- 2008年7月10日
「『DREAM.3』、『DREAM.4』の倍ぐらいは視聴率を獲れるんじゃないですか?」
柴田を前に秋山が余裕のコメント連発!!- 7月10日(木)、都内・八芳園で記者会見が行なわれ、7月21日(日)に大阪城ホールで開催される『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦』の追加対戦カードが発表された。
発表されたカードは、【ミドル級ワンマッチ】秋山成勲vs柴田勝頼、【ライト級トーナメントリザーブマッチ】ヨアキム・ハンセンvsブラックマンバ、【ウェルター級ワンマッチ】宮澤元樹vs弘中邦佳の3試合。また、マーク・ハントの出場が決定した。記者会見には笹原圭一DREAMイベントプロデューサーと、『DREAM.5』に出場する秋山、柴田、宮澤、弘中が出席。『DREAM.5』に向けての抱負を語った。
7月2日、都内・赤坂サカス内Sacas広場での『K-1 WORLD MAX & DREAM Present AKASAKA FIGHT FESTIVAL』にて、柴田が秋山との対戦を要求。これに秋山が応える形でミドル級ワンマッチ、秋山vs柴田が実現した。ただ、秋山は「時間もなかったし、早く相手を決めてそれに向けて練習したかった」と柴田の熱い思いとは好対照。それよりも、「KID君とかいろんな選手が出ますけど、今回は数字を取ります。KID君も僕も初めての参戦。話題性もある。『DREAM.3』、『DREAM.4』よりかは倍ぐらい数字を獲るんじゃないですか」と大会当日、TBSのゴールデンタイムで放送される中継番組の好視聴率獲得に思いを馳せた。長期戦線離脱の要因だった鼻骨骨折についても、「もう完治しました。なかなか治らなかったので不安だったんですけど、ここに来て動けるんで嬉しいですね」と余裕の表情。研究材料となるはずのジェイソン“メイヘム”ミラーvs柴田をはじめ、柴田の過去の試合に関しても「見てないんですよ」とサラリと言い放った。しかし、「僕よりかは経験が浅いですけど、その分、何か秘めたものがあるんじゃないかと。イメージだけでしゃべらせてもらうと勢いがある。怖いものなしで来るイメージがあります」と警戒することも忘れなかった。
一方、柴田は「やるからには1人の男として魂をぶつけたいと思います。勝ちに行きたいと思います」と熱い思いそのままに必勝宣言。笹原EPが「戦績からいえば秋山選手が優っていると思うんですが、そう簡単にはいかない試合。柴田不利という声が大きいと思いますが、柴田選手にはその声をバネに大波乱を演じていただきたい」と大番狂わせに期待すると、柴田も「やっぱり何が何でも勝ちたいです」と呼応した。
ウェルター級ワンマッチはDREAM初参戦同士の闘い。弘中は2001年、修斗でプロデビュー。ブラジリアン柔術黒帯でもあり、D.O.G、MARS、ROTR(ランブル・オン・ザ・ロック)、さらにはUFCでも活躍した強豪だ。弘中は「海外で経験してきた闘い方、日本とは違ったところを見せたい。あと、打撃で打ち合ってハンセンvsアルバレスのようなベストバウトができれば」と意気込み。DREAMについては「今、マッハさんが中心で、最近、ニック・ディアスも参戦してきたということで世界、UFCと変わらないレベルで展開されていくと思います」とコメントすると、「できればウェルター級でもトーナメントをやってもらって、自分が初代チャンピオンになれればと思ってます」と早くも初代ウェルター級王座を見据えていた。
対する宮澤は明治大学在籍中の現役大学生ファイター。今年6月のCAGE FORCEでの山下志功戦は判定勝利だったものの、それ以前の3戦はTKOor一本勝ち。「アピールにもなるので、KOか一本で勝ちたい」と抱負を語ると、笹原EPも「現役大学生が総合に入ってくることはなかった。総合を引っ張ってるのは20代の選手。小さくまとまらず、スケールの大きい試合をしてもらいたい」と期待を寄せた。
