- 2009年10月18日
「大晦日のテーマは『ミノワマン第15話、“本気の巻”』です」
ミノワマンインタビュー- 10・6『HEIWA DREAM.11 フェザー級グランプリ2009決勝戦』(横浜アリーナ)で行われたスーパーハルクトーナメント準決勝でチェ・ホンマンに勝利したミノワマンにインタビュー。ホンマン戦を振り返るとともに、大晦日『FieLDS Dynamite!!』で予定される決勝戦について語ってもらった。【取材日:2009年10月7日】
■「スノボーをやったことありますか?」
──『DREAM.11』のチェ・ホンマン戦は見事な一本勝ちでした! 改めて、感想を聞かせてください。
ミノワマン 気持ちはスーパーヘブンです。勝った瞬間は、MAXヘブンでした。
──「スーパー」と「MAX」ではどっちがヘブンの度合いとしては上なんですか?
ミノワマン 「MAX」ですね。「ヘブン」→「スーパーヘブン」→「ウルトラヘブン」→「MAXヘブン」です。まあ、他にもイメージはあるんですけど。終わったときは完全にMAXですね。スノボーやったことありますか?
──スノーボードですか? ええ、あります。
ミノワマン あれを滑ってるときは、結構MAXヘブンになってますね。
──それはさすがに試合のほうがヘブン率は上なんじゃないですか?(笑)。
ミノワマン いやいや、スノボーは結構到達するところがあるんですよ。滑ってるときの雪と板の摩擦、あの足の感覚が、日常生活では感じたことがない感覚なんですよね。あれは凄いMAXヘブンです。もう滑ることに慣れちゃっている人は普通のヘブンにしか感じないと思うんですけど、初めてである程度滑れるようになって、あの光景と景色がマッチしたときはMAXヘブンに到達しますね、はい。
──まさかスノボーでMAXヘブンを感じられるとは……。えっと、試合内容は覚えてますか?
ミノワマン 映像では3回くらい観ました、昨日の夜に。ところどころ笑っちゃう部分もありましたね(笑)。僕の中では完全にプロレスをやってるなっていう気持ちでいるんですけど、いやぁもう、プロレスでしたね。
──「笑っちゃう部分」というのは、あれは……なんだったんですか?(手をグルグルと回しながら)。
ミノワマン 前転タックルに何度か行きましたよね? でも、相手に読まれていたんですよ。「絶対に来るだろう」って研究されていたんですよね。最初の一発目もかわされましたし、何発目かも踏み込み過ぎてすぐに切られたりしてダメだったんで、フェイントをかけようとしたんです。
──あっ、あれは前転タックルのフェイントだったんですか?
ミノワマン そうなんです。そのまま前転しちゃったらフェイントにならないですからね(笑)。
──それで手でモーションを掛けてみたんですね。そうしたら、ホンマン選手も手をグルグルと(笑)。
ミノワマン 「こう来るんだろ?」みたいな感じだったんで、僕の中では「お前、よく研究してきたな」と。そうしたら向こうも頷いて、そういう会話をしてたんだと思うんですよね(笑)。
──超人同士の心の会話があったわけですね(笑)。実際に肌を合わせたホンマン選手の印象は?
ミノワマン 何回タックルに入っても切られたんで、予想以上に敏捷性があるんですよね。想像してた以上に動きますし、力もありますし、手足が長い。パンチが、6オンスのグローブを着けてるんじゃないかっていうくらい、重いんです。
──一発いいパンチが入りましたよね。
ミノワマン 映像で観たら、結構ホンマン選手の顔がグイーンってなってたんですけど、なんともなかった感じですよね。でも、その後にタックルが取れたのでいい繋ぎにはなったんですけど、効いてない感じでしたね。
──フィニッシュはヒールホールドでした。
ミノワマン あそこは“本能”でしたね。本能が出たと思います。がぶられて、バックに回ったところは記憶にないんですよ。気付いたら足を取ってて。でも、脚が長いんですよね。形に入っても「あっ、ポイントが全然違う!!」って思って、普通の人よりもポイントが全然先にあるんですよ。あの長さは予想してた以上でした。
■「いつかやるんじゃないかなっていうのは感じていました」
──もう一方の準決勝、ソクジュvsボブ・サップ戦はソクジュ選手が勝利しました。ソクジュ選手の印象についてはいかがですか?
ミノワマン バネもあって、パワーもあって、野性化が残ってる人間みたいな感じですね。それと、近未来の人間が混じってるような。凄く魅力的な選手で、いつかやるんじゃないかなっていうのは感じていました。ファンの方にもやったら面白いんじゃないかっていうのは、前から言われてましたし、はい。
──ソクジュ選手は、「いままで自分よりも大きい人と闘ってきたので、自分よりも小柄な選手と闘えるのは非常に嬉しい」と、試合後のインタビューで言っていました。
ミノワマン まあ、どっちにしてもハルクの中では自分が一番小さかったんで、多分、チェ・ホンマン選手もそう思ってたでしょうし、ボブ・サップ選手もそう思ってたでしょうから、あまり気にしていません。
──どんな試合になると予想されますか?
ミノワマン お互いに研究して来るので、研究した同士がフィットできなくてなかなか極められなかったりすることも考えられますし、もしかしたら一瞬で終わるかもしれないですね。
──ソクジュ選手はライトヘビー級の選手ですが、スーパーヘビー級のヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ選手、ボブ・サップ選手を圧倒しました。正直、怖さというのはないんですか?
ミノワマン ……そことの闘いですよね。でも、それはもう、今までの試合全部ですからね。
──ホンマン戦に勝利して決勝に向けて弾みも付いていると思うのですが。
ミノワマン いろいろ手応えは感じているんですけど、ソクジュ選手との試合では、もっと極限状態ってところまで行って自分を引き出さないといけないと思っています。で、それができるのが大晦日だと思うんですよね。今年最後の日に決勝戦。いろんなものが最後っていうところで、崖っぷちに立たされるので。勝ったらベルト、負ければまた振り出しですからね。「優勝できる」っていう、この気持ちを大晦日までずっと持ち続けたいです。ここでやっぱり優勝しないと。向こうのほうがカラダは大きいんですけど、「大きい選手には勝てても、同じくらいの選手には勝てない」となってしまっては意味がないですからね。そこも証明していきたいです。本気ですね。もう、次のテーマは“本気”って決めてるんです。
──今まで以上の本気を出すと。
ミノワマン そうですね。もっと本気を出すっていう。マジです。大晦日のテーマは『ミノワマン第15話、“本気の巻”』です。“本物”“本能”と来て、最後は“本気”という形で締めたいと思います。
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