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2008年5月10日

宇野と石田は静かに対峙! 川尻はブスカペに視殺戦を敢行!
全選手が決戦に向けて意気込み!!

5月10日(土)、都内・ホテル イースト21にて、5・11『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)の直前記者会見が行われた。

7月のライト級グランプリ決勝ラウンドに進むのは誰だ!? この日行われた会見には『DREAM.3』出場全16選手が登壇。大会に向けての意気込みを語った。

注目はやはりライト級グランプリ2回戦に出場する日本人3選手。メインで激突することとなった宇野薫と石田光洋は、登壇するとやや離れた距離で対峙。石田が軽く会釈すると宇野も会釈を返し、静かな顔合わせとなった。石田が「宇野さん、明日は2人にしかできない熱い試合をしましょう」と爽やかに語れば、宇野も「メインに相応しい試合をしたいと思います」と意気込み。カード決定当初は因縁が取り沙汰されていたが、明日のメインに向け両者ともにクリーンファイトを誓い合った。会見に同席した笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは、この試合をメインにした理由について、「宇野選手はメインを任せるに相応しい実績もありますし、素晴らしいスキルを持っています。きっと素晴らしい試合を見せてくれると思います。石田選手はご自身のキャリアでは初めてのメインなんですが、その大役を任すに相応しい、きっと激しい試合をしてくれると思います」と説明。そして、「お互い負けられない因縁も意地もあると思います。そういう激しい試合になると思います。メインという大役をぜひ果たしていただいて、来ていたお客さんを満足させるような、お互いだけでなくお客さんとのファイトにも勝ち抜いていただければと思います」とメインを務める両者にエールを送った。

ルイス・ブスカペと対戦する川尻達也は、登壇するやブスカペに強烈なメンチ切りを敢行! ブスカペもこれに呼応し、会見場に緊張感が走った。2005年7月の『PRIDE武士道 -其の八-』で判定負けを喫し、これがリベンジ戦となるブスカペは、「このリベンジの機会を3年間待っていました。川尻選手に勝つために物凄く気合いを入れて練習してきました」と気合い十分。さらに、「川尻選手の顔は相変わらずブサイク。明日、その顔をもっとボコボコにする」と挑発的だ。しかし、川尻はこの挑発には乗らず、「あまり興味ないんで。特に印象はないです」とさらり。「明日はリングで思いっきり相手を叩きつぶす。ただそれだけです」と返り討ちを宣言した。

また、この日の会見で一際異彩を放ったのが、柴田勝頼とミドル級グランプリ1回戦を闘うジェイソン・“メイヘム”・ミラーだ。底抜けの笑顔で愛嬌を振りまいたかと思えば、急に険しい顔つきになり周囲を威嚇。不気味な笑みで柴田とのツーショット撮影に臨むと、「ワタシワ、バケモノ!」とシャウト。そして、「自分が新しいタイプのプロレスラーで彼が古いタイプのプロレスラーだということを証明したい」と豪語した。対する柴田も、ツーショット撮影ではファイティングポーズを取りつつ、この奇妙な視殺戦に呼応。「直感で、素晴らしい試合、望んだ試合ができるような気がしました」と明日の一戦に武者震いを隠せない様子だった。

今大会は、出場全16選手中、初参戦の選手は10人。これを受け笹原EPは、「フレッシュな顔ぶれとなりました。全員に夢を掴むチャンスがあります。大きな夢を掴んで、ファイターの皆さんの“熱”でDREAMを大きくしていってほしい」と期待を寄せていた。また、笹原EPは記者会見後の囲み取材で、明日の第5試合、ウェルター級チャンピオンシップ代表者決定戦として行われるニック・ディアスvs井上克也が、急なオファーのためディアスの減量が困難であることから、規定の76キロではなく77キロ契約で行われることになったことを報告。会見での井上の「納得できないこともあった」という発言に対し、笹原EPは「主催者の不徳の致すところでございます」と陳謝した。

以下、全選手コメント、柴田勝頼と笹原EPの囲み取材でのコメント。

■昇侍
「このリングに上がれることを格闘技を始めたことからずっと目標にしてやってきて、ようやくこのリング立つことができました。明日は必ずKOで勝つことを皆さんにお約束します。頑張ります」

■山崎剛
「明日は自分らしく動きのあるアグレッシブなファイトをして、初めてのフェザー級の試合を盛り上げたいし、第1試合ということで大会自体も盛り上げたいと思います。よろしくお願いします」

■柴田勝頼
「明日はプロのレスラーとして夢のある闘いをしたいと思います。よろしくお願いします。(向かい合ってみての印象は?)直感で、素晴らしい試合、望んだ試合ができるような気がしました。すごい目に力を感じました」

■ジェイソン・“メイヘム”・ミラー
「ワタシワ、バケモノ! 明日は絶対勝つ。保証する。マタコケル!(向かい合ってみての印象は?)自分が新しいタイプのプロレスラーで彼が古いタイプのプロレスラーだということを証明したいと思う」

■キム・デウォン
「明日、DREAMのリングに立てることを大変光栄に思います。ベストを尽くして必ず勝ちます」

■メルヴィン・マヌーフ
「ココニコレテ、ウレシイデス。夢が叶った。DREAMの試合に出ることが自分の夢だったんだ。でも、まだ自分の夢は覚めていない。タイトルを獲るという夢がまだ残っている。明日は自分のやるべきことをやるだけ。つまりアグレッシブな試合をするということ。オレは話をするために日本に来ているんじゃない。相手を叩きつぶすため、エキサイティングな試合をするために来ているんだ。試合を見てワクワクしたいみんな、オレの試合を見てくれ」