また、ライト級トーナメントリザーブマッチも決定。笹原EPは「ハンセンはアルバレスに敗れましたが、素晴らしい試合をして、スタンディングオベーションを起こした素晴らしい選手。マンバも川尻選手に敗れましたが、このクラスでは打撃に破壊力がある。リザーブマッチとは思えないような試合になると思います」と好マッチメークに胸を張った。
マーク・ハントの参戦も決定したが、対戦相手は未定。相手の“X”について、笹原EPは「今日ギリギリまで調整していましたが、まだGOサインが出せない。超大物を調整しております。ド級のカードを組みたいと思ってます」とビッグネーム参戦を示唆した。
一方で、参戦予定だったミルコの欠場が決定。笹原EPは「『DREAM.6』に参戦していただこうと思ってます」と9・23さいたまスーパーアリーナ『DREAM.6』へのミルコのスライド参戦を約束した。
以下、ミルコ・クロコップからのメッセージ及び秋山、柴田、弘中、宮澤、笹原EPの囲み取材の模様。
【ミルコ・クロコップからのメッセージ】
皆さん、こんにちは。
本来なら、今頃は7月21日に向けての抱負を、メディアを通じて発表しているはずでした。しかし、4月から6月にかけて痛めた右ヒジの回復が遅れ、そのためにグラウンドの練習ができない焦りから、その時間をオランダからやってくるキックボクサーたちと激しい打撃のスパーリングに費やした結果、左足のすねとひざ頭にも裂傷を負う結果となってしまいました。
とにかく試合がしたいがために、気持ちだけが前につんのめったような結果となってしまい、私の試合を楽しみにしてくれていた皆さんをがっかりさせてしまったかもしれません。結局、ここでこれ以上じたばたしても仕方がないということを悟り、中途半端な状態で試合に臨むよりも、心身ともに完全な状態で9月23日の『DREAM.6』でベストなパフォーマンスを見せようという決断にいたりました。心から試合に飢えている自分が、ここにいます。
去年、Mr.高田にも言われました。「ミルコ、本当に試合に飢えるまで、試合をするな……」と。
今、その通りになってきています。
皆さん、待っていてください。
2008年7月10日
ミルコ・クロコップ
【秋山成勲】
――怪我が完治した時期は?
秋山 6月中旬ぐらいには。
――それ以降、どういった練習を?
秋山 打撃、寝技、動きのある練習ですね。(打撃、寝技の練習が)できない頃はウェイトトレーニングばっかりやってたんで。
――以前と変わった点は?
秋山 だいぶ下半身がしっかりしたのと、体幹が前より強くなったんじゃないかと思いますね。
――視聴率について触れていましたが、試合以外の部分で何か考えがあるんですか?
秋山 入場、そういうこととかいろいろ考えたんですけど。曲も変えようかとか、入場も今までよりかっこいいものにしようかとか。ひとつ変わったものができるのか、そのままの方がいいのか。KID君と僕が出るということで、「オッ!」と思うところがあればいいですね。
――試合も当然勝ちを狙う?
秋山 負けるつもりでリングに上がる選手はいないんで。自分のイメージ通りに行けるか? これからはイメージ作りですね。
――対戦相手がプロレスラーであることについては?
秋山 何も考えてないですよ。
――地元の仲間は何人ぐらい来場する予定ですか?
秋山 把握してるわけじゃないんですけど、普通に300人以上ぐらいじゃないですか。でも、ゴリゴリの男だけですよ(苦笑)。
――近畿大学の先輩後輩とか?
秋山 近大もそうですし、地元の後輩、友達。女の子がいるとしても後輩の女友達ぐらい(苦笑)。
――地元の仲間の前でスカッと勝ちたいですか?
秋山 ねえ。示しがつかないですからね。
【柴田勝頼】
――希望した秋山戦が実現することになりました。
柴田 選んでいただいて光栄です。
――練習の方は?
柴田 (6月のメイヘム戦での)ダメージが引いて、すぐ開始しました。2週間ぐらいで。
――メイヘム戦でのダメージは?
柴田 大丈夫ですよ。病院に行って、医者が「異常はない」ということなんで。
――船木選手と練習してるんですか?
