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2008年9月21日

ついに決戦迫る! 『DREAM.6』直前記者会見で出場全選手が意気込みを語る!
そしてミルコ、秋山による前代未聞のダブルヘッダー出場直訴も!!

2日後の9月23日(火・祝)、さいたまスーパーアリーナにて開催される『OLYMPIA DREAM.6 MIDDLE WEIGHT GRANDPRIX 2008 FINAL ROUND』の直前記者会見が、21日(日)夕刻より都内・ホテル イースト21にて行なわれ、ミドル級GP準決勝に登場する4選手をはじめとする出場選手が試合に向けての意気込みを語った。
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通常、直前記者会見は大会前日に行なわれることが慣習となっているが、今回は大会2日前ということで、ファイターたちはまだ前日計量を終えておらず、そのせいか全選手が登場すると、会見場はいつもよりもピリピリとしたムードに。ミドル級GPファイナリストのメルヴィン・マヌーフは周囲を威嚇するような態度で登場し準決勝で激突するゲガール・ムサシを鋭い眼光で睨みつけるわ、ヘビー級ワンマッチで闘うミルコ・クロコップとアリスター・オーフレムの両者もお互いに激しい視殺戦を展開するなど、重苦しい雰囲気に包まれた。

そんな中、まずは残念なお知らせが、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの口から告げられる。第5試合でセルゲイ・ハリトーノフとの一戦を行なう予定だったマイティ・モーが、練習中に「脊中起立筋(せきちゅうきりつきん)断裂」という全治1ヶ月の怪我を負い、出場不可能となり来日できなかったことをアナウンス。現時点で代替選手を調整中とのことで、ハリトーノフの試合自体がなくなるということはないという。そして、今大会の目玉であるミドル級GPの準決勝、決勝戦について笹原EPは「実力拮抗の4選手による初代王者が決定する闘い。当日は最高のモチベーションで素晴らしい試合が繰り広げられると思います。ですが、ライト級トーナメントの例を引くまでもなく、トーナメントは何が起こるかわからない。リザーバーにもチャンスがあります。実力が拮抗しているゆえに何が起こるかわからない、そこも含めてご期待ください」とコメント。さらに各階級、バリエーション豊かに揃えられたワンマッチについては、「非常に興味深いカードを並べることができました。どの階級もトップファイターが参戦し、どの試合も見所があります。今後のベルトに向けた闘いが激しさを増してくると思います」と、今大会のカード編成に自信。「石田(光洋)選手が『ストライク・フォース』で見事勝利をおさめました。いま世界に目を向けると様々なMMAのイベントが行なわれていますが、我々もこの日本の会場、イベントで、作り手として世界を意識しながら熱いイベントを作っていきたいと思います。ファイターも世界中から注目されているイベントだという意識を持って全力でファイトしてほしいと思います」と、大会の成功を誓った。

ここで、突如としてミルコ・クロコップが「追加でコメントしたい」とマイクを握る。「マイティ・モーが怪我をして試合に出られないと聞いて、自分はプロの選手として『じゃあ俺が2試合闘ってもいいな』と思った。アリスターと試合をして、そしてハリトーノフとも試合をするというのはどうだろう? ハリトーノフもプロなので試合をしないで帰国するというのはイヤだろうから、このプランも可能だということを皆さんの前で宣言させてもらう」と、なんと現時点で調整中となっているハリトーノフの相手に立候補するという、仰天の“ダブルヘッダー宣言”をブチあげる!! モー欠場の報せを聞き、なんとアリスター、ハリトーノフとの1日2連戦という過酷すぎる挑戦を表明したのだった。さすがにミルコ本人も自身が演出したこのビッグ・サプライズに興奮したか、手元に置かれていたミネラルウォーターを一気に飲み干す。このミルコのアピールに対し、会見場内は外国人記者たちからの大きなどよめきと拍手が沸き起こった。

