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2010年7月2日

吉田道場勢参戦!! 中村和裕&小見川道大の『DREAM.15』出場が決定!!
石田光洋はフェザー級に転向! DJ.taikiと対戦だ!!

7月2日(金)、都内ホテルにて記者会見が行われ、7・10『DREAM.15』(さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カードが発表された。
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発表されたカードは、【ミドル級ワンマッチ】中村和裕vsカール・アモーゾ、【フェザー級ワンマッチ】小見川道大vsジョン・ヨンサム、【フェザー級ワンマッチ】石田光洋vsDJ.taiki、【ライトヘビー級王座挑戦者決定戦】ゲガール・ムサシvsジェイク・オブライエンの4試合。会見は二部に分けて行われ、第一部の吉田道場勢参戦決定会見には『DREAM.15』への出場が決定した中村和裕、小見川道大、『DREAM.15』追加対戦カード発表会見には石田光洋、DJ.taikiが登壇した。

遂に吉田道場所属ファイターがDREAM参戦!! 中村和裕、小見川道大、それぞれ日本を代表するミドル級、フェザー級ファイターが『DREAM.15』に参戦することが決定した。笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは、吉田道場勢のDREAM参戦に至った経緯について「昨年末の『Dynamite!!』にSRCと合同イベントを行いまして、吉田道場の選手にも出場していただきました。元々、吉田道場さんとは一緒にイベントを作ってきた仲間という認識があり、またどこかで出ていただけたらと思っていて、水面下で交渉し、今回出場していただくことになりました」と説明。そして、中村には「中村選手は吉田(秀彦)さんの引退試合も務めた、ミドル級を牽引する一人。PRIDE時代にいろいろな選手と闘って、戦極のミドル級を引っ張ってきて、本人の中でもう一踏ん張り這い上がるというか、“新生”中村和裕を見せたいと思っていると感じています。DREAMミドル級を掻き回して、ゆくゆくはベルトを狙ってもらいたいです」と、小見川には「昨年末は見事なKOを見せてくれました。昨年の戦極フェザー級GPで魅力を開花させて、現在、この階級のトップ集団の中の一人。日本人の中ではトップに近い選手だと思います。DREAMフェザー級のベルトを狙える選手です」と、その活躍に期待を寄せていた。

中村はかつてPRIDEでムリーロ・ブスタマンチやケビン・ランデルマン、イゴール・ボブチャンチンといった強豪を撃破し、PRIDE活動休止後はUFCに参戦。その後、主戦場とした戦極では08年に戦極ミドル級GP準優勝を収め、10年4月には師匠である吉田秀彦さんの引退試合を務めたミドル級の実力者だ。冒頭、「DREAMファンの皆さん、はじめまして。中村和裕です」と挨拶した中村は、DREAM参戦に際し「4月の試合が終わって、なかなか先が見えなかった中、オファーをいただいたDREAMの皆さんに感謝しています。オファーをいただいた限りは、吉田秀彦の意志を受け継ぐ者として、チャンピオンを目指したいと思います。吉田さんの意志というのは“勝つ”ということ。勝ちたいです」と力強く意気込み。「自分自身、PRIDEでデビューして20戦近く闘わせてもらって、何度かDREAMも現場で見させてもらったんですけど、演出等、全部PRIDEなんだなと懐かしい気持ちでした。(そこに)出られることに興奮しています」とDREAMの印象について語ると、「(ホナウド・)ジャカレイや(ジェイソン“)メイヘム(”ミラー)など強い外国人選手がいるので、やってみたい気持ちは強いです」と外国人選手との対戦に興味を示していた。

一方、小見川は05年にPRIDE武士道でプロデビューした後、DEEP、Cage Rage、UFCなどに参戦し、世界を股に掛け活躍。09年より主戦場とした戦極で一気にポテンシャルを開花させ、L.C.デイヴィス、ナム・ファン、マルロン・サンドロ、日沖発といった強豪から次々と勝利を収めると、昨年大晦日の『Dynamite!!』ではDREAMフェザー級GP準優勝の高谷裕之にもKO勝ちを収めている、日本フェザー級のトップファイターの一人だ。「毎回見させてもらっていたんですけど、熱のあるいいイベント」とDREAMの印象を語った小見川は、「今回、DREAMに出場が決まったんですけど、世界中の大好物と思う強豪をずっと探していたんですけど、なかなか見あたらず。今回のDREAMで韓国の選手と決まって、正直、大好物ではないんですけど、不況と呼ばれる日本のMMAの中で、『くそったれ!』という言葉とともに不況を吹き飛ばしたいと思います」と意気込み。師匠の吉田秀彦さんからは「勝負はやるからには勝て」という言葉をもらい、「今までの俺のスタイルを貫いて勝てば、俺が勝てば、自然に盛り上がると思います。まずは目の前の試合をキッチリ勝って、一番強い選手に繋がっていけばいいと思います」とDREAMでの飛躍を誓っていた。

