- 2011年7月17日
激闘を制した5選手がコメント!!
『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』一夜明け会見- 7月17日(日)、都内・DEEP OFFICIAL GYM IMPACTにて、前日に開催されたFIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』の一夜明け会見が開かれた。会見には笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーと、昨日勝利を収めた一部選手が登壇。一夜明けての感想と、次なる闘いに向けての抱負を語った。
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この日の会見には光岡映二、水野竜也、大沢ケンジ、所英男、川尻達也の5選手が出席。まずは笹原EPが昨夜の大会を振り返り、「昨日は暑い一日だったんですけど、それ以上に熱い試合を見せてくれたと思います。ファンの人にもしっかり届いた熱い大会だったと思います」と総括した。また、笹原EPも「お互いの気持も見えて、技術の凌ぎ合いもあった。その両方が見られるのは格闘技の醍醐味だと思います」とベストバウトに挙げたメインイベントのDREAMフェザー級タイトルマッチで宮田和幸を判定で下し、初防衛に成功した高谷裕之は、昨夜の激闘で右目眼窩底を骨折。連休明けに精密検査を受ける高谷は、大事を取ってこの日の会見は欠席している。
そして笹原EPは改めて、次大会は秋口に行い、同大会ではバンタム級世界トーナメントを開幕することを明言。同トーナメントには、昨夜、バンタム級日本トーナメント優勝を決めた所英男、準優勝の今成正和、藤原敬典を破り3位となった大沢ケンジ、そして前DREAMフェザー級王者のビビアーノ・フェルナンデスが出場確定。その他の出場選手に関しては「すでに選定に入っています。アメリカ、韓国、ブラジル、ヨーロッパ。できるだけ世界中から集めたいです」と構想を明かすと、「この後が本番。決勝戦が日本人選手同士の対決になるように頑張ってほしいです」と日本人ファイター達の活躍に期待を寄せていた。また、同大会のワンマッチ参戦予定選手について「昨日勝った選手は当然、出場資格があると思いますので、そういう選手を中心に。あとは青木選手とか、おそらく桜庭選手も怪我から復帰してくると思います」とコメント。「軽い階級のスピーディさと重い階級の迫力。一つの大会の中で両方あるのはいいなと思います。昨日の大会みたいに両方を見せられればと思います」と軽重交ざったマッチメイクを組む意向を示した。
そのバンタム級世界トーナメントに日本王者として臨むこととなった所は、「昨日はすごいメンバーが出ている中で、組み合わせだとかいろいろあると思うんですけど、優勝できてすごく嬉しいです」とまずは日本トーナメント優勝の喜びを語ると、「今成さんに、試合終わって『強かった』と言ってもらえたのが、すごく嬉しかったです。世界トーナメントでも決勝でやれるように頑張ります」と世界トーナメント決勝戦での今成との再戦を希望。さらに世界トーナメントでは「ビビアーノに挑戦したい気持ちがあります。一回戦だろうとどこでもいいのでやりたいです」とビビアーノとの対戦を熱望していた。
3位となり世界トーナメント出場を決めた大沢は「必ず世界トーナメントへの出場権を得なければと思っていたので、最低限のことはできて、とりあえずよかったです。昨日、所君と今成さんが試合を終えて、所君が『今成さんとまた世界トーナメントの決勝でやりたい』と言って2人の世界を作っていたので、そこは完全に忘れられているなと思ったので(笑)、そこは存在感を見せたいと思います」とニヤリ。「ここからが本番だなという。気合いの入り方も今まで以上に、本当にやる気になっています」と気合いのコメントを発している。
また、笹原EPは会見後の囲み取材で、昨日の開場前に行われたトークショー&握手会でエメリヤーエンコ・ヒョードル、ゲガール・ムサシなどのマネージメントにも携わるアピ・エクテルさんが明かした、ヒョードルからの「大晦日にもう一度、日本に戻ってこられるかもしれないと思っています」というメッセージについても言及し、「その後のストライクフォースでのスケジュールがどうなっているのか分からないですけど、そう考えていただいているのであれば、ぜひ出ていただきたいです」と語っていた。
以下、一夜明け会見に登壇した選手のコメント。
■光岡映二
「今日は30分くらいしか寝ていなくて、今すごく眠い状態で、ましてさっきまでフリマに行ってきて、もう最低の体調です(笑)。試合については、第1試合ということで盛り上げようと思ったんですけど、相手も結構できる選手でグダグダっぽくなってしまったんですけど、一応勝ったので次に繋がったのかなと思います。また頑張って上に行きたいと思うので、よろしくお願いします。(第一関門はクリアされたと思いますが、次はDREAMでどういうチャレンジをしていきたいですか?)気持ちが弱いのであまりそういうことは考えたくないんですけど(笑)。プロとしては誰とでもやります」
■水野竜也
