OLYMPIA DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦
試合前
ウェルター級GP1回戦。修斗やDEEPなどで活躍し、今年でプロ10年を迎える池本が、“リトアニアの絨毯爆撃機”マリウス・ザロムスキーを迎え撃つ。ザロムスキーは、キックボクシングをバックボーンに持ち、長い手足から繰り出される打撃が主武器。これは対する池本とほぼ同スタイルで、激しい打撃戦が予想される。
試合結果詳細
1R、ゴングと同時に回し蹴りで突進するザロムスキーに、池本は両拳を同時に突き出すダブルパンチ(エアー・ハンマー)の連打で呼応し、会場は大歓声。ザロムスキーの左ハイをガードした池本は、そのまま抱きつきタックルからのテイクダウンに成功するがグラウンドでの闘いを避けるザロムスキーは立ち上がりスタンドに。ザロムスキーの打撃は荒削りながらもスタンドでの池本との攻防はほぼ互角。ザロムスキーの左ハイが池本の頭部に当たるが、池本はここでもダブルパンチ、左ストレートで応戦。今度はザロムスキーが抱きつきタックルからのテイクダウンに成功するが、ザロムスキー自らスタンドの態勢へと移行する。ここで終始冷静に試合を進める池本は、右の飛びヒザを皮切りに打撃のラッシュをかけていく。バックブロー、右ハイでザロムスキーを追い込んでいく池本だが、ザロムスキーのカウンターの右ローにぐらつく場面も。残り時間3分、打撃が雑になってきたザロムスキーに、池本は飛びヒザやカウンターの左フックを当てていく。なおも右ミドル、左ローでザロムスキーを追い込む池本だが、ここでザロムスキーの左ハイキックがクリーンヒット。この一発で試合の流れが変わりかけたが、池本は組みつきなんとかここは耐え凌ぐ。しかし、ザロムスキーの左右のパンチが徐々に当たり始め、池本は鼻から出血。池本が追い込まれながら1Rが終了。
2R、1R終了前にペースを掴んだザロムスキーがアグレッシブに前へと出ていき、猪木-アリ状態時にはザロムスキーが相手に背を向けバック転からのパスガードを狙うというトリッキーな動きを見せる。しかし、グラウンドで池本は冷静にパウンドを入れていき、ザロムスキーにダメージを与えていく。残り1分、亀の態勢になった池本に、ザロムスキーは頭部へのヒザ蹴りをヒットさせる。お互いのパンチが的確にヒットしていくなか、コーナーでザロムスキーの左右のヒザ蹴りが池本の顔面を幾度となくとらえ、池本はダウン寸前に。 ここで試合終了のゴングが鳴り、判定3-0でザロムスキーが勝利した。