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2008年9月10日

「バチバチに殴って、心も折るような勝ち方をしたい」
山本篤インタビュー

9・23『OLYMPIA DREAM.6 ミドル級グランプリ2008　決勝戦』（さいたまスーパーアリーナ）で所英男と対戦する山本篤にインタビュー。DREAM初参戦、そして所戦に向けての意気込みを語ってもらった。【取材日：2008年9月2日】

■「2人の修斗のチャンピオンに勝っている。所さんは間違いなく強い選手だと思います」

――『DREAM.6』まで3週間に迫りました。今の心境から教えてください。
山本　とにかく早く試合がしたいですね。この調子だと当日のコンディションはバッチリだと思います。
――山本選手にとっては今回がDREAM初参戦となりますね。
山本　いい意味で緊張しています。せっかくのチャンスなんでモノにしたいですね。
――DREAMに対してはどのような印象を持っていましたか？
山本　スターが集まる世界トップのイベント。個性の塊って感じですね。特にフェザー級については、そう思います。現在活躍している選手もそうですけど、これから参戦してくるだろうなという選手も含めて、世界一のレベルだと思いますね。
――オファーは受けたときはどのように感じましたか？
山本　「やっと来たか」と（笑）。今まで、日本のメジャーイベントでは70キロが一番下の階級だったじゃないですか。
――PRIDEは73キロ、HERO'Sは70キロが一番軽い階級でした。
山本　自分の体では70キロでは多少無理がありますからね。そういう意味では、所さんはようやってたなぁと思います。自分の場合、大舞台で闘うならば、やはり自分に適した階級でやりたいですから、オファーが来たときはホントに嬉しかったですね。
――初参戦の相手は所英男選手。所選手に関してはどのような印象を持っていますか？
山本　所さんは毎回いい試合をするし、すごいいい選手だなと思います。
――2～3年前にスクランブル渋谷でスパーをしたことがあるそうですが、そのときは実際に肌を合わせてみてどんな感じを受けましたか？
山本　寝技ですごい動きがあって、一回極められました。それを覚えています（笑）。
――所選手から一番強さを感じるところはどこですか？
山本　やっぱり勝負強さというか、大一番で勝っていますからね。ペケーニョ（アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ）と大石（真丈）さんという2人の修斗のチャンピオンに勝っているわけですから、間違いなく強い選手だと思います。
――逆に、所選手よりも自分のほうが優っていると思う部分はどこですか？
山本　……さあ、どこですかねぇ？（笑）。でも、気持ちでは絶対に負けないです。
――8月7日に行われた記者会見で所選手も言っていましたが、山本選手は戸井田カツヤ選手や徹肌ィ郎選手などトップレベルのグラップラーに勝利しています。グラップラーを相手にするのは得意という意識はありますか？
山本　特にないですね。粘った結果、勝っただけです。特にグラップラーが得意という意識はないですね。

■「ボスにはボスのやりたい選手とやらせてあげたい」

――試合が決まって所対策はしていますか？
山本　今は自分の練習をしているだけです。いつもそうなんですけど、相手のことはちょこっと研究するだけなんです。自分は自分のスタイルで闘うだけですからね。所さんの場合は、何回か生で試合を観たことがあるんで、大体のイメージはありますからね。あとはとにかく自分の持っているものを全部出すだけですね。
――どんな試合になるとイメージしていますか？
山本　やってみないと分からないと思うんですけど、勘で言わせてもらうと、ボクも所さんも動く選手なので、お互い動きまくる、お客さんも楽しめる試合になると思います。
――理想の勝ち方は？
山本　殴って、バチバチに殴って、心も折るような勝ち方をしたいです。攻めて攻めて、そして勝ちたいです。
――記者会見では「所選手はウチのボス（山本“KID”徳郁）と闘いたがっていますが、その前に自分がぶっ倒します」と宣言していました。
山本　そうですね。自分が阻止して、ボスにはボスのやりたい選手とやらせてあげたいです。ボスには下を見ている暇はないと思うので、ボスを狙う選手は自分が潰しに行きます。阻止するのもそうですけど、DREAMで自分の名を挙げるためにも負けられないですね。
――“KIDの一番弟子”として参戦することにプレッシャーは感じませんか？
山本　そこは多少、プレッシャーはありますけど、ボスと練習したからここまで強くなれたし、ボスがいたからDREAMという大きな舞台にも立てたわけですからね。ボスへの感謝の気持ちを勝利で返したいですね。
――今後闘ってみたい選手はいますか？　これからも続々と強豪選手が名乗りを挙げてくると思いますけど。
山本　全員とやりたいですね。そして、一つ一つ勝っていきたいです。しいて言うならば、所さんと一番やりたかったので、今回はホント嬉しいんですよ。
――今後の目標は？
山本　とりあえず、確実に今回の一戦に勝つ。もちろんベルトとかもありますけど、まずは今回。
――最後にファンへメッセージをお願いします。
山本　一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします！