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2008年7月14日

「男として、正々堂々と結果を出したいです」
柴田勝頼インタビュー

7・21『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦』(大阪城ホール)、ミドル級ワンマッチで秋山成勲と対戦する柴田勝頼にインタビュー。秋山戦に向けての意気込みを語った。【取材日:2008年7月10日】

■「すごく強い。文句なしに強いと思います」

――挑戦表明が受け入れられる形で、『DREAM.5』での秋山成勲戦が決定しました。今の率直な心境から教えてください。
柴田 相手を目の前にして、もう、やるだけですよね。あとは倒すのみ。そんな感じです。
――そもそも、どうして秋山選手と闘ってみたいと?
柴田 直感です。今、このタイミングで秋山という選手と闘うということが、自分にとって大きな意味があるような気がしたんです。
――実際に記者会見で秋山選手と対峙して、どんなことを感じましたか?
柴田 会見で聞いたんですけど、なんか韓国のほうで活躍されているみたいですね。唄を出したり幅広く活動しているみたいで、違う『DREAM』(※韓国のミュージシャンが集うイベント)にも出ていると聞いたんですけど、自分にはそんな余裕は一切ないんですよ。毎日練習して、帰ってメシ食って寝るだけ。で、また起きて練習に行って。そんな感じなんで、まったく違いますよね。だから、そんな余裕は自分にはないなぁって感じでした。
――秋山選手の試合をご覧になったことはあると思うんですけど、どの試合が印象に残っていますか?
柴田 去年の韓国大会(※07年10月のHERO'S韓国大会)で一緒だったので、デニス・カーンをアッパーで倒した試合は印象に残っていますね。すごいキレイにアッパーが入って、打撃がすごく強いなという感じがしました。すごく強いと思います。文句なしに強いと思います。
――秋山選手から一番強さを感じる部分はどこですか?
柴田 瞬発力がすごいと思うんですよ。打撃って当たらないと意味がないんで、反応の良さがいいんでしょうね。それにバランスとテクニック。トータルでバランスが取れていて、ファイターとしてはすごく強いと思います。
――自分が秋山選手より優っていると思う部分はどこですか? もしくは、ここだけは負けたくないという点は?
柴田 負けたくないというか、決して負けてはいけない点というのは、「この試合は必ず勝つ」という気持ちですね。(秋山は)すべてにおいて自分より上回っていると思うんですよ。だから、「この試合に勝つ」という気持ちが劣っていれば確実に負けますし、倒すという気持ちがないと自分としてはお話にならないと思います。
――では、今回は内容というよりも……。
柴田 結果! 男として、正々堂々と結果を出したいです。
――どんな作戦を考えていますか?
柴田 直感です。直感で動いて闘おうと思います。相手の動きも自分の動きも想定しないです。だから自分でも何をするか分かりません。

■「今年はもう試合ができなくなってもいいと思っています」

――前回のジェイソン“メイヘム”ミラー戦の反省点はどこですか?
柴田 グラウンドになって何もできなかったというのが一番ダメだと思うんですけど、あとはフロントチョークを取りに行っちゃったのがよくなかったなと。あと、何か知らないんですけど、緊張しちゃったんですよ。
――柴田選手が緊張するとは珍しいですね!
柴田 そうなんですよ! 今まで緊張することってなかったんです。だから、「なんで緊張したのかな?」って試合が終わってからも考えたんですけど、場所がさいたまスーパーアリーナだったり、DREAMが誕生して今までとは違うファン層が見に来るので、「自分はここに上がっていいのかな?」とか、勝手に自分にプレッシャーを掛けてしまったと思うんですよ。でも、それはもう、1回あのリングを踏んでいるんで次はないと思います。
――前回の試合から練習で強化した部分はどこですか?
柴田 全部ですね。穴があるからそこを突かれてしまうんで、総合的にすべてを強化しました。あとはそれがすべてつながる練習を重点的にやりました。
――大阪での試合というのはいつ以来になりますか?
柴田 総合ではないですし、いつ以来ですかね?
――新日本プロレスのとき以来ですか?
柴田 そうですね。でも、大阪城ホールは初めてです。大阪での試合は大阪府立(体育会館)ばかりだったので。
――大阪にはどんなイメージを持たれていますか?
柴田 大阪と言えば、う~ん……夏ですね。新日本のときは毎年夏にG1(クライマックス)で大阪には行っていたんで、夏のイメージがあります。相性はいいと思いますよ。
――師匠の船木誠勝選手からはどんな言葉を?
柴田 「決まったね」と。それぞれやるべき練習も違って、今は別々のところで練習をしているんであまり言葉を交わす機会はないんですが、いろんな面で一番理解していただいているというのは感じます。一番自分が闘いやすいようにしてくれて、本当に感謝しています。あとはやるだけですね。
――最後に秋山戦への意気込みをお願いします。
柴田 今回の試合以降、今年はもう試合ができなくなってもいいと思っています。なんとしてでも勝ちにいきます!