- 2010年3月16日
「戦績を見ると明らかに強そうですよね」
前田吉朗インタビュー- 3・22『DREAM.13』(横浜アリーナ)にて行われるDREAMフェザー級ワンマッチ、コール・エスコベド戦に臨む前田吉朗にインタビュー。エスコベド戦に向けての意気込みを語ってもらった。【取材日:2010年3月12日】
■「DREAMで楽な相手っていないですから」
──3・22『DREAM.13』(横浜アリーナ)出場が決定しました。現在の心境から教えてください。
前田 試合決まったのはありがたかったですね。今回、「あるんないんどっち?」みたいな時期もあったんで、決定して一安心です。
──対戦相手のコール・エスコベド選手の印象を教えてください。
前田 手足が長くて柔術系という感じですね。最近の映像は見てないんで分からないんですけど、WECとかでやっとるときの映像とかを見ると、そういう印象です。この前の2月に、なんの大会かは覚えてないんですけど、そこでチャンピオンになっとるんですよね。
──約3年のブランクを経て、昨年5月の復帰戦から4連勝で、今年2月にTPFのチャンピオンにもなっています。
前田 ブランクを感じさせないくらいの戦績ではありますよね。やっぱり強いんでしょう。話だけ聞いたらどんなん選手かなって思っていたんですけど、戦績を見ると明らかに強そうですよね。
──決して楽な相手ではないと。
前田 そうですね。まあでも、DREAMで楽な相手っていないですから。名前のあるなし関わらず、強い選手ばっかりですよ。
──12日の記者会見で佐伯繁DEEP代表は「吉朗にとって横浜アリーナはげんが悪い」ということをおっしゃっていました。
前田 なんか、いやだなというか、負けた後の帰り道を覚えているんですよ。横浜アリーナって通路から控え室までが長いんです。負けるとさらに長く感じるんですよね、これが(苦笑)。それを覚えとって、2回目に負けたとき(『DREAM.9』高谷裕之戦)に「また、これや……」みたいな。でも、試合前にそんなこと思い出したりはしないので、そこまで意識することはないですけどね。今回はそこを喜びながら帰りたいです。
■「ハンセンはトップにおるまんまフェザー級に落としてきた」
──今回のエスコベド戦が今年一発目の試合となりますが、前田選手の今年の目標というのを聞かせてください。
前田 とりあえずここを勝って、次にもう一つくらい勝ったら、ちょっと強引にでもベルトを取らせてもらおうかなと。ファンの皆さんにはベルトを取りにいくのを見てほしいですね。今年は、誰とやりたいとかより、ベルトです。
──そのDREAMフェザー級のベルトを巡って、今大会で王者ビビアーノ・フェルナンデス選手と挑戦者ヨアキム・ハンセン選手が激突します。
前田 それを目の前で見られるというのは、すごいプラスになると思いますね。映像では伝わらん部分というのもあるので、会場で見られるんは大きいと思います。じぃ〜〜〜っと見ます(笑)。去年のフェザー級GPの決勝戦くらいじぃ〜〜〜っと見ようと思います。
──そのタイトルマッチに臨むハンセン選手は、今大会からフェザー級に転向してくるわけですが、同じフェザー級ファイターとしてライバルが増えるというのはどういった気持ちなんでしょうか?
前田 DREAMのフェザー級の選手はみんながみんな思っとると思うんですけど、すごく刺激になっていると思いますよ。だって、ハンセンは上の階級(ライト級)で通用せんようになって落としてきたんじゃなくて、トップにおるまんまフェザー級に落としてきたじゃないですか。これは刺激になりますよ。多分、皆さんも「誰が倒すんやろ?」って思うと思うんですけどね。ゾクゾクします。
──では、階級変えてきていきなりタイトルマッチというのも異論はないと。
前田 全然納得ですけどね。ハンセンはそれだけの実績を残してきている選手ですから。他の選手はどう思っているか分かりませんけど。
──「じぃ〜〜〜っと見ます」ということをおっしゃっていましたけど、どういった部分を重点的に見ますか?
前田 「ハンセンがフェザー級に落としてどこまでライト級時代の状態をキープできるのかな?」というところと、ビビアーノは打撃では分が悪いと思うので、「どうやってビビアーノは自分の得意なパターンに持っていくんやろ?」というところですかね。どこを取ってもハンセンは隙がないじゃないですか。そこをビビアーノがどうしていくのかは気になりますね。
──ズバリ、どちらが勝つと予想されますか?
前田 う〜ん……ハンセンかなぁ。まあ、これまでハンセンの試合をテレビとかで見ながら「ハンセンはヤバいなぁ」と思いながら見ていたところもあるので、そういう僕のイメージというのが、その予想には大きく含まれていますけど。
──最後に改めて、エスコベド戦に向けての意気込みを聞かせてください。
前田 会見でも言いましたが、WECのチャンピオンを2人倒したら説得力もあるでしょうから、キッチリKOか一本で終わらせて、ベルトへの足掛かりにしたいです。
【『DREAM.13』対戦カード】
■DREAMフェザー級タイトルマッチ
ビビアーノ・フェルナンデス(王者/ブラジル/レボリューション・ファイトチーム)vsヨアキム・ハンセン(挑戦者/ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)vsコール・エスコベド(アメリカ/Pacific Martial Arts)
■DREAMライト級ワンマッチ
菊野克紀(日本/ALLIANCE)vs弘中邦佳(日本/マスタージャパン)
■DREAMライト級ワンマッチ
KJ・ヌーン(アメリカ/シティ・ボクシング)vsアンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO-THAI)
■DREAMウェルター級ワンマッチ
長南亮(日本/ Team M.A.D.)vsアンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)
■DREAM無差別級ワンマッチ
ミノワマン(日本/フリー)vsジミー・アンブリッツ(アメリカ/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術アカデミー)
■DREAMヘビー級ワンマッチ
ジョシュ・バーネット(アメリカ)vsX
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