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会見の冒頭、まずは同席した笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーが、今回のKIDの海外武者修行決定までの経緯を説明。「KID選手には『DREAM.9』に出場していただきまして、そして7月のK-1 MAXにも出場しましたが、残念ながら2連敗という結果になってしまいました。その結果を受け、KID選手から『自分を見つめ直したい。海外武者修行に出たい』という意向を聞きました。我々としては、DREAMの、格闘技界の象徴として、10月の『DREAM.11』か『DREAM.12』に出場していただきたいと考えていました。正直、次（『DREAM.11』）は（地上波）ゴールデンタイム放送を予定していますし、出場していただきたかったのですが、『今の自分ではDREAMを背負えない。もう一度、ハングリーさを取り戻したい』という意向でしたので、DREAMとしても快くKID選手を海外修行に送り出すことにしました」と、KIDの希望に対しDREAMも快諾したことを発表した。

海外武者修行が決定したKIDは、「2つ試合を終えて、『ちょっとなんか違うな』と感じました。いろいろ考えたんですけど、次のDREAMには出られないけど、大晦日には“前の自分”を見せたいと思って、そのためには自分を見つめ直す必要があると感じました。自分の場合、刺激を受ければ良くなっていくので、不自由な中でいろいろなモノを見て刺激を受けたい。次は出られないけど、12月、期待してください」とコメント。出発日、期間に関しては「まだ決めてません」とのことだが、秋には出発し、大晦日前には帰国する予定だ。具体的に海外のどこに行くかも決めていないようで、「とりあえず（アメリカの）西へ。総合の盛んなほうに行ってみたいと思います。あと、アメリカだけじゃなく、タイとかもいいし、行くからには行ったことのない国にも行ってみたい」と、気の向くまま行動する模様。「（2004年大晦日に）魔裟斗とやる前もタイに行って、タイ人のハングリーさに刺激を受けた。そういう経験をもう一回できればと思います」と精神的な成長はもちろん、当然、積極的に各国の格闘技ジムに出稽古に赴き技術的な向上も狙っている。

ちなみにDREAMは今回のKIDの武者修行については、KIDの「なるべく人には頼らないで行きたい。じゃないと精神的な向上はないですから」との意向により、「最低限のお手伝いはしますが」（笹原EP）、全面的なサポートはしないとのこと。KIDは「後輩を一人」帯同させ、「さすがにヒッチハイクはないけど、地図見て、『じゃあ、あっち行くか』みたいな感じですね（笑）」と自力で行う。現地での試合の可能性については「そういうことになったら面白いかも。旅費を稼がないといけないですからね（笑）」とゼロではないとしながらも、「でも、試合となれば、オレはDREAMの選手なので（DREAMと）ちゃんと話をして決めます」と強調。このコメントを受け、笹原EPも「試合となれば、試合までのフォローはしっかりしていきたいと思います」と語っている。

「前の勘を取り戻して、大晦日はオレがいなきゃダメだ──そういうのを見せるために頑張ってきます」とファンに向けメッセージを発したKID。次の試合については、「まだ分からないけど、出させてくれるなら大晦日には絶対に出たい」と、大晦日が濃厚だ。2009年大晦日、海外武者修行を経たKIDは、我々にどんな姿を見せてくれるのか!?

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