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■谷川貞治FEG代表の総括

谷川　今年は苦しい格闘技界でしたが、最後にいい試合の連続で盛り上げることができました。MAX、WGPといい流れで来ることができました。会場ではブーイングされましたけどK-1とPRIDEが合体したら、世界トップのイベントになるはずです。格闘技界の中心を、日本に取り戻したいですね。
──UFCが総合格闘技界を支配している状況ですが、どのように打開しようと考えていますか。
谷川　格闘技を作るスタッフとして、我々は世界で一番だという自負があります。マッチメイク、会場、選手を育てることを含めて。そして、みなさんに会場に来てもらって、お金を貯めてUFCを買いたいと思っています（笑）。
──総合格闘家と対戦したK-1ファイターは全滅でした。
谷川　川尻選手やゲガール選手は勝てるチャンスがあると思っていましたけど、まさかバダ・ハリ選手が負けるとは思いませんでした。でも、そのサプライズで大会が盛り上がったのでいいことです。ゲガール選手やアリスター選手は、K-1に出てほしいですね。今日は“勇気のチカラ”を見せた選手が勝ったんだと思います。
──『戦極』との合併などは考えているのでしょうか。
谷川　大晦日を一緒にやるという話は正直、あったんです。でも結局、なくなってしまいました。我々とやりたいことが違うようです。
──今大会のベストバウトは？
谷川　甲乙付けがたいですね。今回は魔裟斗、山本“KID”徳郁、秋山成勲選手がいないなかで、できることはやりました。その中で選ぶとすれば、青木VSアルバレスですね。

■笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの総括

笹原　では、私のほうから総括をさせていただきます。2008年がもう間もなく2009年になろうとしているんですが、2008年最後の日に格闘技の熱が届けられたかなという手応えは感じています。今年、DREAMを立ち上げて、選手のケガも含めて、なかなか我々の思うような形が描けなかったんですけど、この1年、それでも一生懸命取り組んだ結果が今日の素晴らしい内容に繋がったんじゃないかと思っています。当日にカードが変わったり、前日に変わったりとかですね、カード編成に苦しんだんですけど、急なオファーにもかかわらず、試合をしていただいたというか、「やります」と言ってくれた選手には本当に感謝の言葉しかありません。試合も素晴らしい内容で、倒しにいく姿勢も気持ちも見られましたし、今回の大会のテーマだった“勇気のチカラ”というテーマもファンの方々に届けられたんじゃないかと思います。で、今日会場に来ていただいたファンの方は、また恐らく、間違いなく来年もここに来てくれるんじゃないかなと凄く手応えを感じました。試合以外の部分でも、例えばキン肉万太郎の試合におけるゆでたまご先生だったり、OZMAさんだったりとか、いろんなところにご協力いただいて熱のあるイベントを作れたと思いますので、これを来年に繋げていきたいと思います。来年のDREAMなんですが、予定としては3月ぐらいですね。3月にフェザー級のトーナメントをやりたいなと思っています。そして、今年と同じようなペースで大会を重ねていきたいと思うんですが、フェザー以外ではウェルターのトーナメントもやっていきたいと思っています。さらにライトヘビーとヘビーもタイトルマッチを組んで、来年1年かけてDREAMのベルトのチャンピオンシップを一通りやれるようにしたいなと思っています。ヨアキム選手に関しましてはこのあと当然、母国に帰国するんですが、フライトが長時間なので、様子を見ながら帰国させようと思っています。ちょっとまだ本人からコメントを出せるような状況ではありませんので、ヨアキム選手に関しましては改めて彼からコメントが届けられればと思っています。回復を待って、チャンピオンシップをライト級も組んでいきたいと思っています。
──ヨアキム選手の容態は？
笹原　精密検査が必要ですが、このタイミングですので、ちょっと様子を見させて、明日になるのか、明後日になるのか、フライトに耐えられる状況になればまずは帰国をさせて、母国で精密検査をさせたいと思っています。ただ、本当に試合をできる状況ではなかったということです。結果が出ましたら、きちんと報告できればと思うんですけど、今日のところは口頭でご説明をさせていただいた通り、試合をさせられないというドクターの判断と、我々としても選手を命の危険にさらすわけにはいかないので、そのドクターの指示に従ったというか、受け入れて、急遽、注目のカードだったんですけど、やむなく中止にさせていただいたということです。
──アルバレス選手の状況は？
笹原　骨には異常はありません。靱帯を損傷している恐れがありますので、こちらも一度精密検査をして、全治何ヵ月かという診断がくだると思います。靱帯は痛めています。
──会見で笹原EPが、格闘技を日本で盛り上げて復活させたい、日本を格闘技の中心地にしたいと言っていたと思うが、それは今日のイベントで成功できたのか？
笹原　イベントって、点ではなく線で繋げていかないと作れないと思っていますので、今日のイベント自体は胸を張って、「いいイベントだったな」と言えると思うんですけど、こういうイベントを続けていって、もっと熱を付けていって、世界中の誰もが「格闘技の中心は日本にあるよね」と言ってもらえるようなイベントにしていきたいです。今日は本当にありがとうございました。

関連リンク：

『FieLDS Dynamite!! 〜勇気のチカラ 2008〜』全試合速報！