第二部の会見では、これまでライト級で活躍してきた石田光洋のフェザー級転向が発表。DREAMフェザー級屈指のストライカー、DJ.taikiとフェザー級転向一戦目を行うことが発表された。笹原EPより「石田選手は、今回ライト級タイトルマッチを行う(青木、川尻の)2人と一緒に『やれんのか!』組と呼ばれていたのですが、フェザー級に転向し再起を懸けます。その2人に負けたくないという気持ちはあると思います。フェザー級の強い選手と闘って、彼の存在感を見せてほしい」という言葉を受けた石田は、「結果が出ない部分もあって、70キロでこのままやっていけるのか不安もあったので、気持ちを切り替えて、チャンスを求めてこの階級に来ました。挑戦として頑張っていきたいと思います」と意欲。DJの印象については「フェザー級の中ではトップ選手の一人。寝技の対応もできて、強いパウンドを当てる、気の抜けない選手だと思います」と語ると、どんな試合を見せたいか問われ「見てもらえれば分かると思います」と静かに闘志を燃やしていた。

対するDJは「オファーを受けたのが2日前で、こんな急なオファーを受けたのは5年前の今泉堅太郎戦以来で、焦って動揺しているというか、今回は万全の準備はできないですけど、これまで培ってきた経験を生かして闘うしかないと思っています」とコメント。「ストライカーの天敵のようなスタイルの選手」と石田の印象を語ると、「実は僕、“塩漬け”の選手にこれまで一回も勝ってないんですよね。キッチリ全部判定負けしているので、そこはなんとかしないと上に行けない。今回は相当厳しい闘いになると思う。普通に行ったら判定負けすると思うので、秘策を用意するしかないと思います」と秘策の投入を匂わせていた。

また、この日の会見ではライトヘビー級王座挑戦者決定戦、ゲガール・ムサシvsジェイク・オブライエンの決定も発表。この試合の勝者とすでに発表されているメルヴィン・マヌーフvs水野竜也の勝者は、9月に開催予定の『DREAM.16』でライトヘビー級王者決定戦を行う予定だ。

この日の会見の映像はこちらからチェック→(http://www.ustream.tv/recorded/8025828)。以下、DREAMに寄せられたカール・アモーゾ、ジョン・ヨンサムのコメント。

■カール・アモーゾのコメント
「DREAMで戦えることを非常に光栄に思っています。高いレベルのイベントで高いレベルの選手と再び試合が出来ることが非常に嬉しいです。日本のファンの皆さんに最高の試合をお見せすることをお約束いたします」

■ジョン・ヨンサムのコメント
「日本のファンの皆さん、はじめまして。韓国のジョン・ヨンサムです。今回、小見川選手と戦う事になって 本当に嬉しいです。まだ私の名前は日本の舞台では知られていないですが、試合後にはきっと有名になっているでしょう。なぜなら、私が小見川選手をKOしているからです。今年4月に行なわれた『ASTRA』でも、道場の先輩のチャ・ジョンファンが長南亮選手を倒して有名になったのと同じように、私も同じ道をたどるはずです。私の勝利によって、日本の格闘技のファンの方々は非常に残念な思いをすることになるでしょうが、是非会場に足を運んでください。必ず勝ちます」

【『DREAM.15』決定対戦カード】
■ミドル級ワンマッチ
中村和裕(日本/吉田道場)vsカール・アモーゾ(フランス/チーム・アモーゾ)
■フェザー級ワンマッチ
小見川道大(日本/吉田道場)vsジョン・ヨンサム(韓国/CMA KOREA/冠岳BJJ所属)
■フェザー級ワンマッチ
石田光洋(日本/T-BLOOD)vsDJ.taiki(日本/フリー)
■ライトヘビー級王座挑戦者決定戦
ゲガール・ムサシ(オランダ/チーム・ムサシ/レッドデビル・インターナショナル)vsジェイク・オブライエン(アメリカ/インテグレイテッド・ファイティング・アカデミー)

【『DREAM.15』既報対戦カード】
■DREAMライト級タイトルマッチ
青木真也(王者/日本/パラエストラ東京)vs川尻達也(挑戦者/日本/T-BLOOD)
■ライト級ワンマッチ
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム)vs菊野克紀(日本/ALLIANCE)
■ライトヘビー級王座挑戦者決定戦
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム)vs水野竜也(日本/U-FILE CAMP.com)