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■ユン・ドンシク「試合内容があまり良くなかったことを皆さんにお詫びします」

──試合の感想をお願いします。
ユン　まず、試合内容があまり良くなかったことをファンの皆さんにお詫びします。7月に行われた『DREAM.10』に出場したんですけど、負傷のために負けてしまいまいした。その時の負傷が思ったより深刻で、3ヵ月経ちましたけど、正常なトレーニングができませんでした。2ヵ月間ギブスをしていまして、ギブスが外れてからリハビリをしまして、トレーニングできたのがようやく1週間前という状態でした。それにもかかわらずなぜ出場したのかと思われるかもしれませんが、DREAMは日本の団体ですし、私は外国人ですからこのチャンスを逃したくないと思いました。せっかく出場しないかという申し出があるのに、ここでそのチャンスを逃すのはあまりにも惜しいので、悪条件にもかかわらず出場することを決めました。ファンの方には内容があまりにも良くなかったという点をお詫びするとともに、いまの話で少々納得していただければと思います。
──顔が腫れていますけどダメージはありますか？　それと相手の印象は？
ユン　顔に何発かパンチを受けましたけど、それほど深刻ではありません。相手も強い選手です。グラウンド、テイクダウン、オールマイティーに技術を持った素晴らしい選手でした。彼が素晴らしい選手だから今日、これだけ苦戦したんだと思います。
──相手は判定に納得していませんでしたけど、それについてはどう思いますか？
ユン　判定についてはレフェリーやジャッジの考えがあって出たものです。ただ、試合内容は自分でも満足のいくものではありませんでした。だから、判定にとやかく言うつもりはありません。相手選手の発言も考えたくありません。実際に私自身、もっといい試合をできたわけですから、本来ならば。

■タレック・サフィジーヌ「勝てたと思っていました」

──試合の感想からお願いします。
サフィジーヌ　試合が終わってみて、いい気持ちではないですね。ああいう試合の終わり方をして残念です。いまはジムに帰って、トレーニングを重ねて、次の闘いに挑みたいと思います。
──何が一番良くなかったと思いますか？
サフィジーヌ　最初のラウンドは良かったと思います。2R目も良かったと思います。ただ、それがなぜジャッジの目には良く写らなかったのかが不思議ですね。
──ということは、判定に納得がいっていないんですか？
サフィジーヌ　そうです。あまり満足はしてないです。勝てたと思っていました。ただ、言い訳はしたくありません。判定になる前に自分で試合を決められれば良かったんですからね。

■柴田勝頼「試合を通じて先輩に教えてもらった」

──試合の感想をお願いします。
柴田　本当に僕にとって、もの凄く意味のある、ターニングポイントとなる試合でした。LAUGHTER7移籍後一発目、自分がこの世界に入るきっかけとなった石澤さんとの試合、いろんなことがリンクした、プレッシャーのかかった試合でした。正直、試合前、吐きそうでした。あと、桜庭さん、素晴らしい勝ち方をして、いい感じで盛り上がってきているんで、LAUGHTER7としてこの流れを年末に向けて続けていければと思います。素晴らしい先輩に恵まれて幸せです。
──移籍して一番成長したところはどこだと思いますか？
柴田　ハートですかね。わかんないですけど（笑）。気持ちの持ち方とか、いままでストイックに物事を考えていたんですけど、広い視野でモノを考えられるようになったと思います。話は戻りますけど、石澤さんがなんで僕との試合を受けたのかずっとわかりませんでした。けど、ずっとタックルのみを警戒していたんですけど、正面から殴り合える試合になって、魂を感じました。プロレスの持つ何かを試合で教えられた気がします。
──試合中は何を考えていたんですか？
柴田　もう、倒すことしか考えてなかったですね。勝つことが本当に恩返しというか、自分勝手なあれなんですけど、勝つことが宿命でしたね。何としてでも勝たなきゃいけない試合だったんで。
──石澤選手のタックルについては？
柴田　タックルは完封したと思います。ただ、やっぱり石澤さん、ハートが強いです。手応えのある打撃を何発か入れたんですけど、全く顔に出さなかったですね。物怖じせずにガンガンきたんで。自分の思っているプロレスじゃないですけど、これが新日本プロレスなのかなって気がします。石澤さんとか桜庭さんの、プロレスラーとしての意志を次いでいきたいですね。
──試合後、泣いていました。
柴田　感極まりましたね。試合前から、VTRを見た時からきてましたね。ハイアン（・グレイシー）戦の試合の映像や写真を観て、いろんなことが。試合中も倒すってことだけ考えていたんですけど、自分がハイアンになるぐらいの気持ちで試合をしました。
──ダウンを奪って、パウンドを入れたり、非情にいきましたね。
柴田　はい。勝つことしか考えていなかったんで。
──試合後にお話しされていましたが？
柴田　ちゃんと喋れてなかったんで、本当にありがとうございますって。本当にそれしかなかったですね。試合を通じて先輩に教えてもらった、そういう試合でした。
──大晦日という言葉が先ほど出ましたけど。
柴田　ぜひ、出たいですね。今回、無傷なんで。ボクはお酒を飲めるんですけど、桜庭さんは飲めません（笑）。
──勝たなきゃいけないということでしたけど、逆にそこまで気持ちを高めないと試合ができなかったということですか？
柴田　いや、自ずとそこまできましたね。まさかこのタイミングでやるとは一週間前まで思っていなかったんで。ぶっちゃけ、いままでで一番緊張しましたね。足が震えました。石澤さんの警戒する武器って、タックルとその後の押さえ込みで、それ以外何かあるかって打撃が特にうまいわけでもないし、でも、何かわからないですけど、いろんなプレッシャーがありましたね。凄く緊張しました。苦手意識じゃないですけど、当時全く歯が立たなかった先輩、雲の上の存在だったという印象しかないんで。そういう思い出しかないんで、自分の手でガッチリ掴んだ勝利でしたね。

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