- 2009年12月23日
「昔のようなKID選手とやりたいです」
金原正徳インタビュー- 12・31『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜』(さいたまスーパーアリーナ)にて行われるDREAMvsSRC対抗戦で、SRC代表として山本“KID”徳郁と対戦する金原正徳にインタビュー。戦極フェザー級王者・金原に大晦日に向けての意気込みを聞いてみた。【取材日:2009年12月15日】
■「戦極のほうが強いんじゃないかな」
──12・31『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜』(さいたまスーパーアリーナ)出場が決定しました。今の心境から教えてください。
金原 試合できて嬉しいというのが本音ですね。
──対戦相手は山本“KID”徳郁選手です。
金原 さっきの会見でも言いましたけど、KID選手は、チャンピオンじゃないけど、チャンピオンですよね。チャンピオンらしいというか、大将というか。
──“DREAMの顔”というか?
金原 そうですね。“顔”という感じがします。ボクも胸を張って、大将として自信を持っていきたいですね。
──現在、発表されている対抗戦出場選手の中で(※12/15現在)唯一のチャンピオンです。
金原 16人で始めたトーナメントで自分が一応ベルトを獲ってトップに立ったんで、誰もが羨ましいと思うベルトだと思いますし、まあ、チャンピオンらしい試合をします。
──先程の会見でもおっしゃっていましたが、「挑戦するという立場じゃない」と。
金原 今までやってきたことは全然、KID選手のほうが凄いと思います。ただ、今年1年だけ見れば、オレのほうが凄いことをやってきたという自負はあります。だから、今まで頑張ってきたKID選手と、今年頑張ってきたオレとの大将対決。まあ、オレの勝手なアレですけどね(笑)。
──今年は同じ時期にDREAMと戦極でフェザー級GPが行われていました。
金原 まあ、体重も違うし、ルールも違うし……そんな感じですね。ファン目線みたいな感じで(DREAMフェザー級GPを)見てました。もちろん所(英男)さんには優勝してもらいたかったし。
──ファン目線で見たDREAMフェザー級GPの感想を教えてください。
金原 う〜ん、難しい質問ですね(笑)。正直、同じ階級なんで練習仲間であったり、昔から知っている選手が出てたんで、「この人とこの人が闘ったらどうなのかな?」っていうのは興味があったり、技術的な部分で見させてもらった時には凄く楽しかったです。だけど、一格闘家として比べた時には、やっぱり「戦極のほうが盛り上がっている」「戦極のほうが強いんじゃないかな」と思いました。(戦極フェザー級GPのほうが)メンツが濃いと思うし、GPという一つの作品としても素晴らしいと思うし、DREAMさんには申し訳ないですけど、負けてるつもりはないです。
──その戦極フェザー級GPで金原選手は優勝し、初代戦極フェザー級チャンピオンとなりました。チャンピオンになってから心境の変化というのはありましたか?
金原 ちょっとアメリカに修行に行ったんですよ。そうすると、向こうで活躍している選手が、オレのことをチャンピオンだという目で見るし、オレもチャンピオンだからナメられちゃいけないし、気持ちの面で引き締まった部分はありますね。「戦極フェザー級の代表としてナメられちゃいけない」って。KID選手も言っていましたけど、失うモノは何もないんですよ。やっぱり、KID選手のほうが名前はあるし、世間一般でオレのことを知っている人はほとんどいないと思うので。そういう意味では挑戦になると思うんですけど、戦極のチャンピオンとして(KIDに)挑戦するつもりはないです。
■「勢いもオレのほうが全然ある」
──ファイターとしてのKID選手の印象はいかがですか?
金原 一言で言ったら、“獣のような一撃”。動物的なイメージがありますね。
──KID選手は、かつてK-1 MAXにも出場しましたし、総合でも多くのファイターを打撃でKOしてきました。KID選手の打撃に関しては、どう感じてらっしゃいますか?
金原 特に打撃が強いとは思わないですね。総合の選手だと思います。レスリングも凄い実績がありますからね。純粋に総合が強い選手だと思います。
──KID選手と対戦するにあたり、一番警戒すべき部分はどこだと思いますか?
金原 フィジカル、スピードじゃないですかね。狙った獲物は逃がさない的な。そこに一番気を付けなきゃいけないなと思います。
──それに対し金原選手はどう対応していこうと考えていますか?
