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■マリウス・ザロムスキー「夢の中をふわふわ歩いているような感じです」

──試合を振り返ってみていかがでしたか？
ザロムスキー　DREAMという舞台で闘えたことに感謝しています。今日対戦した2人は強かったです。でも、今日は自分の日だったと思います。次に桜井選手、ハイ選手と闘ったときは、自分にとってツイている日になるかどうかはわかりません。とにかく、これからもベストを尽くして闘っていきたいと思っています。
──パンフレットの優勝予想で、ザロムスキー選手をあげた人はいませんでしたが、下馬評を覆したことに関してはどのように感じていますか？
ザロムスキー　それは良い質問ですね（笑）。この闘いのために本当に厳しいトレーニングをしてきました。そして、ここが重要なんですが、全員強い選手なので誰かが勝つと断言することはできないと思うんです。
──最後のコンビネーションは、とっさに出たものですか？
ザロムスキー　いろんなコンビネーションをトレーニングしていますが、試合では自然に技が出てくるという感じです。
──GP優勝によってリトアニアで一番有名な選手となりましたね。
ザロムスキー　今、この瞬間は嬉しくて、夢の中をふわふわ歩いているような感じです。これからホテルの部屋に帰って、ゆっくりしたら、優勝の実感が出てくると思います。リトアニアで応援してくれたファンのために、今回勝つことができてとてもうれしく思っています。今はロンドンに住んでいますが、ロンドンのファンにもお礼を言いたいです。

■ジェイソン・ハイ
※ノーコメント

■笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの総括

笹原　『DREAM.10』という節目の大会を無事終えることができました。まず、ウェルター級グランプリなんですが、外国人は強いなと。ウェルターはぎりぎり日本人が活躍できる階級かなと思っていたんですけど、パワーとか身体能力とかこの階級に日本人が割って入るのはなかなか大変じゃないかなと実感しました。マッハ選手が主役だったと思うんですが、結果は残念だったんですが、もう一度日本の中にウェルター級の灯をともすのはマッハ選手しかいないと思っているので、もう一度ふんどしを締め直して出直してもらいたいと思います。まだ老け込む歳でもないと思っていますし、老け込んでもないですし、やれるとも思っていますので、この敗北を糧に頑張ってほしいですね。ザロムスキーはミルコみたいでしたね。2回続けてハイキックで勝てる選手はなかなかいないと思いますし、真面目ですし、DREAMのこの階級を引っ張ってくれるんじゃないかと期待しています。いろんな意味でラッキーもあったんですが、実力もありましたし、文句なしの優勝だったと思います。ワンマッチは、まずは菊野選手は初めての大舞台だったんですが、実力も発揮できましたし、ハートも強いし、コメントもしっかりしているし、彼が入ってくるとライト級は勢力図が変わってくるんじゃないかと思います。TKの最高傑作と言われていますが、それを実感しました。チャンピオンはヨアキム選手なんですが、青木選手、川尻選手、石田選手、中村大介選手とかライトはまだ日本人がトップ戦線を形成しているので、そこのところとの絡みが楽しみですね。それ以外もメルビン選手は負けましたが、本当に素晴らしい選手だと実感しました。勝ったパウロ選手も諦めずにさすがに実力があるなと思いましたし、ジェイソンとかジャカレイとかアンドリュース・ナカハラとか、外国人ばかりですが、さらに混沌としてくるんじゃないかと思います。ニュースターが誕生した大会だったというのが私の総評です。ユン選手は骨折していなくて、左足首靭帯の損傷です。ホテルに帰っています。あと、ジェイソン・ハイは詳細は明日伝えますけど、立って歩いていたので大丈夫だと思います。
──青木選手はブーイングを浴びていましたが？
笹原　グラウンドにしろ立ったままにしろ、実力者同士の闘いなので、膠着というか、ああいう展開になることは予想していました。そこはしょうがなかったのかなという気もするし、青木選手の立場からすると、マッハ選手に負けて2連敗したくないのがファイターの心理ですから、理解できる部分はあるんですが、彼に求められているのはそこよりも上のレベルだと思うので、ブーイングを受けて感ずるところもあったろうし、これからも闘いは続いてくので、勝利もブーイングも含めて、次の試合につなげてくれればと思います。ミドルキックは凄かったですよね。このまま打撃を磨いてK-1 MAXとかね……ってそれはないですけど（笑）。
──ライト級のタイトルマッチはいつ頃を考えているんですか？
笹原　次を考えています。10月6日の『DREAM.11』ですね。
──ヨアキム・ハンセン選手は大丈夫なんですか？
笹原　大丈夫です。早ければ今回という話もあったんですが、慎重にということで。彼の中でも慎重になっている部分もありましたし、満を持して10月に帰ってくるので、そこでスリリングな試合をしていただければと思います。（青木と試合をするのは）これで3回目ですもんね。1勝1敗ですから、決着をつけてくれれば。
──桜庭選手は出てくるんですか？
笹原　はい。「逃げちゃだめだ」って言ってたので。
──どんな相手を考えているんですか？
笹原　秋に出ていただいて、その後に大晦日もあるので、大晦日に誰とやってもらいたいかというのを逆算してからですね。何人か候補があがっていて、まだ決めかねているんですけど、ここ数週間の間に決めていきたいと思います。
──DREAMの年内の大会は次が最終ですか？
笹原　『DREAM.11』と大晦日までの間にもう一大会。関西、大阪でやりたいなと思います。
──桜庭選手も10月に出てくるんですか？
笹原　秋とぼやかしていたので、そこは未定で。

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