- 2008年9月20日
ミドル級GPファイナリスト4選手が来日コメント!!
アリスターはハンマーを携え打倒ミルコを宣言!!- 9月20日(土)、9・23『OLYMPIA DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦』(さいたまスーパーアリーナ)で行われるミドル級グランプリ決勝ラウンド進出4選手、そしてヘビー級ワンマッチでミルコ・クロコップと対戦するアリスター・オーフレイムが来日。都内・ホテル イースト21にて囲み会見を行った。
ミドル級GPファイナリストの中で最初に報道陣の前に姿を現したのはメルヴィン・マヌーフ。2回戦の桜庭和志戦後、アメリカン・トップチームで6週間、そして母国オランダに戻って4週間に渡ってハードトレーニングを行い、「コンディションはバッチリだ。今までのオレの試合を見てもらえば分かると思うが、オレは15分間をフルに闘ったことはない。ただ、一日に15分間を2回闘い抜く準備もできた。非常に充実したトレーニングになったよ」と優勝に向け準備は万端であることを強調。「アメリカン・トップチームで強化した部分? ドラムのスキルだ(笑)。こうやってこう叩くんだ!」と両手で両ヒザをバチバチと叩くと、「強化した部分は寝技かって言いたいんだろ? いやいや、寝技は嫌いなんでね」と意味深な笑みを浮かべ報道陣を煙に巻いた。
準決勝の相手であるゲガール・ムサシについては、「コンプリートファイター。打撃も寝技も、そしてスタミナもある」と評価すると、「だから、立っても寝ても、そして長期戦になってもいいように準備をしてきた」とムサシ対策も万全であることをアピール。「今回のオレの敵は3人。誰と闘っても対応する自信はあるぜ」とすでに視線の先は決勝戦に向けられているようだ。「もう一つの準決勝、ホナウド・ジャカレイvsゼルグ“弁慶”ガレシックの勝者は?」との質問には、「正直、分からない。ジャカレイが勝つという意見が多いけど、ゼルグは何度も我々をビックリさせてきた。今度もそのビックリを見せつけるかもしれない」とコメント。「すでにもう、オレはチャンピオンなんだと信じている。優勝する自信はある」と体中から自信を漲らせていた。
そのマヌーフと対するムサシも優勝に自信満々。「メルヴィンはオランダで有名だから、今回メルヴィンに勝って、ボクもオランダで有名になりたい」とマヌーフ戦へのモチベーションの高さをうかがわせると、「メルヴィンは今まで早い時間に相手を仕留めてきたけど、長期戦になったらどうかな? メルヴィンは短時間勝負を挑んでくると思うけど、ボクはスタミナを保って最後はパウンド、もしくはサブミッションを極めて勝ちたいと思う。マヌーフの寝技の可能性? 上達しているといっても、スタミナを奪えばグラウンドになる頃には動けなくなっているよ」と打倒マヌーフに自信を見せた。
逆ブロックのジャカレイvs弁慶戦の勝者を問われると、「ボクとしてはどちらに上がってきてもらっても構わないんだけど、まあ、ジャカレイが上がってくるんじゃないかな。ただ、ゼルグにもチャンスはある。……でも、ジャカレイだろうね」とジャカレイ勝利を予想。「DREAMのチャンピオンになって、世界が認める真のチャンピオンになりたい」と初代ミドル級王座戴冠に向けての意気込みを語った。
優勝候補筆頭と目されているホナウド・ジャカレイは、空港から宿泊ホテルに到着したばかりにも関わらず、笑顔で報道陣に挨拶するなどリラックスした様子。今回の大一番に向け、サンディエゴでサウロ&シャンジのヒベイロ兄弟、そしてマウリシオ・ショーグンやディエゴ・サンチェズとも練習を積んできたというジャカレイは、「100%のコンディション。それにメンタル部分でも非常にリラックスしているのを感じる。特別なメンタルトレーニングをしたわけではなく、今回の一戦に向けてのトレーニングをする上で怪我などのトラブルがまったくなかったんだ。充実したトレーニングだったよ」と心身ともに万全のコンディションであることを強調。「あとは当日、ファンに熱い試合を見せて、優勝して、ベルトをこの腰に巻くだけだよ」と堂々の優勝宣言まで飛び出した。
