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2008年6月9日

ミルコ・クロコップが右ヒジ靱帯亜脱臼のため『DRAM.4』を欠場!!

6月9日(月)、都内・DEEP OFFICIALGYM IMPACTにて行われた記者会見で、6・15『OLYMIA DREAM.4 ミドル級グランプリ2008 2nd ROUND』(横浜アリーナ)に出場予定だったミルコ・クロコップが右ヒジ靱帯亜脱臼のために同大会を欠場することが発表された。

この日行われた会見には、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサー、そしてミルコの代理人である今井賢一氏が出席。ミルコ欠場に至った経緯を説明した。笹原EPは、ミルコの『DREA.4』欠場を発表すると、「ミルコ選手の出場を楽しみにしていたファン・関係者の皆様、対戦を予定していましたハレック・グレイシー選手にお詫び申し上げます」と謝罪。「ミルコ選手自身『やりたい』という気持ちが強かったと思います。ギリギリまで調整を行ってまいりましたが、最終的にはドクターストップということで、残念ながら断念せざるを得ませんでした」と苦渋に満ちた表情で語った。

ミルコ欠場に至った詳しい経緯については、今井氏より説明された。ミルコは今年4月にイワン・ヒポリットトレーナー、レミー・ボンヤスキー、ギルバート・アイブルとともに合宿を行い、4月20日にアイブルとの「相当激しいスパーリング」を行った末、右ヒジを亜脱臼。医師の診断を受け安静を言い渡されていたが、『DREM.4』でのハレック・グレイシーとのグラップリング・チャレンジマッチが決定するやミルコはすぐにトレーニングを再開してしまい、負傷箇所を悪化し再びドクターストップが掛かってしまった。それでもミルコは強行出場する構えを見せたが、医師、今井氏の説得に応じ欠場を決意。ミルコは現在、欠場に際し「かなり落ち込んでいる」状態で、「自宅のあるザグレブを離れ、海に近い街で静養しています」とのこと。右ヒジには簡易ギプスが取り付けられ、ミルコから寄せられた手紙によると「ステーキをナイフで切る事もできない」状態のようだ。一部海外メディアでこの一報が伝えられているにも関わらず、正式な発表が遅れたことについては、「簡易ギプスで腕を吊ってクロアチアの病院に通っているところをクロアチアのメディアに見つかってしまい、先に報道されてしまいました。その時点でもなおミルコには出場する意志があり、ミルコに『出るな』と説得することは難しく、説得に時間が掛かったため、ここでの第一報とはなりませんでした」と説明した。

気になるミルコの復帰戦について笹原EPは、「ミルコ選手本人も一日も早く復帰したいでしょうし、怪我の治り具合にもよりますが、早ければ『DREAM.5』(7月21日/大阪城ホール)にでも出場していただければと思います。次、やるとなったらMMAマッチとなるでしょう」とコメント。今井氏も「7月の大阪は出る気でいるでしょう。私とドクターで状況を見ながらになりますが、『DREAM.5』には出るなというほうが難しいと思います」と語っていた。なお、ミルコ欠場による代替カードは設けず、『DREAM.4』は全8試合で行われる予定とのことだ。

【ミルコ・クロコップからの手紙】

2008年6月9日

今回起きてしまったことに対して、どれだけ私が落ち込んでいるかを理解してもらおうと説明する気力も、正直なところ湧きませんでした。
とにかく、ファンの皆さん、DREAMのスタッフ、
そして特にハレック・グレイシーに謝らなければなりません。
私はこれまで一度も、どんな理由であれ、試合をキャンセルした事はありません。
更に今回は、私からこんなチャレンジの機会を作って欲しいと申し入れ、
DREAMのスタッフが私のわがままを聞き入れてくれて、
グレイシー側と難しいスペシャルルールの交渉をしてくれたあげく、
自ら今日、こんな発表をしなくてはいけなくなってしまいました。
試合をキャンセルする事がこんなに気分的に落ち込む事だという事を
今回初めて知りました。
そしてその事実を自分としてなかなか受け入れられず、
何とか試合までこぎつけようと食い下がったために、今日まで発表が遅れてしまい、
結果としてみなさんに迷惑をかけてしまうことになりました。
今、右ヒジには一週間簡易ギプスがはめられ、ステーキをナイフで切る事も出来ません。
今回は主治医の意見に従う以外に道はなかった。
しかし、すぐにもこの怪我を完治させ、一日も早く日本に戻りたい。
その日まで、そんなに時間がかかるとは思っていません。
とにかく、その日が来るまでにもう一度だけ言わせてください。
「アイ・アム・ソーリー」

ミルコ・クロコップ