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2009年6月12日

「DREAMのベルトを手に入れることは私の夢です」
ビビアーノ・フェルナンデスインタビュー

『OLYMPIA DREAM.9 フェザー級グランプリ2009 2nd ROUND』で行われたフェザー級GP2回戦で今成正和を破り、『DREAM.11』で行われる同GP決勝ラウンドへの進出を決めたビビアーノ・フェルナンデスにインタビュー。決勝ラウンドに向けての抱負を語ってもらった。【取材日:2009年5月27日】

■「今、自分が考えなければいけないのは、自分自身を向上させることです」

──DREAMフェザー級GP決勝ラウンド進出、おめでとうございます! 今の心境から教えてください。
ビビアーノ とにかく勝てて嬉しいですね。今成選手は非常に優れたファイターなので、今回はじっくりと作戦を練って試合に臨んだんです。もちろん、今成選手の得意技である足関対策もしてきました。打撃のトレーナーやレスリングのトレーナーなど、トレーナー全員でしっかり作戦を立て、その作戦通りに闘うことができました。
──いよいよ次は『DREAM.11』での決勝ラウンドですが、高谷裕之、所英男、ジョー・ウォーレンの3選手についてはどのような印象を持っていますか?
ビビアーノ 3選手とも素晴らしい選手だと思います。まだ彼らの試合を見られていないのですが、高谷選手は見事な逆転勝利でしたね。非常にチャンスに強い選手だと思います。ウォーレン選手、所選手の試合はまだ見ていません。これからじっくりと見る予定です。もちろん準決勝は誰が相手でも構いません。
──敢えて準決勝での対戦相手選べるとしたら?
ビビアーノ 自分は名前を挙げたくありません。名前を挙げて誰々と闘いたいとか、自分はそういうタイプではありません。プロモーターが決めた選手と闘うだけです。
──山本“KID”徳郁選手が2回戦で敗退したことについてはどう思いますか?
ビビアーノ 残念ながらKID選手は敗れてしまいましたが、決勝ラウンドには素晴らしい選手たちが残りました。今、自分が考えなければいけないのは、自分自身を向上させることです。マスコミの方々はKID選手が残っていたほうが良かったと思われるかもしれませんが、私はどっちでも構わないと思っています。それに、決勝ラウンドにKID選手が残れなかったということは、現在の彼は残れるだけの選手ではないということです。なぜなら、本調子ではないからです。大きな怪我もありましたし、久々の試合だったことも、その要因の一つでしょう。ですから、もし彼がこのGPに残っていて、彼が私との対戦を望むのであれば闘いますし、彼をKOする自信もあります。いつか彼が私と闘いたいと言うのであれば、それはいつでも受けて立ちます。
──ビビアーノ選手は07年9月のHERO’SでKID選手と対戦し、そのときは判定で敗れていますが、リベンジしたいという気持ちはありませんか?
ビビアーノ 自分はファイターとしてピュアであることを凄く大事にしています。ですから、恨みや怒り、やり返そうという気持ちはありません。それに、あのときKID選手と闘ってたくさんのことを学ぶことができましたし、あの試合以降、私は大きく成長しているので、彼にはむしろ感謝しているくらいですよ。

■「私の努力が正しいものであったならば、ベルトは私の物になるでしょう」

──決勝ラウンドは一日2試合となりますが、これはMMAでは初めての経験ですよね?
ビビアーノ MMAでは初めてですね。ただ、今の私は、明日にでも試合ができるくらい、心身ともに万全の状態です。今回の試合が終わったからといって休むつもりもありませんし、すぐにでも練習を再開します。2試合やるための準備をきちんとやって、9月の決勝ラウンドに臨みたいと思います。
──3月の1回戦後のインタビューでは「とにかくDREAMのベルトが欲しいんです」とおっしゃっていましたが、あと2試合勝てばベルトが手に入ります。
ビビアーノ 夢が近づいていると言えばいいのか、自分でもこの思いをどのように形容していいのか分かりません。今はもう、その夢に向かって努力するだけですね。やはり夢を掴むには、それに向けた血の滲む努力が必要となります。きちんと対策を立てて、どんなに苦しくても必死で練習をするだけです。その努力が正しいものであったならば、ベルトは私の物になるでしょう。
──DREAMのベルトはビビアーノ選手にとってどのような価値がありますか?
ビビアーノ 以前も言いましたが、DREAMのベルトは“世界一”の証しです。このベルトを手に入れることは私の夢です。ですから、もし私がベルトを巻くことができれば、世界中の格闘家、そして格闘技のファンに、私はこう言いたいです。「頑張れば夢を実現することができるんだ」と。それでは皆さん、また9月に会いましょう。