- 2010年3月11日
「超人になるためには“新感覚”が必要なんです」
ミノワマンインタビュー- 3・22『DREAM.13』(横浜アリーナ)にて行われるDREAM無差別級ワンマッチ、ジミー・アンブリッツ戦に臨むミノワマンにインタビュー。スーパーハルクトーナメント優勝者として臨む初戦。その意気込みを聞いてみた。【取材日:2010年2月25日】
■「未知なところに踏み込んだら、アンブリッツ選手が現れた」
──今年一発目の試合が決定しました。
ミノワマン 今年一発目というのもありますし、スーパーハルクトーナメントを終えてからの第一戦目にもなりますので、スーパーハルクトーナメントチャンピオンという目線で、お客さんにも、選手にも見られるだろうと思っています。それは「チャンピオンとしてどういう試合をするのか?」っていう期待だったり、見る側の目線が今までとちょっと違うという感覚。新しい感覚です。
──大晦日以降、「チャンピオン」と呼ばれることも多いんじゃないですか?
ミノワマン 何度か言われました。言われるとドキッとします。気を抜いてるときに「チャンピオン」って言われてドキッとするのと、また、そこに期待だったり、そういういろんなものが詰まった声に聞こえて、チャンピオンとしての責任感を感じてドキッ。「ミノワマン」って名前を変えたときと同じくらいドキッとしますね。
──対戦相手のジミー・アンブリッツ選手の試合はご覧になりましたか?
ミノワマン 映像でも見ましたし、生でもDREAMで(セルゲイ・)ハリトーノフ選手と闘った試合を見ています。
──アンブリッツ選手の印象は?
ミノワマン パワーファイターですね。パワーに柔術、レスリング、ボクシングの技術を乗せてくる感じです。パワーの、例えば物を上げたりとか、そうしたときの数値。その数値的には一番のパワーファイターだと思います。
──ベンチプレス340kg、スクワット450kgを持ち上げる怪力ですもんね。
ミノワマン 物凄いですよね。あのパワーは憧れます。でも、パワーリフティング大会ではないし、重いものを持ち上げたら強いというわけではないですから。ただ、桁違いのパワーというのはもちろん危険です。力だけで裏だったものを表にするっていうどうしようもないような返され方もされますし、まさに去年のチェ・ホンマン戦でも予想外の返され方をされました。しかし、そこは闘ってるときの新しい感覚なんですよね。新感覚。
──今回のテーマに掲げているのが「新感覚」ですね。
ミノワマン スーパーハルクトーナメントに優勝して、「その先は?」と聞かれたときに自分は「暗闇」と答えたんですけど、その未知なところに足を踏み入れたら、ジミー・アンブリッツという選手が「自分のいないところでトーナメントをやって納得がいかない」と。新しい未知なところに踏み込んだら、そういう選手が現れて、そこもまた新感覚です。
■「ビッグボディ。もしくは突進型なのでバッファローマン」
──アンブリッツ選手はパワーファイターだとをおっしゃっていましたけど、去年闘ったボブ・サップ選手、ホンマン選手、ソクジュ選手も相当なパワーの持ち主だったと思うんです。ミノワマン選手から見ると、その3選手よりもパワーはアンブリッツ選手のほうが上という感覚なのでしょうか?
ミノワマン スクワットやベンチプレスをしている映像を見たときに、その重量の数値、背丈に対しての体重の割合からして、今まで見てきた選手以上のパワーの持ち主だなと思いましたね。そのパワーにパワーで対抗しようとすると潰されてしまうと思います。
──そういう点では、昨年スーパーヘビー級の選手と連戦した経験というのが大いに活きてくると思うのですが?
ミノワマン それはあると思いますが、また違ったタイプのハルクな選手なんですよね。あの肉体に対してあのパワーというのは……今までとはちょっと違ったタイプの超人ですね。
──『キン肉マン』で言うとどの超人に例えられそうですか?
ミノワマン (キン肉マン)ビッグボディ。もしくは突進型なのでバッファローマンですね。
──アンブリッツ選手の試合を見て、パワー以外で印象に残った点はありましたか?
ミノワマン パワーに乗ったパンチ、あとバランスもいいので、グラウンドで相手をコントロールした上でのパウンド、そこも危険かなと。なので、上にさせるというか、ガードの中に入れさせてしまうのは危険ですね。そこからの攻撃は得意だと思うので。
──勝負のポイントはどこにあると思いますか?
ミノワマン ポイントは、相手のパワーに自分のパワーをぶつけないことです。相手のパワーが出てないところを突いていくことですね。
──スーパーハルクトーナメントチャンピオンとしての初戦。いつも以上に負けられないという気持ちも強いと思うのですが?
ミノワマン そうですね。でも、チャンピオンとして負けられないっていうプレッシャーも、皆さんからの期待も、そこもまた新感覚なんです。超人になるためには新感覚が必要なんです。新感覚を新感覚するとワクワクしますし、自分が求めているものです。今年も、一戦一戦、確実な勝利を目指して、確実に自分を出し切って、本物と魂を自分の身体に宿して、超人を追求していきます。そのためにも新感覚を多く経験していきたいなと思っています。
──最後に改めて、アンブリッツ戦に向けての意気込みを聞かせてください。
ミノワマン 『ミノワマン第16話“新感覚の巻”』!!
【『DREAM.13』対戦カード】
■DREAMフェザー級タイトルマッチ
ビビアーノ・フェルナンデス(王者/ブラジル/レボリューション・ファイトチーム)vsヨアキム・ハンセン(挑戦者/ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
■DREAMライト級ワンマッチ
菊野克紀(日本/ALLIANCE)vs弘中邦佳(日本/マスタージャパン)
■DREAMライト級ワンマッチ
KJ・ヌーン(アメリカ/シティ・ボクシング)vsアンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO-THAI)
■DREAMウェルター級ワンマッチ
長南亮(日本/ Team M.A.D.)vsアンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)
■DREAM無差別級ワンマッチ
ミノワマン(日本/フリー)vsジミー・アンブリッツ(アメリカ/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術アカデミー)
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