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山本“KID”徳郁の父でありレスリングミュンヘン五輪日本代表の山本郁榮さんが、自身のスポーツ哲学に則ったスポーツジム、ヤマモト・スポーツ・アカデミー（以下、YSA）をオープンすることとなった。YSAには、KIDはもちろん、レスリング世界選手権優勝の肩書きを持つ山本美憂さん、山本聖子さんも協力。フィットネスコース、チャイルドコース、そしてKIDが代表を務めるプロフェッショナルトレーニングコース「KRAZY BEE」と3つのコースに分かれた、男性はもちろん女性や子供まで幅広い年齢層を対象としたスポーツジムが完成した。また、YSAは今後、子供たちが身の危険を感じたりしたときに助けを求めることができる緊急の避難所、子供たちが地域の中で気軽に相談できる場所である、大田区認定の「子供SOSの家」としての活動も果たしていき、健全な子供の育成に邁進していく方針だ。

4月1日のオープンに先駆け、この日はマスコミ・一般向けにオープニングレセプションが開催された。まずはYSA代表の郁榮さんが、「集中して長くできるプログラムを作りながら、汗を流してすがすがしい気持ちを持ってもらうための設備がここには揃っています。私が研究した成果を全部だし、世界で活躍する選手をドンドン作っていきます」と抱負。続いて、KIDがマイクを持ち、「子供の頃から父が食べ物、練習、治療と全部を見てくれて、自分が実験台じゃないけど、2階級上の選手にも勝てる力を付けてくれて、ここまで間違いはなかった。これからもっと強くなって、父のやり方に間違いのないことを証明したいです。ここでちびっ子やウチの選手と一緒に頑張っていきたいと思います」と挨拶した。

挨拶が終わると、KIDのもう一人の師匠である木口宣昭総合格闘技木口道場代表によるギターの弾き語りや、KRAZY BEE vs AACCのアマチュアファイトが行われ、KIDも2分1Rのレスリングスパーを公開。相手はなんと美優さんの実子である小学六年生のアーセン君だ。アーセン君は、KIDも将来のスーパースターと認めるキッズレスリングの実力者。スパーではKIDを相手にタックルから投げにいこうとする場面もあり、白熱したものとなった。

レセプション終了後、報道陣との囲み取材に応じたKID。まずは『DREAM.1』に出場したKRAZY BEEの朴光哲に触れ、「リング上では勝ち負けあるけど、自分を出し切れるような試合をしないと。悔いが残るようなのはダメだよ」と辛口。そして、自身の今後の予定について聞かれると、「いつやるかは決まっていないけど、確実にDREAMで闘っていくことは決まっている。6月か7月くらいにやれたらいいなと思っています」と、DREAM参戦を明言するとともに、6～7月からの出陣を視野に入れていることを語った。現在、KIDの体重は61キロ。「まずはライト級より下の階級を作ってもらいたい。理想は63～64の間くらいかな」と新階級の早期発足を訴えた。また、YSAの誕生によりKIDも奮起しているようで、「アマチュアの育成をガッチリサポートしていきたい。ここで定期的にどんどんイベントもやっていって、ここから新しいスタイル、面白いものを生んでいきたい」と指導者としての意気込みを熱くコメントすると、「今まで自分はジムのみんなに面倒を見てもらってきた。その恩返しができるのはリングの上だけだと思っている」と自身の活躍を誓っていた。

■ヤマモト・スポーツ・アカデミー
・住所／東京都大田区中馬込2-8-1 日経エスプラナード1F（都営浅草線「馬込」駅下車、徒歩4分）
・問い合わせ／ヤマモト・スポーツ・アカデミー（03-5742-2906）