- 2009年2月27日
川尻、『DREAM.7』でBJペンからの刺客と激突!!
石田、川尻、高谷がJBスポーツで合同公開練習- 2月27日(金)、都内・JBスポーツにて、3・8『HEIWA DREAM.7 フェザー級グランプリ2009開幕戦』(さいたまスーパーアリーナ)に出場する石田光洋、川尻達也、高谷裕之の3選手が揃って公開練習を行った。
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石田、川尻、高谷の3選手は、ともに師事するJBスポーツの山田武士トレーナー指導の元、打撃を主とした練習を公開した。公開されたメニューは、10秒ラッシュして10秒休んだ後、またラッシュを続けるというサンドバック打ちを5分間、ミット打ちを3分4R、そしてミットとスパーを交互に行うメニューを5分間。この内容は15時半から報道陣に公開されたが、練習はすでに13時から始まっており、前半の練習ではフィジカルをみっちり敢行したとのこと。約3時間半に及ぶ練習終了後、3選手が囲み取材に応じた。
この日、BJペンズMMAのロス・エバネスとの対戦が決定した川尻達也。大会開催まで10日を切った中でのスクランブル出場となったが、「今回はフェザー級GPの開幕戦ということで、トップ選手ばかりが集まって凄い試合になると思う。ただ、初参戦の選手が多いので、皆さんに“熱”が伝わってないと思う。そういう中で誰が“熱”を上げていくかと言われれば、オレしかいない。『川尻達也、やれんのか!』と言われれば、そりゃあ『やる!』でしょう。DREAMを盛り上げたいので参戦することになりました」と意欲は十分だ。対戦相手のエバネスについては「サウスポーで打撃が得意ということくらいしか知りません。昨日、YouTubeで試合を見たんですけど、9秒くらいでKOしている試合だったので、参考にはならなかったですね(笑)。まあ、イケイケみたいなんで、噛み合うと思います」と情報不足は否めないものの、「今年のテーマは“自由”。いろいろと決めないで、自由に闘いたい。そうしたらいい試合になると思う」と、相手は誰でも構わんとばかりに目を輝かせていた。相手のエバネスは現在、現UFCライト級王者BJペンの元で研鑽を積むファイター。川尻は当然そのことも意識しており、「彼に勝てなかったら、ライト級ナンバーワンのBJペンにも勝てないってこと。差を見せて勝ちたい。BJの頭に残るような試合をしたい」と、実力差を見せつけての勝利を宣言。「フェザー級GPに話題のすべてを持っていかれるわけにはいなかい。王者の(ヨアキム・)ハンセンの回復が分からない中で、こういうときだからこそオレがDREAMライト級を盛り上げたい」と闘志を漲らせていた。昨年大晦日の武田幸三戦では、経験のないK-1ルールで見事なKO勝利。勢いに乗るクラッシャーは、BJペンからの刺客を返り討ちにできるか!?
また、中村大介とのライト級ワンマッチに臨む石田光洋は、先週金曜のカード発表以降、中村の試合映像をチェックし直し、「改めて、絶対的な技(腕十字)を持っている選手なので危険だなと思いました。あと、当て勘がいいので、そういうのは気を付けないといけないと思います」と、改めて中村の印象についてコメント。中村が「いつも以上に腕十字にこだわっていきたい。そういうところで極めてこそ必殺技」と言っていたことを伝え聞くと、「あの十字はそこまでの武器だと思います」と評価し、昨年3月の『DREAM.1』で腕十字の得意なチョン・ブギョンと闘った「あの経験を活かします」と語った。しかし、そのチョン戦は判定で勝利をもぎ取ったものの、本人は「最悪でした」と積極性に欠いた内容に納得がいっていないことを告白。「あのとき(ブギョン)と同じような気持ちで闘わないように、中村選手にチャレンジするつもりで闘いたいと思います」と力強く意気込みを語っていた。昨年5月の宇野薫戦以来のDREAM出場。10ヵ月ぶりとなるDREAMのリングで石田はどんなファイトを見せてくれるのか!?
そして、フェザー級GP一回戦でキム・ジョンウォンと対戦する高谷裕之は、「僕がWECを目指した頃には、日本のメジャーにこの階級はなかった。今回はチャンスだと思う」と、改めてフェザー級GPへの意気込みを語った。現在はフェザー級リミットの63キロに向け減量の真っ直中。「減量は大変だけど、コンディションはいいと思う。食事を減らしすぎても練習ができないので、動けるギリギリの量は食べるように気を付けている。ただ、ここまでは落としたことないので、当日動けるかどうかという不安はある……」と一抹の不安があることを明かしたが、「WECではコンディション作りの失敗が大きかった。体重が増えてアメリカに着いたこともあったし(笑)。それは大反省。だから今回はキッチリ科学的に計算して減量をしている」と怠りのない準備で大会当日を迎える所存だ。対戦相手のキムについては、「柔道家ということくらい。あとパンチが得意らしいけど、どうかは分からないよね」と情報は少ない様子。「相手がどうやってくるか分からないので、自分のしたいことができるような試合にする」と得意の打撃で臨む意向を示すと、山田トレーナーは「この前のDEEP(2・20『DEEP40』)でユン・ドンシクに『キム・ジョンウォンは右利き? 左利き?』と聞いたんだけど、やっぱり教えてくれなかった(笑)。まあ、どんなうまいヤツが来ても大丈夫なように練習してきたから。殴って殴って殴り倒すだけ」と高谷の仕上がり具合に自信を見せていた。また、高谷は、先週発表された山本“KID”徳郁と前田吉朗のフェザー級GP参戦決定についても言及。「KID君は前からやりたかったし、前田選手はWECで同じ日に闘ったこともあって面白い選手だなと思っていた」と、新たなライバルの出現に心躍らせている様子だった。未知の強豪キムを倒し、高谷は二回戦へと駒を進めることはできるか!? 喧嘩番長の一回戦に注目だ!!
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