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2010年1月1日

『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜』さいたまSA大会
出場ファイターの試合後のコメント PART.7

熱戦が続いた12・31『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜』(さいたまスーパーアリーナ)。激闘を終えたファイター達の試合後のコメントをお届けする。
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■川尻達也「青木戦? まだ考えられないですね」

——完勝だったと思うんですが、試合についての感想をお願いします。
川尻 本当はKOか一本で勝ちたかったんですけど、最後は取れなかったし、マウントポジションでいた時間が長かったので、残念というか……。正直、自分でもあそこまで横田選手を抑えられると思ってなかったんで。倒してスタンドに戻してっていう、スタンドの展開が長くなるのかなと思って、そういうイメージトレーニングをしながらやってきたんですけど、思ったよりも抑え込めたんで、抑え込みの長い、ちょっとつまんない試合になりました。
——横田選手の打撃で、脅威に感じた場面はなかったんじゃないですか?
川尻 そうですね。試合前は「スピードがすごい」って聞いてたんで厄介だなと思ってたんですけど、そんなに感じなかったんで、今年、魔裟斗選手とK-1ルールでやったこととかが自分の中で活きていたのかなと。打撃が見えないとか、そういうのはなかったです。
——最後は、「残り1分」と聞こえたところで関節技を取りにいったように見えましたし、凄く余裕があるように感じたんですけど、そういうところはなかったですか?
川尻 マウントパンチで相手の目が死んでなくて、相手が背中を向けてずらしてきたところに合わせたら、そういうポジションになったので、「これは腕を狙うしかないな」って。ラストチャンスだと思ってやったんですけど、決まったと思ったんですけど、横田選手もトップファイターの一人だから、「意地でもタップしねえぞ」っていうのがあったんでしょうね。試合前にお互いがいろいろ言ったり、俺も無視したりしましたけど、横田選手は間違いなく強いし、日本にいてライト級で横田選手というのは見えてなかったわけではないので、俺も相当警戒してやった。ファンにはつまらない試合になったかもしれないけど、チャンスがあったらお互いが勝ち進んで、もうひとつ上のポジションで闘えたらなと思いますね。
——青木選手との試合を期待してしまうんですけど、青木戦というのは考えていないのでしょうか?
川尻 今回でいけると自分の中でも思ってたんで、俺もそれなりの覚悟で大晦日のためにやってきたんで、それをひるがえすっていうのは……。横田戦を受けて、自分の中では一回割り切ったとも思ってるんで、まだ考えられないですね。ちょっとケガもあるんで、少し様子を見ながら、自分の気持ちと向かい合って先に進めたらなと思ってます。
——ケガというのは?
川尻 ヒザの靭帯を11月の頭くらいに、歩けないくらいにやっちゃたんです。今回の試合では痛みとかまったく感じなかったんですけど、練習中に踏ん張れなかったり痛めたりを繰り返してたんで、選手生命にも関わる場所だと思うので、まだMRIとかも撮ってないのでしっかり撮って確認したいですね、今は。
——どちらのヒザですか?
川尻 左のヒザですね。
——試合後、横田選手とどういった会話を?
川尻 「ありがとう」っていう感謝の気持ちを。向かい合って強さを感じたのでその素直な気持ちと、あとは、同い年だし俺たちで格闘技を盛り上げていこうっていう話をしましたね。


■横田一則「打撃なら勝っていたと思います」

——実際に試合をしてみて、イメージしていた川尻選手と比べてどうでしたか?
横田 イメージした感じでしたね。寝技にいくと思っていたので。3R目は勝ったなと思ったんですけど、思うようにできなかったですね。
——思うようにできなかった敗因は?
横田 あんまり言いたくないんですけどね。一つ言うなら、寝技の練習を試合前に一回もできなかったことですね。でも、川尻選手は強かったですよ。パワーは。スタンドならいけると思ったんですけど、そこが悔しかったですね。
——試合前に「俺のほうが魔裟斗選手といい試合ができる」とおっしゃっていましたよね。
横田 打撃なら俺のほうがいい。打撃なら勝っていたと思います。打撃を嫌がってタックルにいっていたんでね。でも、そのタックルは強かったです。やっぱり練習しないと思うようにできなかったですね。スタミナも切れました。
——練習できなかった理由は?
横田 腰を痛めていたんですよ。スパーリング一回もなしで試合っていう感じだったんで。戦極見ている人ならわかってくれると思うんですけど、寝技を逃げるのは得意なんですよ。そこを出せなかったのできつかったですね。


■金原正徳「“ザ・MMA”ができた感じでした」

——いろいろ負傷箇所があるみたいですが。
金原 拳は1Rで右ストレートを当てたときに痛みを感じました。今はインローを蹴られた左足が物凄く痛いです。
——KID選手のローキックは想定内でしたか?
金原 そうですね。試合を見てもらったらわかると思うんですけど、右ストレートが当たってましたよね。これはもう想定内。ミドルとインローはずっと警戒していたので、蹴られてもいいけど右ストレートを当てようと。
——全体的に作戦通りですか?
金原 入場したときにKID選手の顔を見て、「もしかしたら最初から来る可能性あるな」って用心してたら最初からガッと来たんで、まあ、落ち着いてMMAができたかなと。
——「KID選手は過去の選手」とおしゃってましたが、試合を終えていかがですか?
金原 終わったから言えるんですけど、KID選手のファンだったんですよ。昔どっかのクラブで会ったときに、「握手してください!」ってミーハーなことを言ったんで。ただ、ファンでは闘えないので、仲良しこよしでやってるわけじゃないんでね。自分はチャンピオンの誇りもあるし。格闘技界を盛り上げるためにも言わせてもらいましたけど、遅れているというか、KID選手はあのスタイルで格闘技界のトップに来たんで、スタイルについてどうこう言うつもりもないですし。それに自分が言うほど最先端かと言ったら、そんなに完勝できてるつもりもないですし、危ない場面も何度かあったので。
——海外修行の成果は?
金原 “ザ・MMA”ができた感じでしたね。繋ぎがうまくできました。これはアメリカでの練習通りというか、アメリカでトップの選手と練習をして自信がついたっていうのもありますし、KID選手に負けないほどの練習を一年間してきた自信もありましたんで。
——チャンピオンになって何も変わってないとおっしゃってましたが、今までベルトがなかったときと比べて違うこととかはありますか?
金原 周りの見る目がちょっと違うと思うんですけど、自分ではチャンピオンだからって偉そうにするつもりはないし。ただ、アメリカに行ったときに、自分がチャンピオンだってことでスパーリングを挑んで来るので、ナメられちゃいけないというか、「自分がナメられる=戦極がナメられる」んでね。そういう変なプライドはありました。ひとつだけ言わせてもらっていいですか? 3月に小見川さん、待ってますんで。タイトルマッチをやりましょう。