準決勝の相手である弁慶については、「非常に優れたファイターだと思う。爆発力があり、試合開始直後のハイテンポな試合運びはすごいの一言だね」と評価するも、「リスペクトするファイターではあるけど、勝つのはボクだよ」とニンマリ。反対ブロックのマヌーフvsムサシについては「どちらが来ても大丈夫。リザーブファイターが上がってきても大丈夫」と誰が来ても問題ないことをアピールすると、「DREAMのチャンピオンになることは、ボクの夢。昔から日本のメジャーイベントで闘いたいと思い、さらにそこでチャンピオンになれるチャンスが目の前にあるんだ。DREAMというイベントで、ボクの夢を叶えたい」と王座獲得への意欲を語った。
一方の弁慶も、関係者と談笑するなど落ち着いた様子。「今まで生きてきた人生で一番だったと言えるほどのハードトレーニングをして、抜群のコンディションに仕上がった。フィジカル、メンタルともに、かつてないベストの状態だよ」と、他の3選手同様、まずは万全の状態で来日したことを報告した。強化した部分について問われ、「タイミング。ジャカレイのグラウンド技術は非常に優れたものがあるので、グラウンドの展開になる前に打撃で仕留めるためのタイミングを掴む練習をしてきたんだ。パーフェクトなタイミングを身に付けたよ」と一撃必殺のカウンター攻撃を狙っていることをサラリと言い放つと、「彼を相手に寝技に行くのは賢くないからね。だから、いつもどおり、KOを狙いに行く」とKO予告。「反対のブロック? 次のことは考えられないよ。だって、ライト級GPがそうだったように、決勝戦にはリザーブファイトから上がってくることだって考えられるわけだからね。だから今はジャカレイ戦に集中しているよ」とまずはジャカレイ戦に全神経を集中しているようだ。
最後に、「DREAMのチャンピオンになるということは、世界の頂点に立つこと。ボクはクロアチアという小さな国の小さな街の小さな家で生まれ育った。そこからDREAMチャンピオンが誕生するということは、非常に偉大なことだと思うんだ。チャンピオンになれたら、2008年9月23日という日は最高の思い出となり、ボクにとって一生忘れられない日となる。すべてを懸けて全力で闘うよ」と、DREAMチャンピオンへの思いを語った弁慶。改めてセコンド陣と固く握手を交わすと記念撮影に応じ、決意に満ちた表情で会見場を後にした
また、ヘビー級ワンマッチでミルコ・クロコップと対戦するアリスター・オーフレイムもこの日来日。PRIDE時代のトレードマークであったハンマーを手に会見場に姿を現したアリスターは、「久々にこのハンマーを持ってきたよ。日本のファンからの要望もあったし、このハンマーは勝利のジンクスでもあるからね。それに近いうちにオレはチャンピオンになるんだから、“キャラクター付け”の意味もある(笑)。このハンマーをDREAM王者の象徴にしたいね」と語ると、かねてから熱望していたミルコ戦が実現し「嬉しいね。幸せ一杯だよ。今回の試合を組んでくれて、DREAMには本当に感謝している。今回は自分の人生の中でももっとも大きいチャンスだからね」と喜びをあらわにした。
アリスターはミルコ戦を前にオランダのゴールデングローリーで練習を重ね、K-1王者のセーム・シュルトとも打撃スパーを行ってきたという。シュルトからアドバイスも受け、「秘策? もちろんあるよ」と不敵な笑みを浮かべると、「ミルコはレジェンドファイター。打撃はもちろんのこと、グラウンドも得意だ。ただ、トータルな技術を持っているのは自分も同じ。戦略に沿って鋭い動きをするだけだよ。打撃でも寝技でもどちらでも倒す自信はあるけど、ストライカーのミルコが打撃で倒されたならば皮肉な感じがするかもね(笑)。とにかく今は“オレは強い!!”という自信に満ちあふれているんだ」と打倒ミルコに絶対の自信を見せた。
「ベルト獲得に向けては、今回セルゲイ・ハリトーノフとマイティ・モーが対戦するけど、その勝者がライバルとなるだろうね。まあ、どちらと闘っても勝つ自信はあるよ」とすでにミルコ戦の先を考えている様子。「自分は今までの試合で判定は1回しかない。必ず相手を仕留めるのが、オレの思うチャンピオン像さ」と語り、ミルコ戦を控えているとは思えないほどの余裕っぷりを見せつけた。
激戦必至のミドル級GP決勝ラウンド。ファイナリスト全員が自信たっぷりだが、果たして、GP優勝、そして初代DREAMミドル級チャンピオンの座を奪うのは誰なのか!? そして、今後のDREAMヘビー級戦線を占う上で非常に重要な一戦となるミルコvsアリスター。勝ってヘビー級王座獲得に名乗りを挙げるのはどっちか!? すべての答えは3日後、さいたまスーパーアリーナで出る!!
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