■チョン・ブギョン
「これまでの試合、大変心残りな試合を続けてきましたが、明日は自分の力を出し切って満足のいく試合をしたいと思います。ファンの皆さんに素晴らしいファイトを見せたいと思います。応援よろしくお願いします」

■中村大介
「明日は、いろんなU-FILEでやってきたことすべてを出しきれるように、一生懸命頑張りたいと思います」

■井上克也
「納得できないこともあったんですけど、もうやるしかないんで、やるだけなんで頑張ります」

■ニック・ディアス
「あまり言うことはないんだけど、日本で試合することができて嬉しいよ。日本で試合をするのは大好きなんだ。また、エリートXCを代表して試合をすることができて嬉しい。対戦相手のことはあまりよく分からない。ビデオも見ていない。なぜならインターネットをサーチしてみたんだけど、ほとんど何も出てこなかったんだ。だから彼のビデオを持っていたらメールで送ってくれ。明日は100%を出し尽くして、自分のできる仕事をする。エキサイティングな試合をすることを約束するよ。(ディアス選手の試合が今回本当に行われるのか、いろいろなところで取り沙汰されていて、ギリギリになって決まったと思うのですが、準備はできていますか?)多種多様ないろいろな複雑なことが起きて、試合をしないということに1回なったんだけど、また話が戻ったんだ。この試合をすることになり、減量をしないといけなくなった。だけど、シーザ・グレイシー柔術のチームの代表として、ゲーリーショーの名前にも恥じないように、誰もガッカリさせない試合をする準備はできている。いろんなことがあったことはさておき、明日はいい試合をする。自分は簡単にギブアップして諦めるタイプではない。こういうゴタゴタがあって余計に試合をしたいという気持ちが高まった。明日の準備はできているよ」

■ルイス・ブスカペ
「明日は自分のすべてを出し切ります。このリベンジの機会を3年間待っていました。川尻選手に勝つために物凄く気合いを入れて練習してきました。明日は最高の試合をして、私が最高の観衆だと思う日本のファンを喜ばせたいと思います。(相手の顔を見て)川尻選手の顔は相変わらずブサイクですね。明日、その顔をもっとボコボコにするために猛特訓してきたんだ」

■川尻達也
「明日はリングで思いっきり相手を叩きつぶす。ただそれだけです。(相手の顔を見て)あまり興味ないんで。特に印象はないです」

■エディ・アルバレス
「この6週間、とにかくコンディションを整えることに集中してきました。そして今までにないくらいのベストなコンディションです。そしてこのベストコンディションを生かして、日本のファンの皆さんには今まで見たことないくらいの最高の試合をお見せします。(相手の顔を見て)特にハンセン選手に対して因縁、憎しみはありません。ただそれはリングに上がる前までの話であって、リングに入ったらその時の感情がほとばしるでしょう」

■ヨアキム・ハンセン
「非常に大変な試合になることは、今から分かっています。ベストを尽くして勝って、そしてエキサイティングな試合をすることを約束します。(相手の顔を見て)いつもどおりの気分です」

■石田光洋
「2006年の2月17日、修斗のタイトルマッチから宇野さんを絶対に捕まえようと思って、今までやってきました。こういう形で宇野さんと対戦しますけど、明日はあの日から2年間の自分の思いを宇野さんに思いっきりぶつけたいと思います。(宇野に向かって)宇野さん、明日は2人にしかできない熱い試合をしましょう。(相手の顔を見て)特に……何もないです」

■宇野薫
「明日はまたリングに上がれることをDREAMのスタッフの皆様に感謝しています。ありがとうございます。メインイベントということで、メインに相応しい試合をしたいと思いますので応援よろしくお願いします。(相手の顔を見て)改めて明日試合をするという緊張になりました。明日はメインとしての役割をしっかり果たしたいという気持ちにもなりました」

【柴田勝頼の囲み取材の模様】
――いろいろ言われていましたが?
柴田 彼は「新しいプロレスラー」と言ったんですけど、その意識は闘う者としてはすごい嬉しいです。自分の望む試合ができそうな気がします。ただ、新しいものがすべていいというわけではないということを証明します。古いからこそいいという部分は、特にプロレスには存分に含まれているので。むしろ自分は古い考えのプロレスラーです。温故知新。
――プロレスラーを名乗られたことには、腹が立ちませんか?
柴田 いや、腹立たないですよ。むしろ、プロの意識が高いと思います、彼は。なかなかプロレスの選手にもいないタイプだと思います。あそこまで変わった人はなかなかいないですね。すごいやりがいを感じています。ただ、向かい合ったときに目を見て、パフォーマンスとかそういった部分以外の何かを感じましたね。
――試合はかみ合いそうな感じがしますか?
柴田 はい。あとはやるだけなんで。
――打撃戦になりそうですか?
柴田 それは分からないです。やってみないと分からないですね。まあ、明日は母の日なので頑張ります。

【笹原EPの囲み取材の模様】
笹原 ディアスvs井上戦なんですが、試合自体が直前に決まったカードということもあり、最終的に77キロ契約、本来のウェルター級の体重ではない契約で闘っていただくことになりました。当然井上選手からすると「本来の体重で闘いたい」という思いはあったと思います。最終的には合意していただけましたので、明日は予定どおり試合をしていただくことになりましたが、これは主催者の不徳の致すところでございます。カードが決まるのが直前になればなるほど、体重を簡単に落とせる選手もいれば、なかなか落としづらい選手もいます。そこは当然我々のせいでございます。もっと余裕を持った、時間の幅のあるタイミングでオファーを掛けて、体重の部分でシコリの残らないふうにしていきたいと思います。
――計量でオーバーした選手はいますか?
笹原 いません。皆さん、一発(パス)でない選手もいましたが、全員無事計量はパスしています。