「とりあえず勝ててほっとしています。ここで負けちゃうと次はないかなと思っていたので、首の皮一枚繋がったのかなという気持ちでいます。試合はKOできて、重い階級らしい試合ができたんじゃないかなと思っています。すぐにタイトルというわけではなく、これからドンドン結果を出していって、いずれまたタイトルマッチに絡めるようになれればなと思っています。(前よりも打撃力が向上したように見えたのですが?)そんなに意識して打撃を向上させてきたつもりはないんですけど、やっているうちになんとく出し方が分かってきたというか、距離だったり、そういうところが分かってきて不安がなくなってきて、できるようになってきたのかなと思います。(前回よりもここがアップしていたと感じる部分は?)今回はそんなに分からなかったですね。運良く勝ったと思うんですけど、普段通りという感じでした」
■大沢ケンジ
「昨日は最低限、必ず世界トーナメントへの出場権を得なければと思っていたので、最低限のことはできて、とりあえずよかったです。ただ、今回の日本トーナメントに関しては(世界トーナメントへの)出場権さえ取れればなと思っていたんですけど、次の世界トーナメントは必ずチャンピオンになって、昨日所君と今成さんが試合を終えて、所君が『今成さんとまた世界トーナメントの決勝でやりたい』と言って2人の世界を作っていたので、そこは完全に忘れられているなと思ったので(笑)、そこは存在感を見せたいと思います。(昨夜の決勝戦の感想は?)今成さんに準決勝で負けて、その試合はあまり気持ちが乗らないでやった試合だったので、しっかり準備すれば所君にも今成さんにも勝てるだろうなと思いながら見ていました。(世界トーナメントで所選手と今成選手、どっちとやりたいですか?)やっぱり今成さんとはちょっとやりたくないですね。所君のほうが闘いやすいとかじゃなくて。今成さんとはできればこの先、二度とやりたくないです(笑)。だから所君です。(世界トーナメントへの意気込みをお願いします)世界トーナメントでしっかり勝負できるように、まずは怪我しないように。ここからが本番だなという。気合いの入り方も今まで以上に、本当にやる気になっています。(ビビアーノ選手とは一回戦でやりたいですか?)一日1試合なのか一日2試合なのか、そこがポイントになると思うんですけど、1試合だったら強いヤツを片っ端から当ててもらえれば、みんなが文句のつけようのないモノが証明できると思います。一日2試合だったら一回戦では当たりたくないなと。弱い人にしてほしいなと思います」
■所英男
「昨日はすごいメンバーが出ている中で、組み合わせだとかいろいろあると思うんですけど、優勝できてすごく嬉しいです。今成さんに、試合終わって『強かった』と言ってもらえたのが、すごく嬉しかったです。世界トーナメントでも決勝でやれるように頑張ります。(大沢選手が、所選手と今成選手とだったら所選手とやりたいと言っていましたけど?)やれたら光栄です。(試合が終わった後、今成選手とどんな言葉をかわされたんですか?)『目上の先輩をいっぱい殴ってきて』って冗談で言われたり、『今度ごはんに行きましょう』という話をしました。(世界トーナメントへの意気込みをお願いします)2年前のフェザー級トーナメントで高谷さんに負けたときに、その後に高谷さんとビビアーノがやって、ビビアーノが勝って優勝しましたけど、そのとき見ていて『ビビアーノとやりたいな』と思っていたので、できるチャンスがあるところまで来られたので、すごく挑戦したい気持ちがあります。(ビビアーノ選手とは一回戦でやりたいですか?)一回戦だろうとどこでもいいのでやりたいですね」
■川尻達也
「久々の快勝で、有明コロシアムという昔、しこたまボコられた場所で勝てて、昨日は勝利に酔いしれて、いい夜を過ごせました。4月の試合が終わって辞めようかとも考えたんですけど、ほんと辞めなくてよかったなと思ったし、自分は格闘技が好きだと再確認できました。ここにいる4選手よりも現役を長く続けたいと思います(笑)。次はいつですか? 9月? 次は9月に向けていろいろ考えていることがあるので、きっと楽しいこと、すごいことになると思うので、ぜひ9月も期待してほしいです。この調子に乗ったまま、次も自分らしく、たくさん殴ってたくさん殴っていきたいと思います。(試合後、リング上で『DREAMで全部をぶっ飛ばしちゃうくらい大きな夢をこれから叶えていく』ということをおっしゃっていましたが?)DREAMがビックリするくらいのインパクトを残したいということですね。(それはDREAMの外で?)次もDREAMで闘います。まず9月ですね。9月に新しい自分を見せたいです。(再出発に向けて新たな目標があるということですか?)目指すところは世界一です。そこは変わらないです。自分の階級で一番強くなるという、極論はそこです。(『9月に向けていろいろ考えていることがある』とおっしゃっていましたけど?)いろいろな意味でチャレンジしたいですね。自分自身、今のままじゃダメだと思うので、一皮も二皮も剥けて新しい自分を見せたいと思うし、それには昨日の勝利がいいキッカケになったかなと思います。やっぱりKOか一本で勝たないと気持よくないというのも再確認できたし、選手として一皮剥けたんじゃないかなと思います」
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