だが、このミルコの発言に対し、アリスターは当然のごとく不快感をあらわに。「俺との試合がミルコ・クロコップ現役最後の試合になるんだけど、はたしてそんなことが出来るのだろうか?」とミルコを逆挑発。これに対しミルコは「俺はガッツのある男と闘うのが好きだ。アリスターはガッツのある男だが、俺の最後の試合にはならない」と返答。また、ミルコに対戦要求をされた形となったハリトーノフは「ミルコのことは尊敬してる。そしてアリスターのことも尊敬している。一晩で2試合闘うということは非常に大きな決断がいることだと思う。ミルコありがとう。しかし、闘いとはやはり真剣なものであると思うので、ミルコとは日をあらためて闘うということでどうだろう?」と、敬意を表明しながらも後日でのワンマッチ実現に向けてミルコとの対戦表明をしてみせた。

そして、さらにサプライズは続く! このヘビー級外国人選手のトライアングルによる舌戦に割って入ってきたのが、なんと秋山成勲だ。「え〜、すいません秋山です。ひとこと言わせていただきたいんですが、今すげえガイジンの選手が盛り上がって素晴らしい会見だと思うんですけど、日本の選手が全然なんかこうパッとしないっつうか、いろいろな話を聞いてて、自分もそういうところに挑戦権っていうのがあるのかな、と。外岡選手との試合を甘く見てるわけじゃないですけど、立候補したいです」と、なんと秋山もハリトーノフの相手として名乗りを上げる!! これには笹原EPも「非常に素晴らしいご提案だと思います。今の話を聞いていて、それぞれの選手の試合にかける意気込みの表れだと思いますので、それを当日ぶつけてもらって、そこから出た結果を受けて今後一番熱のあるカードを組んでいければと思います」と言うにとどまった。果たして、物議を醸すこと必至のこのミルコ、秋山両選手によるハリトーノフへの対戦表明の行方はいかに……?

以下、会見中の全選手コメント及び会見終了後に行なわれたミルコ・クロコップ、秋山成勲、笹原EPの囲み会見の模様。

【『DREAM.6』出場選手のコメント】

◎第1試合/ミドル級GPリザーブマッチ
■ユン・ドンシク
「リザーブマッチに参戦することができてとても嬉しい。当日は素晴らしい試合を皆さん
にお見せしたいと思います」
■アンドリュース・ナカハラ
「押忍。本当にこの数ヶ月間、懸命に練習をしてきました。明後日は日本のファンの皆様の前で、ユン選手と素晴らしい試合が出来ればと思います。押忍。」

◎第2試合/ミドル級GP準決勝
■メルヴィン・マヌーフ
「またここに戻ってくることができて嬉しい。俺が戻ってきたら、リングの上ですることはいつも同じ。激しく闘い、激しく相手を殴る。そして火曜日に新しい王者になるのは俺だ!」
■ゲガール・ムサシ
「最高のコンディションです。このトーナメントで勝ってチャンピオンになるためには何
でもします」

◎第3試合/ミドル級GP準決勝
■ホナウド・ジャカレイ
「この場に来れて非常に幸せだ。決戦まであと2日ということになった。ここにくるまで本当にハードな練習を積んできた。あとはリングの上で私のハートを注ぎ込んで、そして勝者として生き残りたい。皆さん、いつも応援ありがとう」
■ゼルグ“弁慶”ガレシック
「ここまで来ることができて心から嬉しく思っています。ここまで来たからには決勝で勝って、ベルトを家へ持って帰るつもりです。ジャカレイは非常に強い素晴らしい選手。だからこそやる気がみなぎっている。ここまで激しい練習を積んできた。火曜日は最高のパフォーマンスを見せて勝ってみせます」

◎第4試合/ライト級ワンマッチ
■中村K太郎
「今回勝って、ライト級のトップ戦線に絡んでいきたいと思います。頑張ります」
■アドリアーノ・マルチンス
「こういった機会をいただき非常に光栄に思う。たぶん、皆さんは私のことをよく知らないと思いますが、アドリアーノ・マルチンスという名前をリングの上に刻みたいと思います」

