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セミには、昨年行われたDEEPライトヘビー級トーナメントに優勝し、当初開催が予定されていたDREAMライトヘビー級GPへの出場権も獲得していた中西良行が登場。川尻達也や石田光洋の盟友、元DEEPミドル級王者の桜井隆多と対戦した。規定体重を950グラムオーバーし、中西にイエローカード2枚が提示された状態から始まったこの一戦。1R、2Rこそテイクダウンからパウンドを落とし、アームロックを仕掛けるなど果敢に攻めた中西だったが、3Rになると形勢逆転。桜井はテイクダウンに成功すると中西のボディへパンチ、ヒザをヒットさせ、さらにマウントを奪い、中西が返そうとしたところを腕十字に捕らえて一本勝ちを収めた。勝利した桜井は「もうちょっとやるので、というかまだ上を目指しているので、皆さんの力を貸してください」とマイクアピール。39歳、ベテラン桜井の勝利に会場は大盛り上がりとなった。

第9試合には一昨年のDREAMフェザー級GPにもエントリーした現DEEPバンタム級王者・今成正和が登場し、ノンタイトル戦で中村“アイアン”浩士と対戦した。08年8月にバンタム級に転向した後、8戦7勝1敗（1敗はビビアーノ・フェルナンデスを相手に判定負け）、日本人相手には6戦全勝とDEEPバンタム級の絶対王者として君臨する今成だったが、バンタム級屈指の実力者・中村に苦戦。スタンドでは軽やかなステップからローキック、パンチで攻め立て、グラウンドでは今成のアクションをことごとく潰した中村が3-0の判定勝利を収めた。大会終了後、佐伯繁DEEP代表は、時期は未定としながらも、次はDEEPバンタム級王座を懸け再戦を組む意向を示していた。

また、同大会にはDREAM出場経験のある昇侍、山崎剛も参戦。昇侍は加藤友弥と対戦し、左フックからのパンチ連打で加藤の右目尻をカットさせ、ドクターストップ勝ち。山崎は津田勝憲と対戦し、片足タックルから上のポジションを取ると上四方から腕十字を極め、一本勝ちを収めている。

勝利した山崎はリング上で、現在癌で闘病中の宮下トモヤ（09年10月の『DREAM.12』に出場）が今月21日に手術を行い無事成功したことを報告し、「宮下トモヤが癌で月曜日に手術をして、結果的には大成功で、皆さんの応援とか励ましも届いて、大成功でほんとよかったと思います。経過も良く、復帰をしたいということで、凄く気合いが入っています。アマチュアの大会に行っても選手がたくさん出て頑張って、盛り上がっています。格闘技は絶対に盛り上がっていくと思うので、あいつが帰ったときに格闘技がまだ盛り上がっていて、あいつが凄くやる気になるように、僕らも頑張りますので、皆さんの応援よろしくお願いします」とマイク。また、同大会では宮下トモヤチャリティーエキシビションマッチも行われている。

【『DEEP52 IMPACT』試合結果】
■第1試合/70.3kg以下（5分2R）
○Barbaro44（クラブバーバリアン）［2R4分56秒、TKO］LUIZ（禅道会）×
■第2試合/59kg以下（5分2R）
○小林聖人（総合格闘技津田沼道場）［判定3-0］益田亮（蒼天塾）×
■第3試合/62kg以下（5分2R）
○和田竜光（吉田道場）［判定3-0］粕谷栄（木口道場）×
■第4試合/無差別（5分2R）
×NORI（バトラーツ竜司ウォルターRYUJI TEAM）［1R1分15秒、アームロック］長谷川賢（BAD SECURITY）○
■第5試合/77.1kg以下（5分2R）
○岩瀬茂俊（T-BLOOD）［1R2分42秒、TKO］渡辺良知（AACC）×
■第6試合/65.8kg以下（5分2R）
○山崎剛（GRABAKA）［1R1分33秒、腕十字］津田勝憲（総合格闘技津田沼道場）×
■第7試合/52kg以下/DEEP女子ルール（5分2R）
×石岡沙織（禅道会）［判定0-3］ハム・ソヒ（CMA KOREA）○
■第8試合/65.8kg以下（5分2R）
○昇侍（KIBAマーシャルアーツクラブ）［1R1分27秒、TKO（ドクターストップ）］加藤友弥（BONDS）×
■第9試合/62kg以下（5分3R）
×今成正和（Team-ROKEN）［判定0-3］中村“アイアン”浩士（東京イエローマンズ）○
■第10試合/83.9kg以下（5分3R）
○桜井隆多（R-BLOOD）［3R3分48秒、腕十字］中西良行（Team M.A.D）×
■第11試合/DEEPメガトン級（無差別）王者決定戦（5分3R）
×桜木裕司（掣圏会館）［2R54秒、チョークスリーパー］田澤和久（THUG LIFE香和）○
※田澤が第2代DEEPメガトン級王者となる。

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