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2011年4月15日

がんばろう日本!! 東日本大震災チャリティプロジェクト「FIGHT FOR JAPAN」発足!!

4月15日(金)、都内・憲政記念館にて記者会見が行われ、東日本大震災チャリティプロジェクト「FIGHT FOR JAPAN」の発足が発表された。
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「FIGHT FOR JAPAN」とは、東日本大震災で被災された方々へ向けて、現実的な募金という手助けになることと、闘うことで夢や希望を伝えるということ、そしてK-1、キックボクシング、総合格闘技が、格闘技業界一丸となって日本へメッセージを届ける取り組み。数多くの格闘技団体が賛同し、様々なプロジェクトやイベントを開催して、国連ハビタットを通じて被災地の方々を応援していくチャリティプロジェクトだ。

「FIGHT FOR JAPAN」に賛同し、業界全体として震災への取り組みを行っていく格闘技団体及び代表者は、
<立ち技系>
●FEG K-1イベントプロデューサー・谷川貞治
●マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 理事長・橋本敏彦
●新日本キックボクシング協会 代表 伊原信一
●ニュージャパンキックボクシング連盟 理事長・齋藤京二
●J-NETWORK 代表・大賀雅裕
●RISE 代表・伊藤隆
●Krush プロデューサー・宮田充
●BIG BANG 実行委員長・谷山歳於
<総合系>
●DREAM イベントプロデューサー・笹原圭一
●サステイン 代表取締役・坂本一弘
●パンクラス 運営本部長・坂本靖
●DEEP 代表取締役・佐伯繁
●ZST 代表取締役・上原譲
●ジュエルス 代表取締役・尾薗勇一

「FIGHT FOR JAPAN」の具体的な取り組みとしては、「FIGHT FOR JAPAN」のロゴを作成し、そのロゴを使った、Tシャツ、ワッペン等のグッズを制作。そのグッズを、賛同団体の主催・運営するイベントにおいて販売し、その売り上げを国連ハビタットを通じて募金していくことが挙げられる。そのグッズは各団体共通したものだけでなく、そのロゴを使った各団体のオリジナルグッズも販売される予定。また、FIGHT FOR JAPANの取り組みに賛同するスポンサーとしてドバイの水“Masafi(マサフィ)” があり、この商品も賛同団体のイベント会場で販売し、上記のグッズ同様、収益金の一部を東日本大震災の被災地の皆様へ寄付していく(“Masafi”は支援品の1つとしても被災地へ寄贈)。そして、各団体が情報発信している公式ホームページ、Twitter、facebook、地上波・衛星波のテレビ局、専門誌などとも連動し、「FIGHT FOR JAPAN」のロゴを掲出することで、そのメッセージ届けるとともに、業界全体の一体感を醸造していく模様だ。

また、「FIGHT FOR JAPAN」に協力したいと申し出てくれた外国人ファイター達の協力を得て、海外でも支援を募る予定。5月10日にオランダで行われる格闘技大会では、ゲストとしてエメリヤーエンコ・ヒョードルとゲガール・ムサシが登場し、その大会の中で両選手はサイングッズのオークションを行い、その売り上げをオランダの赤十字を通じて日本に寄付するということだ。

さらに、この「FIGHT FOR JAPAN」は上記団体・スポンサー以外にも賛同を得ており、国連ハビタットのマリ・クリスティーヌ親善大使は「私は長い間、国際協力のボランティアを行っていますが、多くの国々で格闘技やスポーツを通して自分たちの夢を実現し、勇気をもらい、立ち上がっている姿を見てきました。皆様の今回の活動が被災された多くの方々に元気と勇気をもたらし、復興支援の大きな手助けとなることを期待し、応援いたします」とコメント。政界からは野田聖子衆議院議員が「この震災で尊い命を失われた皆様のご冥福を心からお祈りするとともに、残された命すべてが、今後無為に失われることが絶対にないように私は行動します。私の小さな力は『FIGHT FOR JAPAN』の活動と結びつき、『FIGHT FOR JAPAN』を通してよりたくさんの皆さんの『生きる力』と連帯していくと信じています」と応援メッセージを寄せている。

以下、会見で配布された資料に記されたFIGHT FOR JAPAN実行委員会の挨拶。がんばろう日本!!


■FIGHT FOR JAPAN実行委員会の挨拶

被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

東日本大地震は多くの尊い命を奪っただけでなく、大切な家や職場を破壊し、甚大な被害をもたらしました。今なお、現地で苦しみそれでも挫けずに復興に向かう人々に対して、温かく力強いメッセージが日本はもとより、世界中から送られています。

その一方で、被災された方々の心中を慮った「自粛・不謹慎」ムードは、列島を厚い雲のように覆っています。

震災がもたらした「圧倒的な現実」は、我々が依拠していた習慣やふるまいが、平和という前提があり成り立っていたことを知らせるだけでなく、人々にとって「欠かざるもの」とされていた音楽や文学やスポーツといったエンターテインメントが、「今を生きる」上では、副次的なものでしかないという現実を突きつけています。

では、こうした状況のなかで「格闘技」は、いかに行動し、何を目指し、どのような未来を提示しなくてはならないのでしょうか。我々はここに「FIGHT FOR JAPAN」というテーマを掲げ、「格闘技ができること」ではなく「格闘技にしかできないこと」、もっと言えば「格闘技がやらなくてはならないこと」を示し、行動したいと思います。

今、周りを見渡したときに、それぞれの個人や団体が「自分のできることを」という思いの発露として、募金活動をし、節電に励んでいます。こうした行為自体は我々も賛同し、積極的に取り組むことにやぶさかではありません。つまり「個」の取り組みを進めつつ、一方で業界全体としても力を集結させて、この震災に対して取り組むべきというのが「FIGHT FOR JAPAN」の基本姿勢です。普段は、ときにライバルとして、ときに友好団体として、それぞれのイベントを独自に開催している格闘技業界ですが、今こそここに団体、選手、関係者、そしてファンの力を集結させるべきだと考えます。

戦後の歴史から繙けば、力道山は大戦後の日本に夢や希望を与え、プロレスは闘うことの深遠な意味を投げかけ続け、K-1やキックボクシングや総合格闘技は負けても立ち上がる姿や、絶対にあきらめない気持ちや勇気を多くの人たちに届けてきました。それが、今の緊迫した状況にあって副次的なものだったとしても、「明日を生きる」うえできっと必要とされるものであることは間違いありません。

誤解を恐れずに言えば、日本の格闘技が根源に持つものは「負けても必ず立ち上がる姿は、勝利よりも美しい」という美意識です。厳しいと言われて久しい格闘技業界ですが、今こそ力を集結させ、その底力を満天下に知らしめるとともに、被災され苦しむ人々へ向けて日本の格闘技が根源に持つその思いを届けるべきではないでしょうか。

FIGHT FOR JAPAN 実行委員会