◎第5試合/ヘビー級ワンマッチ
■セルゲイ・ハリトーノフ
「皆さん、こんにちは。長い間、日本に来ることがなかったのは古い怪我に苦しんでいたからです。ですが今回、おかげさまで治ったので、最大限の準備をしてきました。23日は勝って、さらに日本に来続けられるよう、努力したいと思います」

◎第6試合/フェザー級ワンマッチ
■所英男
「明後日は一本勝ちできるように頑張ります。次に繋がるような試合をしたいと思います」
■山本篤
「KRAZY BEEの山本篤です。一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします」

◎第7試合/ミドル級ワンマッチ
■船木誠勝
「DREAM第2戦で、今度こそはDREAMの名に恥じないような試合をしたいと思います。よろしくお願いします」
■ミノワマン
「全精神力をこの試合にぶつけていきたいと思います」

◎第8試合/ウェルター級ワンマッチ
■桜井“マッハ”速人
「はじめ、(前回の)大阪で試合をやるはずだったんですけど、いろいろ対戦相手の都合で流れちゃって、今回やっと試合が決まったと思ったら、また対戦相手の都合でなくなって、そんな中で弘中選手、受けてくれてありがとうございます。トレーニングを一緒にやってきたマット・ヒュームはじめとする人達、本当にありがとうございます。あとは試合をするだけです」
■弘中邦佳
「待ちに待った大一番がついに来たって感じです。楽しみながら全力でマッハさんと闘えたらと思います。頑張ります」

◎第9試合/ミドル級ワンマッチ
■秋山成勲
「秋山です。試合を楽しんでいきたいと思います。以上です」
■外岡真徳
「今回はこんなに大きな大会に呼んでいただいてありがとうございます。当日は正道会館の会員や応援してくれる皆さんの力を借りて、思い切りいこうと思っています。よろしくお願いします。押忍」

◎第10試合/ライト級ワンマッチ
■青木真也
「日本の格闘技が大好きで、DREAMが大好きです。その気持ちの差を見せつけたいと思います。ありがとうございました!」
■トッド・ムーア
「自分にとって、ひとつの夢が叶った。ここに来ることが出来て、非常にワクワクしているし、ゾクゾクもしている。自分の人生の中でここまで準備が整ったことはない。火曜日は素晴らしい試合をして、テキサスの誇りが何であるかをお見せしたい」

◎第11試合/ヘビー級ワンマッチ
■ミルコ・クロコップ
「今回の相手は、正直言って、このジャンルの中でもっとも強い相手のひとりなのだと思います。会見の場となると、誰もが同じことを言います。それは“一生懸命練習をしてきました、自分の全力を出します”と。そんなことは当たり前の話で、お互い才能を持った者同士が全力を尽くすんです。自分はこの試合の準備を整えてきました。試合を楽しんでいきたいと思います」
■アリスター・オーフレイム
「今回のミルコ戦はワクワクしている。試合が決まって嬉しい。今の状態は100%です。だから火曜日は最高の、エキサイティングな素晴らしい試合をします。自分にとって生涯忘れられない非常に良い日になると思っています」

【ミルコ・クロコップの囲み会見】
――あらためてアリスター選手の印象を。
ミルコ 特に。特別なものはありません。いつもの試合のひとつです。
――準備万端ですか?
ミルコ コンディションはいいです。コンディションが良すぎて、ハリトーノフを挑発しました。もともと今回はハリトーノフと闘いたかったので。
――オランダで特訓を積んできたということですが。
ミルコ もう何回も同じことを言っていますが、ボスジムでイワン・ヒポリット、レミー・ボンヤスキー、ギルバート・アイブルとスパーリングをやってきました。
――ここまで怪我で2大会欠場となったが。
ミルコ 運が悪かっただけで、たいしたことではないんですが、試合には飢えました。帰ってくることが出来て嬉しいです。
――状態は100%?
ミルコ 100%です。
――この試合に勝てば、ヘビー級のベルトが近づくと考えていますか?
ミルコ はい。それが今の目標です。

