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2008年9月29日

「自分としてはまた日本で試合をしたいと思っています」
エメリヤーエンコ・ヒョードルインタビュー

9・23『DREAM.6』に来場したエメリヤーエンコ・ヒョードルに直撃インタビュー! 今回の来日で対面が予定されていた北京五輪柔道金メダリストの石井慧について、そして大晦日・日本での試合の可能性について聞いてみた。【取材日:2008年9月23日】

■「世界最強というのは、ちょっと夢がでかすぎるのではないでしょうか?」

――今回、来日された目的というのはなんでしょう?
ヒョードル 『DREAM.6』を観るのが、今回の目的です。そして柔道の石井選手と会うことも目的の一つでした。
――残念ながら、北京五輪柔道金メダリストの石井慧選手との対面は実現できませんでした。
ヒョードル そうですね。一緒に練習のできるチャンスだったのですが、実現できず残念です。でも、またこういう機会はあるはずです。そのときを楽しみにしています。
――北京五輪での石井選手の試合はご覧になりましたか?
ヒョードル 残念ながら、まだ彼の試合は観ていないんですよ。北京オリンピックのとき私はアメリカにいたんですが、アメリカのテレビでは自国の水泳選手しか映していなかったので、柔道選手はまったく観ることができませんでした。
――石井選手が「ヒョードルとやりたい」と発言をしていたことを知っていましたか?
ヒョードル はい、知っています。しかし、それは性急すぎるのではないでしょうか? 練習でしたら、ロシアにいらっしゃる機会があればぜひ一緒に練習しましょう。それと、彼が世界最強の男になりたいという野望を抱いていることも知っています。ですが、世界最強というのは、ちょっと夢がでかすぎるのではないかと思います。とにかく彼はまだ若いわけですから、これから特訓を積んで、ゆっくりとそういうレベルが近づいてほしいと思います。少しずつテクニックや知識、経験を積んでいってもらいたいです。じっくり階段を上ることが大切だと思います。

■「神の思し召しが下されればまた日本で試合をすることができると思います」

――DREAMを観ることが目的の一つとおっしゃっていましたが、これまでのDREAMを映像で観たことはありますか?
ヒョードル まだ観たことはないんですけども、よくトレーニングも一緒にする(ゲガール・)ムサシの試合だけは観たことがあります。ちょうど今日すべてのDVDをもらったので、ロシアに戻ったらじっくり観たいと思います。
――今後のスケジュールを教えてください。
ヒョードル 自分はいつでも闘える態勢を整えてあります。ただ、次の試合という意味では、11月にサンクトペテルブルグでサンボの世界選手権がありますので、それに出場することは決まっています。
――今、ヒョードル選手がライバルと呼べる選手は誰でしょうか?
ヒョードル 次のアフリクションでは、アンドレイ・アルロフスキー、もしくはジョシュ・バーネットが私の対戦相手になる可能性があると聞いています。両選手ともUFCのチャンピオンだった選手です。非常に強い選手だと思います。
――日本のファンは、ヒョードル選手が大晦日に日本で試合をされることを楽しみにしています。
ヒョードル 自分としてはまた日本で試合をしたいと思っているのですが、世の中のことはすべて神の意志次第で、その神の思し召しが下されればまた日本で試合をすることができるんじゃないかと思います。そうなれば私は喜んで試合をしたいと思います。具体的に言いますと、私のマネージャーであるワジムとDREAMサイドとの交渉次第になります。それがうまくいってまた日本に帰ってくることができるとしたら、そのときは自分の信仰というのを皆さんにお見せできると思っています。