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　激闘から一夜明け、この会見に出席したのは笹原イベントプロデューサーと、一回戦を勝ち上がった選手5人。当初は勝利選手7人全員が出席するはずだったが、桜庭和志、田村潔司という注目選手が揃って欠席となった。
　田村の欠席は、昨日の試合で負った指のケガによるもの。以前、負傷したのと同じ箇所（右手の薬指、小指の付け根付近）で、病院に向かったという。一方、桜庭の欠席理由は、笹原プロデューサーによれば「私の推測ですが、お酒にKOされてるんじゃないかと。勝利の美酒に酔われていると聞いてます」と、二日酔いが理由であることが判明!
　笹原プロデューサーは、この後あらためて昨日の大会を総括。「どの選手もアグレッシブでした。一回戦はどうしても勝ち上がりたい気持ちが強く、勝負にいけない場面が出てくると思うんですが、昨日の試合は一回戦とは思えないくらい、一本、KOを狙いにいく姿勢を感じた、いい試合ばかりだったと思います」と、KO、一本の連続に、大きな手応えを感じているようだ。
　記者との質疑応答では、「二日酔いで欠席した桜庭選手に言いたいことは?」との質問が。ユン・ドンシクが「桜庭さんは前日にお酒を飲んでもしっかり練習できるところが凄い」、ゼルグ“弁慶”ガレシックが「どんちゃん騒ぎが得意みたいだから、今度は僕にも教えてほしい」と語るなど、選手はおおむね寛容。しかしホナウド・ジャカレイだけは「サクラバは成人だから、酒を飲むのも寝てるのも自由だよ。でも僕は酒を飲まないし、みなさんの前に出てくるのが役目だと思っているけどね」とチクリ。試合後のインタビュースペースでも「サクラバと闘いたい」と語っているだけに、早くも牽制か!?　と思わせた。
　なお、ミドル級GPの残り1枠に関しては、5月11日の『ライト級GP 2nd Round』で行なわれることが決定。対戦カードは調整中だが、早ければ明日にも発表される予定だ。

以下、全選手コメント&笹原EPの囲み取材でのコメント

■ホナウド・ジャカレイ
「昨日『DREAM』に参戦できたのは素晴らしい経験でした。ファンのみなさんと一緒に闘っている感じがしました。次の相手は決まっていませんが、さらにトレーニングを積んで、私のスタイルであるハートの闘いを見せたいと思います。自分のことを言うのは気が引けますが、やはり優勝候補は自分だという自信を持っています」

■金泰泳
「昨日の試合の反省点も、自分の中では何点かあります。それを改善して、万全の体勢で、前に出るファイトを身上として、次も頑張りたいと思います。（参戦を希望しているK-1ジャパンGPに関して）今日、これから谷川プロデューサーと1対1で話をしたいと思います。チャンスがあれば出たい。誤解してほしくないのは、軽い気持ちでDREAMにもK-1にも出ると言っているわけではないんです。両方、全力でいきたいと思ってます。ジャパンGPに出たいのは、自分に対するチャレンジ。ジャパンの若い子たちは受け身な子が多いので、待っててもチャンスは来ないということをアピールしたいという気持ちもありました」

■ゲガール・ムサシ
「昨日はデニス・カーンといういい選手に勝てて、本当に嬉しかったです。これから一週間オフを取ってトレーニングに戻り、2ndラウンドも勝てるように頑張っていきたいと思います」

■ユン・ドンシク
「昨日、勝てたことを非常に嬉しく思います。いい勝ち方ができたので、気分よく眠ることができました。大きな負傷もないので、明日からすぐ練習できると思います。2ndラウンドでも、最高の状態で、いい試合をお見せしたいと思います」

■ゼルグ“弁慶”ガレシック
「昨日はいい勝ち方ができましたし、今日こうして他の勝者のみなさんと同席できるのを光栄に思います。サブミッションで、短い時間で勝てたということが嬉しいですし、驚いています。これからトレーニングに戻って、さらに寝技を磨いていきたいと思います。2ndラウンドに進む選手はみんな強いので、しっかり準備したいと思っています」

【笹原EPの囲み取材の模様】
――一回戦を勝った選手がケガなどで欠場した場合、負けた選手が繰り上がる形になりますか?
「トーナメントの開幕戦、2ndラウンドに関しては、そのことについて明記されていないんですよ、確か。決勝戦ではそうなるんですが。一回戦で負けた選手が繰り上がるという可能性はあります。まったく違う選手になることは現時点では考えてないんですが、可能性の話をすればゼロではないです」
――もし田村選手が欠場した場合、船木選手が繰り上がる。
「それもありますし、違う試合からの繰り上がりもあるでしょうし。船木選手はKO負けしてますんで、それを考えると、時間的にはきついかなという感じがします」
――昨日、出ていなかった選手が繰り上がる可能性は?
「誰かのことを言わせようとしてますね（苦笑）。可能性の話をすればゼロではないんですが、限りなくゼロに近いですね。昨日、会場に来ていただいた方のアンケートに目を通して、それでも見たいという人が多いのか、それともまったくないのか。そこを一番、参考にしたいので」
――5月11日に1カード組むのは決定ですか?
「決定ですね、はい」
――青木選手の二回戦出場は大丈夫ですか?
「昨日、パンチを相当食らってましたからね。ケガの状況を慎重に見極めたいと思います」
――ケガの部位は?
「もともと何箇所か負傷していると聞いてます。選手なので、どこをケガしているかは言いませんけども。あとはやっぱり、ボクシングでもKO負けした選手にはサスペンデッド（出場停止）期間があります。総合ではそういうルールはないんですが、選手の命を預かる上では、勢いではやれない。慎重にいきたいと思います」
――青木選手は今日、病院に?
「実家に帰られてると思います。しばらくしてから病院に行かれる形で。時間はないんですが、やはり慎重に。昨日は素晴らしい試合をしてくれましたし、もちろん出ていただきたい気持ちでいます。青木選手がDREAMの扉を開いてくれたと思いますから。我々がやった年末のイベントからのつながりでいえば、彼にとっても僕にとっても年が明けた感じがしました。今後も、このDREAMを背負っていってもらいたいですね」

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