【秋山成勲の囲み会見】
――さきほどの会見で、ハリトーノフ選手の相手に名乗りを挙げましたが、外国人選手が盛り上がってる空気の中で瞬間的に出た発言だったんですか?
秋山 というのもあります。実際、興奮したのも事実ですし、なんか日本人が全然元気がないっつうか、カッコ悪いというか。そういうのを……、確かにガイジンさんみんな強いんですけど、もちろん重量級ですし。なんか自分が出来ることがあったらと思って、はい。まあ勝負にならないかもわからないですけど、そんなん関係ナシに挑戦という形で自分の何かを見せることが出来たらと思って、言わせてもらいました。
――完全にアドリブだったんですか?
秋山 マイティ・モー選手が出ないっていうのはさっき(の会見中に)聞いたばっかりなんで。で、ミルコ選手がああやって言われて、「そんなんアリなんかな?」と。
――あの発言には大会自体を自分が盛り上げたいみたいな気持ちも込められてるんですか?
秋山 いや、自分がっていうよりも、いまミドル級のトーナメントも外国の選手ばかりですし、たとえば青木選手も注目されてますけど、何かもうひとつ足らないんじゃないかなとすげえ感じるんですね。それで、全体的に僕がどうこうではないんですが、なんか夢があっていいじゃないですか。日本人としてもっとカッコ良くなりたいですし。
――体重という縛りを外して闘いたいという気持ちがあるんですか?
秋山 もちろんそういうのも視野にはありますね。僕は柔道をやってきたんで、小さい選手が大きい選手に勝つっていうのちょっとした自分の中での夢というのはあるので、それが格闘技に通じるものなのかどうかはわかりませんけども、何か表現出来るものがあれば、挑戦はしていきたいと思います。
――親交の厚い清原和博選手(オリックス・バファローズ)の引退試合が決まりましたが。
秋山 (引退の)試合が決まって、連絡をいただいて観に行かせてもらうんですけども、まあ僕の試合と清原さんの試合の時間の差がそれほどないので、「大丈夫か?」とは言われてまして。「なるべく顔を腫らして来るな」と言われました。
――前回の『DREAM.5』の前と同様、今回も視聴率を気にしますか?
秋山 ま、(視聴率は)あればそれに越したことはないので。けど、意識し過ぎるのも、意識して獲れるものではないと思います。ですけど、自分達が一生懸命頑張って、たとえば今回の自分の発言に関しても、何かいいほうに転じれば全体的に底辺が拡がって、いいものが出来るんじゃないかなという期待感はあります。
――さきほど「日本人がパッとしない」と言ってましたが、他の日本人選手に対する思いというのは?
秋山 僕じゃなくても、逆にほかの選手が「俺がやりたい」と言ってくれるのを期待してたんですけど。(それも)なく。まあ言ったって、出来るかどうか分かんないですよ? けど、そういうなんかこう、あるじゃないですか。男として何かをしたいとかっていう気持ちをもっと出してほしかったという意味で、はい。選手としては素晴らしい選手はいっぱいいてるんですけど、もっともっと格闘技を盛り上げるためには、やらなくてはいけない選択肢のひとつじゃないかなと思いますけど。
――今回、第9試合ということに関しては?
秋山 どういうことですか? 「もっと後ろのほうがいいか」ってことですか? そんなん、何でもいいです。頭でも、ケツでも。
――外国人選手達が盛り上がってたことに対するジェラシーみたいな感情はあったんですか? 
秋山 ジェラシーっていうよりも、せっかく日本でやってて、日本人の男として「なんかカッコ悪いな」と思っただけなんで。それが一番でかかったと思いますけど。
――かりにヘビー級ファイターと闘うとして、何かシミュレーションは?
秋山 いや、何もしてないです。勝てる確率なんかごくわずかだと思いますけど、やることに意義があるし、どうなるかわかんないですけど、それを観て何かみんなが感じるものがあれば、僕が試合をやった価値は十二分にあるんじゃないですか?

