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■「4月5日は万全の状態で臨めます」

──2月に徳之島で走り込みの合宿をされたそうですね。
所　野木（丈司）トレーナー（白井・具志堅スポーツジムトレーナー）に誘っていただいて、小出（義雄）監督のマラソンチームの方々と練習させていただきました。10日間くらい行ってたんですけど、ひたすら走る内容でしたね。
──一日のメニューというのは、どんな内容だったんですか？
所　朝6時に起きて、6時半から10〜12キロ走って、で、朝食取って、昼の2〜3時からはその日によってメニューが違うんですけど、クロスカントリーを走ったりとか、それが日が落ちるまで続くって感じですね。前回の合宿の時は初日でヒザを痛めてメニューが制限されたんですけど、今回はなんとか10日間、完走できたので、前に比べると成長したかなという気はします。ただ、参加者中ダントツのビリだったんですけどね（笑）。
──ブログでは「運動会の時の、足の遅い子の気持ちが分かりました。。。」と書いてましたね（笑）。
所　練習が全部終わったときに1キロと2キロのリレーをやろうって話になったんですけど、短距離だと遅れてもそんなに差が付かないじゃないですか。でも、一人2キロ走るとなると悲惨なんですよ……。
──その分、差も大きくなりますよね。
所　で、そういうときに限って、1位でまわってきたりとか（笑）。まあでも、充実した合宿でした。
──昨年大晦日に骨折した右腕の状態はどんな感じですか？
所　全然、試合に影響はないと思います。もう普通に練習もできていますし。
──怪我する前の状況を10とすると、今は……？
所　10に近いですよ。ただ、腕が細くなっちゃったので、見た目がよくないだけで。4月5日は万全の状態で臨めます、はい。
──『DREAM.7』で行われたフェザー級GP1回戦の感想を教えてください。
所　「レベルが高いなぁ」というのと、「ビビアーノ（・フェルナンデス）は強いなぁ」というところですね。ビビアーノは強かったです。見ているお客さんにとってはどうだったか分からないですけど、息の詰まるハイレベルな試合ばっかりだったと思います。
──具体的にビビアーノ選手のどこに強さを感じますか？
所　体がデカいというのと、力が強そうですよね。あと、煽り映像で「家がなくて、柔術を始めて人生が変わって……」みたいなのを見るとなんか……応援したくなります。
──ええ!?　応援しちゃうんですか？（笑）。
所　ズルいですよね、ああいう映像は（笑）。試合前にあんなの流されたら、「どうぞ、どうぞ」ってなっちゃいます（笑）。
──「お客さんにとっては……」という言葉が出ましたけど、自分がフェザー級GPを盛り上げようという思いは？
所　自分一人の力だけで盛り上げてやるってのはないですね。みんなで大会を盛り上げるという形にならないと、会場は爆発しないと思います。全員でいい大会にしていかないといけないんで、その一員として全力を尽くしたいと思います。

■「すでにもう気持ちは名古屋に向かっているんですよ」

──いよいよ『DREAM.8』より所選手のフェザー級GPがスタートします。対戦相手はDJ taiki選手。最近まで一緒に練習されていたと聞いたんですけど。
所　畑さん（畑大樹：DJ taikiの本名）とは、今年になってからは一回もしてないですけど、年末とかまでは一緒に練習やってました。リバーサルで練習するときに畑さんも来ていたんで。
──DREAMフェザー級GP出場者決定戦となった2・10『DEEP&CMAファン感謝祭2009』での昇侍vsDJ taikiの一戦はご覧になりましたか？
所　ちょうどそのときは合宿に行っていたので、合宿から帰ってきてビデオで見ました。お互い気持ちの入った凄い試合でしたね。一緒に練習してきた者同士が、DREAMを懸けて闘うというのを見て、なんか……来るものがありましたね。あの2人でしかできない試合だったと思います。
──DJ taiki選手にはどんな印象を持っていますか？
所　尊敬しているというか、たまに打撃を習ったりもしてまして、日本のトップにいる選手の一人だと思います。打撃のスペシャリストだと思います。
──DJ taiki選手は、植松直哉選手、昇侍選手というフェザー級屈指の実力者に連勝し、完全に勢いに乗っていると思うのですが？
所　勢いは前からあるので、そんなに意識するところはないですけど、この格闘技界で植松さんに勝つっていうのは物凄いことなんで、やっぱり強い選手だなと思いますね。
──手足が長くて打撃が長いとなるとブラックマンバ選手を想起させるんですが……。
所　そうですね。僕も小さいマンバという感じで思っています。まあ、マンバより（手足）は長くないと思うんですけ、あの経験を……、2回やってダメだった経験を今回に活かせればなと思います。
──やはりタイプ的に言うと……。
所　苦手なタイプですね、思いっきり。
──昨年からスタンドでの打撃で勝負するシーンも目立つんですけど、今回はどのような闘いをしようと？
所　もちろん殴り合いは避けたいですけど…………分からないですね。やってみないと分からないです。まだ、これといった秘策もありませんし。
──地元に近い名古屋での試合となりますが、東京近郊で試合をするときと気分的に違う部分はありますか？
所　僕は中日ドラゴンズが好きなので、やっぱり名古屋で試合ができるというのが嬉しいんですよ。名古屋に憧れがあるんで、「おぉ！」ってなります。格闘技界の宇野勝を目指します！
──中日ファンからもっとも愛された選手の一人と言われる、往年の野球選手、宇野勝さんですね（笑）。
所　ですね。すでにもう気持ちは名古屋に向かっているんですよ。そういう気持ちも込めて、『DREAM.7』の閉会式のときも山本昌さんの200勝記念Tシャツを着たんですけど……誰にも気付かれませんでした（笑）。
──本当に気付きませんでした（笑）。
所　でも、それくらい名古屋で試合をするというのは、気合いが入るというか、楽しみですね。
──期待しています！　それでは最後にフェザー級GPに向けての意気込みをお願いします。
所　やっぱりチャンピオンベルトが欲しいです。それだけですね。その気持ちを切らさない。それが大事です。
──まずは『DREAM.8』のDJ taiki戦ですね。
所　その試合に勝ったら勢いに乗ると思います。負けたら……現役の間はずっとこんな感じで終わると思うんです。チャンスをもらっても生かし切れないというか、今の状態より上に行くことはないと感じるんです。だからここは気持ちを強く持って、全力で畑さんを倒したいと思います。

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