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2011年4月23日

“ミスターPRIDE”小路晃が現役生活に終止符
『10th Anniversary DEEP53 IMPACT ~小路晃引退興行~』試合結果

4月22日(金)、都内・後楽園ホールにて、『10th Anniversary DEEP53 IMPACT ~小路晃引退興行~』が開催された。

この日のメインイベントでは、PRIDEを黎明期から支え、現在はDREAMでジャッジも務める小路晃が、三崎和雄を相手に引退試合を行った。白い道衣に白帯を締めて登場した小路は、拍手を送る客席に何度もお辞儀をしてリングイン。高田延彦氏もリングサイドで見守る中、1R、両腕をゆらゆらと動かす独特の構えの小路に対し、三崎はジリジリと前に出てプレッシャーを掛けると、ジャブから強烈なローキックを放つ。小路はローキックこそ喰らうものの、決定的なパンチは被弾せず。一方の三崎は、小路の構えの前になかなか踏み込めない。そして2R、左右のパンチで小路が前に出たところに、三崎はヒザ蹴りをヒット。仰向けに倒れた小路に対し三崎はパウンドを連打させ、2R1分13秒、レフェリーが試合を止めた。

勝利した瞬間から涙で顔を歪ませた三崎は、「格闘技を始めてから、小路さんの試合をずっと憧れて見ていました。今、思えば、そんな小路さんの試合を見て、自分のファイトスタイルはできていったんだと思います。今まで私たちファンにたくさんの勇気と感動と希望を与えてくれて、どうもありがとうございました!!」とマイク。その後、引退セレモニーが行われ、最後は小路が「僕は15年間、前だけ見て走ってきました。身も心も体力の限界ですが、これからは僕の大好きな格闘技界をバックアップするために、裏方として日本総合格闘技OBクラブというのを立ち上げて、格闘技界のために何かできることを探していこうと思います。選手の皆さん、ファンの皆さん、関係者の皆さん、どうか力を貸してください。今日はお忙しい中、 ありがとうございました」と挨拶し、15年間の現役生活にピリオドを打った。

そして、この日の第4試合には、その小路に師事し、昨年大晦日『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2010〜』でプロ格闘家デビューした元プロ野球ドラフト1位選手・古木克明が、海老名義隆を相手にプロ第2戦。古木は左右のストレートで前に出続け、判定2-0で嬉しいプロ初勝利を挙げている。

また、セミファイナルでは昨年10月にパンクラスを退団した元戦極ライト級王者・北岡悟が、元DEEPウェルター級王者・中尾受太郎と対戦。北岡は試合を優位に進め、3度訪れた足関節技のチャンスは極めきれなかったものの、3-0の判定勝利を収めている。

『10th Anniversary DEEP53 IMPACT ~小路晃引退興行~』試合結果
■第1試合/62kg以下(5分2R)
○釜谷真(Team TOURI)[2R1分46秒、チョークスリーパー]粕谷栄(木口道場)×
■第2試合/70.3kg以下(5分2R)
○LUIZ(禅道会)[2R52秒、腕十字]植田豊(GRABAKA)×
■第3試合/77.1kg以下(5分2R)
×長谷川秀彦(SKアブソリュート)[判定0-3]北崎鎮(空手道禅道会)○
■第4試合/80kg以下(5分2R)
○古木克明(スマッシュ)[判定2-0]海老名義隆(CORE)×
■第5試合/ライブパワーpresents「ANNIHILATE !杯」DEEPメガトン王者次期挑戦者決定トーナメント(5分2R)
○誠吾(TEAM東京CLUTCH)[1R53秒、TKO]中村護(ALLIANCE)×
■第6試合/62kg以下(5分2R)
○和田竜光(吉田道場)[判定3-0]原田ヨシキ(マッハ道場)×
■第7試合/70.3kg以下(5分3R)
○光岡映二(フリー)[1R3分50秒、TKO]イ・ジュンギョン(CMA KOREA/永登浦争心館)×
■第8試合/70.3kg以下(5分3R)
○北岡悟(LOTUS)[判定3-0]中尾受太郎(フリー)×
■第9試合/小路晃引退試合/83.9kg以下(5分3R)
○三崎和雄(フリー)[2R1分13秒、TKO]小路晃(小路道場)×