- 2012年11月7日
ジョルジオ・ペトロシアンが貫禄のトーナメントFINALを制覇!! 11・3『GLORY 3 Rome “Final8”』試合結果
- 11月3日(現地時間)、イタリアはローマのパラロットマティカにて、『GLORY 3 Rome “Final8”』が開催された。同大会内では『GLORY WORLD SERIES 70kg Tournament Final8』が行われ、『K-1 WORLD MAX』を2連覇した実績を持つジョルジオ・ペトロシアンなど、8選手が参戦。70kg級最強の座を懸けて覇を争った。
トーナメントに参加したのは、5月26日にスウェーデンはストックホルムのエリクソン・グローブアリーナにて開催された1回戦を勝ち抜いたペトロシアン、カイ・ホーレンバック、ダビッド・キリア、シェムシ・ベキリ、ロビン・ファン・ロスマーレン、ティム・トーマス、サニー・ダルベックの7名。これに、インフルエンザによるアルバート・クラウス欠場を受けて、リザーバーから本戦出場になった日本の佐藤嘉洋を加えた8名が参加した。
まず、準々決勝に日本のファンの期待を背負って登場した佐藤は、21歳のスウェーデンの新鋭・ダルベックと対戦。得意のローキックでダルベックを攻め立てた佐藤だったが、若いダルベックは怯まずにパンチで応戦。1Rから佐藤がパンチを浴びる場面が目立つ。2Rに入ると佐藤はダルベックのパンチを次々と被弾。ダメージを受ける中、果敢に打ち合いを挑んだものの、ヒザ蹴りをボディに食らってダウン。ラウンド終了間際だったものの、無念のTKO負けとなってしまった。
その他の準々決勝にはかつて『PRIDE.2』に出場したこともあるキックボクサーのウィリアム・ファン・ロスマーレンの息子であるロビン・ロスマーレンが登場。トーマスと対戦した。21歳の時に『IT'S SHOW TIME』の70kg世界トーナメントを制した実力者であるロスマーレンは、トーマスから得意のパンチで2Rにダウンを立て続けに奪取。さらに回転の速いパンチの連打でたたみかけると、レフェリーが試合をストップし、文句なしのKO勝利で準決勝へと駒を進めた。
また、グルジアのキリアはスイスのベキリに終盤巻き返されたものの、1R、2Rとリードした貯金がモノを言って、判定勝ちを飾った。
そして、K-1 MAX2連覇の実力者、ジョルジオ・ペトロシアンが準決勝で対戦したのは、アメリカのホーレンバック。MMAでも闘うこの両刀使いを相手にペトロシアンはプレッシャーを与え続け、2Rには首相撲からのヒザ蹴りを見舞っていく。すると、ペトロシアンのローキックが効いていたのか、これで動きの止まってしまったホーレンバック。どうやら足を負傷してしまったらしいが、動けないためにダウンの宣告を受けてしまう。結局、ホーレンバックはファイティングポーズを取ることが出来ずに、これでKO負け。ペトロシアンが順調に準決勝へと駒を進めた。
準決勝でもやはりペトロシアンは強い。グルジアのキリアを相手に終始、ペースを崩さずに攻め立てると、判定3-0で完勝。横綱相撲を見せつけた。
一方のロスマーレンvsダルベックは、ロスマーレンが準々決勝同様、パンチの冴えを見せつける。1R、2Rとパンチでダウンを奪うと、3Rのダルベックのヒザ蹴りによる反撃を物ともせずに、右のヒザ蹴り、左のボディブローを叩きこんで、2戦連続のKO勝ちを飾り、決勝戦へと駒を進めた。
そして、迎えた決勝戦。パンチの得意なロスマーレンに対して、ペトロシアンはローキック、パンチ、ヒザ蹴りと様々な攻撃を駆使して対抗。ロスマーレンのパンチにも危なげなく対処し、自分のペースを乱さない。3Rにはロスマーレンのパンチが当たる場面もあったが、それでもペースを崩さないペトロシアン。3Rこそポイントをリードされたものの、結局2-1で判定勝ち。K-1王者の強さを存分に見せつけ、『GLORY WORLD SERIES 70kg Tournament』を制した。
優勝したペトロシアンは日本で開催される大晦日の『DREAM.18』への参戦が決定的。対戦相手には今回インフルエンザで欠場したクラウスなどが候補に上がっているという。
また、惜しくも決勝で敗れたロスマーレンはMMAデビュー戦を大晦日に日本で飾ることを希望しており、こちらの動向にも注目が集まっている。
Glory 3 Romeハイライト
http://www.youtube.com/watch?v=SdXn6YMZtWU
■11月3日(現地時間)『GLORY 3 Rome “Final8”』イタリア/ローマ・パラロットマティカ大会・試合結果
<第1試合/リザーブファイト 3分3R>
○ウォーレン・スティーブルマンズ(オランダ)
(判定)
×ジャバル・アスケロフ(ロシア)
<第2試合/リザーブファイト 3分3R>
○アレッサンドロ・カンパーニャ(イタリア)
(判定)
×ファビオ・ピンカ(フランス)
<第3試合/Final 8 トーナメント一回戦 3分3R>
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
2R 0:30
KO
×カイ・ホーレンバック(アメリカ)
<第4試合/Final 8 トーナメント一回戦 3分3R>
○ダビッド・キリア(グルジア)
3R 3:00
判定 146-140:1R50-45, 2R50-45, 3R46-50
×シェムシ・ベキリ(スイス)
<第5試合/Final 8 トーナメント一回戦 3分3R>
○ロビン・ファン・ロスマーレン(オランダ)
2R 0:26
KO
×ティム・トーマス(アメリカ)
<第6試合/Final 8 トーナメント一回戦 3分3R>
○サニー・ダルベック (スウェーデン)
2R
TKO
×佐藤嘉洋(日本)
<第7試合/スーパーファイト 3分3R 72.5kg契約>
○アルカ・マテワ(トルコ)
3R 3:00
判定 138-135:1R48-45,2R50-40,3R40-50
×マルコ・レエ(イタリア)
<第8試合/Final 8 トーナメント準決勝 3分3R>
○ジョルジオ・ペトロシアン(イラリア)
3R 3:00
判定 150-135:1R50-45, 2R50-45, 3R50-45
×ダビッド・キリア(グルジア)
<第9試合/Final 8 トーナメント準決勝 3分3R>
○ロビン・ファン・ロスマーレン(オランダ)
3R 0:55
KO
×サニー・ダルベック(スウェーデン)
<第10試合/スーパーファイト 3分3R 70kg契約>
○ジョーダン・ワトソン(イギリス)
3R 3:00
判定 150-136:1R50-46, 50-45, 50-45
×ムスタファ・ハイダ(モロッコ)
<第11試合/Final 8 トーナメント決勝 3分3R>
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
3R 3:00
判定 146-141:1R49-46, 2R50-46, 3R47-49
×ロビン・ファン・ロスマーレン(オランダ)
※ペトロシアンが優勝
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