柴田 練習は今は違います。
――重点的に練習している点は?
柴田 全てです。
――どこで練習してるんですか?
柴田 それはちょっとしゃべりたくないですね。あと、さっき秋山選手の印象を聞かれてうまく答えられなかったんですけど、今、明確になったのは“敵”ですね。実績とかを考えると相手ではないと思うんですけど、今回対戦できてチャンスですし、自分自身というものを懸けたいですね。この後、試合ができなくなったとしても、この試合勝ちに行きたいですね。男として、人間として。以上です。
【弘中邦佳】
――急に決まった試合ですが、準備は大丈夫ですか?
弘中 常に。4月のUFCが終わって、ちょっと休養して練習してたのでそのへんは大丈夫です。
――練習内容は?
弘中 いつも通り、寝技と打撃。試合前になると実戦ですね。
――DREAMのイメージは?
弘中 UFCがアメリカで最高峰のイベントなら、DREAMは日本で最高峰のイベントだと思います。
【宮澤元樹】
――現役大学生ということですが。
宮澤 1年留年して、まだ4年ですね。
――留年したのは練習が影響した?
宮澤 練習と、あと僕の性格。ダメなところが出ました(苦笑)。4年で取り返しがつかなくなって。今年は卒業も狙っていかないといいけないんで(苦笑)。
――学部は?
宮澤 政治経済です。
――大学の仲間の反応は?
宮澤 僕が格闘技をやってることを知ってる人はほとんどいないですね。僕がDREAMに出るということも知らないでしょうね。
――サークル活動とかは?
宮澤 1、2年生の頃にちょっと出たぐらいで。
――何のサークルですか?
宮澤 旅サークル(笑)。
――旅行した場所は?
宮澤 結局、キャンプに1回行ったぐらいで終わりました。奥多摩、近場ですね(笑)。楽しいことは楽しかったんですけど、練習で距離が開きました。
――慧舟會に入門した時期は?
宮澤 高校2年の頃です。
――練習しながら大学入学も果たした?
宮澤 付属高校だったので、明治の。ちょっと勉強して、練習を続けながら。
――格闘技歴は?
宮澤 中学から柔道の道場に通ってました。春日柔道クラブというのが講道館の中にあって。中村K太郎さんが1つ上で。中学から(明治大学の)付属で、柔道部と並行して道場に通ってました。で、1人の先輩が中学から慧舟會に入ってて。僕も寝技が好きで、教えてもらって。柔道以外の寝技もやりたいと思って、慧舟會に入って。面白いと思って、真剣にやりたいと思いました。
――出身は?
宮澤 東京の渋谷区です。
――目標の選手は?
宮澤 いるんですけど、口にはできないですね。ここでは言えない選手です(苦笑)。
――試合のイメージは?
宮澤 寝技を見せたいですね。打撃もできるんですけど、慧舟會の寝技を見せたいですね。
――打撃については?
宮澤 できなくはないですよ。自分ではどれくらいか分からないんで(苦笑)。
――柔道での戦績は?
宮澤 都大会に出るぐらい。柔道は強くなかったんで。
――宇野選手からアドバイスとかは?
宮澤 今回、よろしくお願いしますと。宇野さんと同じ舞台に立てるのは嬉しいですね。ここまで行けるんだなって。
――急に決まった試合ですが。
宮澤 前回の試合が終わって、食堂で食べたいものを食べてて。おかわり3杯目に行ったところで社長からメールが来て。また減量しなきゃダメだなって(苦笑)。でも、チャンスなんで嬉しいです。
【笹原圭一】
笹原 ミルコはコメントにあります通り、怪我をしてしまって。無理をさせればできたかもしれませんが、先は長いんで。無理させず、完全に怪我を治してから。ハントの相手は超大物。今日発表したかったんですけど。
――外国人ですか?
笹原 外国人です。ここ(喉)まで言葉が出かかってるんですけど。
――日本でも有名な選手ですか?
笹原 おなじみ。誰が聞いても知ってる選手です。週明けぐらいに発表できれば。
――全8試合ですか?
笹原 もう1枚ぐらい考えてます。9試合くらいを予定しています。
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