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2008年7月16日

「若い芽は早めに摘んで、ウェルター級のトップ戦線に食い込んでいきたいです」
弘中邦佳インタビュー

7・21『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦』(大阪城ホール)、ウェルター級ワンマッチで宮澤元樹と対戦する弘中邦佳にインタビュー。DREAM初参戦に向けての意気込みを語った。【取材日:2008年7月10日】

■「初めて日本で大きな大会に出られることに喜びを感じています」

――DREAM初参戦が決定しました。今の心境から教えてください。
弘中 久々の日本での試合なのとDREAMで試合ができるということで、新鮮でもありますし、初めて日本で大きな大会に出られることに喜びを感じています。
――DREAMについてはどのような印象を持たれていましたか?
弘中 『DREAM.3』と『DREAM.4』を見させていただいたんですけど、ヨアキム・ハンセンとエディ・アルバレスの試合でスタンディングオベーションが起きたじゃないですか? それを見たときに「あぁ、日本のお客さんもすごいなぁ!」と思って、出てみたいとすごく感じたんです。
――日本の大きな格闘技イベントに出たいという気持ちは昔からあったんですか?
弘中 それはもちろんありました。ボクが日本で修斗をやっていたときは、PRIDEが大きなイベントの代表という感じでヘビー級がメインだったんですけど、今こうやって日本に帰ってきて軽い階級もクローズアップされてきていますからね。ウェルター級はまだちょっと選手が揃ってないですけど、これからドンドン揃っていって、トーナメントが行われたらいいなと思います。
――今まで修斗、UFC、ROTRなどなど、様々な大会に出場されてきましたが、それらの格闘技イベントと比べてDREAMは何が違うと感じましたか?
弘中 う〜ん、なんでしょう? 例えば“煽りV”って、海外のイベントでは軽いインタビューだけなんですけど、DREAMでは全然知らない選手でもどういう選手か知ることができる作りですよね。その点では、他のイベントよりも先に進んでいると思います。
――どのように煽りVで紹介してくれるのか楽しみですか?
弘中 はい(笑)。自分が煽りVに適しているキャラクターかどうかは分からないですけど、どのように紹介してくれるのか、楽しみであり不安でもあります(笑)。スタッフの方と一緒に印象に残るようなキャラクターを作っていければと思います。
――海外で学んだことで、一番大きなことってなんですか?
弘中 海外の選手は日本の選手よりもアグレッシブだと思うんですね。自分から攻めることによって勝ちを近づけるというか、勝利や夢や成功は自分からリスクを背負っていかないと取れないという気持ちが日本の選手よりも全然強いんです。アメリカでは判定でもなんでも勝てば、勝ち続ければ、絶対に成功できる。泥臭い試合でも勝てばバッとお金がもらえる。貪欲に勝利を求める選手たちと闘ってきた経験というのは大きいと思います。そういった経験をDREAMで出せればなと思っています。

■「ドンドン相手の仕掛けを潰していきたいと思います」

――DREAM初参戦の相手は宮澤元樹選手に決定しました。宮澤選手の試合は見たことありますか?
弘中 試合は見たことないです。ただ、数ヶ月前、慧舟會さんのほうで練習させてもらったときに、何回かスパーリングをしたことはあります。
――肌を合わせてみた宮澤選手の印象は?
弘中 そんなにこう、アグレッシブにガツガツ来るタイプじゃなく、冷静に一発を狙っているという感じがしましたね。あくまでも練習のときに感じたことですけど。侮れない感じはします。試合でも何か狙ってくるでしょうし、それを潰していきたいです。恐れずにドンドン相手の仕掛けを潰していきたいと思います。
――DREAMウェルター級で一番のライバルになると思う選手は誰ですか?
弘中 まあ、(桜井“)マッハ(”速人)さんですよね。
――マッハ選手の印象は?
弘中 ボクが修斗を始めてプロシューターを目指してるときから、すでにマッハ選手はスター選手で、憧れというか目標の選手でしたね。今、修斗ではないですけど、同じリングでベルトを懸けて闘えたらいいですね。
――会見ではニック・ディアス選手という名前も挙がりました。
弘中 ニック・ディアスとは昔、修斗で闘ったことがあって(※02年12月)、そのときはスプリットで勝ったんですけど、あの頃とは全然違いますよね。すごい打撃がアグレッシブになっていますし、井上(克也)選手との試合を見て、あの打撃はすごく勉強になりました。まあ、昔やって勝ってるんで、負けるわけにはいかないですね。
――では、現時点でDREAMで闘ってみたい選手というのは、やはり……。
弘中 マッハさん、ディアスになっちゃいますよね。あっ、あとマルセリーニョ(マルセロ・ガルシア)とか、マルセリーニョに勝った韓国の選手(キム・デウォン)とかも興味あります。そう考えると、結構選手はいますね。
――DREAMと協力関係にあるエリートXCの選手もいますしね。
弘中 ああ、そうなるとジェイク・シールズとかもいますからね。まあ、いずれはトーナメントを開いてほしいなと思います。そのためにもうちょっと外国人を呼んでいただいて、その中で勝ち残っている選手でトーナメントをやっていけたらいいなと思いますね。
――自分がDREAMのウェルター級を盛り上げていきたいという気持ちは?
弘中 それはもちろんあります、はい。
――『DREAM.5』での宮澤戦に向けての抱負を聞かせてください。
弘中 まあ、相手は若い大学生ということなんで、若い芽は早めに摘んでおかないと、はい。こっちは潰されちゃうとそこで終わりなんで、今回キッチリ潰して、今後ウェルター級のトップ戦線に食い込んでいきたいですね。
――最後にDREAMのファンに向けてメッセージをお願いします。
弘中 始めまして、弘中邦佳です。初めてDREAMに参戦することになりました。アグレッシブで一本、KOを取りにいく試合をしますので、ぜひボクの試合を見てファンになっていただければと思います。よろしくお願いします。