【笹原圭一EPの囲み会見】
――ハリトーノフ選手の相手としてミルコ、秋山両選手から名乗りが挙がりましたが、これからカード調整に考慮しますか?
笹原 現実的な話をすると、このタイミングで大会まであと2日というなかで、お二人が2試合をやるということはあり得ないんですよ。あり得ないんですけど、彼らの意気込みの表れが出た発言というふうに感じたんですけど、それぞれ秋山選手は外岡戦があって、ミルコ選手はアリスター戦があって。それを勝ち上がってくれば、次はハリトーノフなのか、ほかにもヘビー級の選手はいますから、当然マイティ・モー選手が怪我から復帰しました、となるでしょうし、もうひとつ言うと、当然ヒョードル選手だとかいますので、ヘビー級戦線にようやく火がついたのかなというふうに感じています。
――主催者側からすると、ああいう名乗り自体は。
笹原 大歓迎ですね。1試合のファイトマネーで2試合やっていただけると尚更いいですよね(笑)。なかなかそうもいかないじゃないですか。でも、本当に今までのDREAMの会見の中でああいう形で挑発をし合うことってなかったと思うんですね。そういう意味では、ミルコ選手もアリスター選手も(計量前で)気が立ってるっていうのはあると思うんですけど(笑)、凄くこうやる気を感じましたし、あのタイミングで秋山選手が、空気を読める力というんですかね?(笑)。なかなかわかっていても、会見の中で、割って入るって難しいじゃないですか。それでもああいうふうに言えるってことは腹が座ってるなあと感じますね。なので、前から私は言ってるんですけど、秋山選手には階級を超えた闘いをやってもらいたいと思ってるので、そういう意味では、ミルコ選手、アリスター選手、ハリトーノフ選手、どの組み合わせもやっぱりやったことないカードなので、そういうカードを今後は組んでいきたいなあと。ご本人の了承をいただけたというふうに僕は思ってるので(笑)、組んでいきたいと思います。
――ハリトーノフ選手の相手はこのタイミングだと日本人になりそうですか?
笹原 もともと、いろんなアイディア、候補に挙がっていた中で今回漏れていたプランの中で考えています。日本人も外国人も候補にいます。明日発表できたらなと思います。特にモー選手はK-1で顔が売れている選手なので、期待をしていたというか放送的にも期待していたカードなんで残念ですけど、怪我を治してさっきの火ぶたを切ったヘビー級戦線に殴り込んでいただければと思います。
――ヘビー級のベルトに関して構想はありますか?
笹原 ヘビー級は、モー選手が怪我をしなければ今回のミルコvsアリスターの勝者、モーvsハリトーノフの勝者が、当然内容次第なんですけど、初代のベルトを賭けて闘うというアイディアもあったんですけど。もう一回、秋山選手も含めて考えたいと思います。
――大晦日で初代王者決定戦もあり得る?
笹原 そうですねえ。大晦日ってやはりお祭り的な側面もあると思いますので、それはすなわち普段では観られないカードが観られるということだと思いますので。普段は考えられないようなマッチメイクをしたいなと思いますけど。
――いきなり秋山選手がベルト争奪に加わるケースもありますか?
笹原 初代のベルトを巻くのに、説得力が必要じゃないですか。「この二人であれば、勝者は王者にふさわしい」というファンの声、世論があればそれはあり得ると思いますけど。いきなりっていうのは、あまり考えてないですね。今回ミドル級の王者が決まるわけですから、そことの絡みもやっぱり観てみたいですし、ミドル級の日本人ファイターがなかなか活躍できない状況で、秋山選手が防波堤というか、迎え撃てる実力を持ってますので、そういう闘いも観てみたいと思いますけど。