金原 決まったのはほんの2〜3日前なんで、まず1週間でサウスポーに慣れて、時間はないですけども、ちょっとずつやっていこうと思います。サウスポーは久しぶりなんで、まずは目を慣らさないと。それからスパーリングの数を増やしたいなと思います。
──自分のほうがKID選手より勝っていると思う部分はどこですか?
金原 経験ですね。オレは今年1年間、5試合やったんですけども、KID選手は2試合しかやっていない。しかも、MMAは1試合しかやっていないじゃないですか。去年もやっていないし。そういう意味では、去年と今年の2年間の経験はオレのほうが勝っていると思います。勢いもオレのほうが全然あると思うし。あと、さっき向かい合った時にも感じたんですけど、「ちょっと小さいな」と。「体格ではオレのほうが上なのかな」と。いろいろなことができますよね。ただ、実際に肌を合わせてみないとわからない部分って凄いあるんで、向かい合っただけじゃ戦闘力まではわからないです。
──「勢いもオレのほうが全然ある」とおっしゃっていましたが、対するKID選手は、K-1 MAXでの試合も含め、現在2連敗中です。
金原 勝っている選手はノリに乗っている選手が多くて、KID選手も一時期はそういう印象が凄くあったんですけど、逆に負けているからって、弱くなったのかというとそうでもない。負けたから「もっと練習しなきゃ!」って、負けて伸びる選手もいますからね。そうなっていたら厄介ですよね。調子も良さそうだったんで、昔のようなKID選手とやりたいです。
──ノリに乗っていた時期のKID選手に戻ってほしいと?
金原 あの頃の輝きというか、あの頃のKID選手と闘えたらいいなと思います。そして、闘って、勝つ。
──自信のほどは?
金原 もちろんあります。なかったら受けないです。
──DREAMvsSRCの対抗戦に際し、会見で笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは、SRCを「影も形も残らないくらい叩き潰します」と。
金原 ははぁ……(苦笑)。まあ、簡単に潰れるもんじゃないですよ。あ〜、どうなんですかね? 自分のチームが一番強く見えるっていうのも変な話ですけど、普通に闘っても、ファン目線で見ても、戦極側のほうが戦力は高いんじゃないのかなと思います。
【『FieLDS Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~』対戦カード】
■DREAMvsSRC対抗戦
山本“KID”徳郁(日本/KRAZY BEE)vs金原正徳(日本/パラエストラ八王子/チームZST)
■DREAMvsSRC対抗戦
所英男(日本/チームZST)vsマルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
■DREAMvsSRC対抗戦
高谷裕之(日本/高谷軍団)vs小見川道大(日本/吉田道場)
■DREAMvsSRC対抗戦
川尻達也(日本/T-BLOOD)vs横田一則(日本/GRABAKA)
■DREAMvsSRC対抗戦
青木真也(日本/パラエストラ東京)vs廣田瑞人(日本/フリー)
■DREAMvsSRC対抗戦
桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)vs郷野聡寛(日本/GRABAKA)
■DREAMvsSRC対抗戦
柴田勝頼(日本/LAUGHTER7)vs泉浩(日本/プレシオス)
■DREAMvsSRC対抗戦
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)vs藤田和之(日本/藤田事務所)
■スーパーハルクトーナメント〜世界超人選手権〜 決勝戦
ミノワマン(日本/フリー)vsソクジュ(カメルーン/チーム・クエスト)
■SRCヘビー級ワンマッチ
吉田秀彦(日本/吉田道場)vs石井慧(日本)
■魔裟斗引退試合/K-1ルール(3分5R延長1R)
魔裟斗(日本/シルバーウルフ)vsアンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ)
■K-1ヘビー級ワンマッチ
西島洋介(日本/AK)vsレイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー ファイト アカデミー)
■K-1甲子園準決勝戦/K-1甲子園ルール
HIROYA(セントジョーンズインターナショナルハイスクール/3年)vs野杁正明(至学館高等学校/1年)
■K-1甲子園準決勝戦/K-1甲子園ルール
嶋田翔太(私立西武台高校/3年)vs石田勝希(初芝立命館高等学校/2年)
■K-1甲子園決勝戦/K-1甲子園ルール
HIROYA×野杁正明の勝者vs嶋田翔太×石田勝希の勝者
■K-1甲子園リザーブファイト/K-1甲子園ルール
藤鬥嘩裟(勇志国際高校/2年)vs日下部竜也(愛知県立豊田高校/2年)
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