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2011年1月1日

王者・高谷は65キロのフェザー級選択濃厚! 2010年、バンタム級GP開催か!?
『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2010〜』一夜明け会見

1月1日(土)、都内ホテルにて、前日に開催された『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2010〜』(さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け会見が開かれた。会見には谷川貞治FEG代表、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーと、昨日勝利した一部選手が登壇。一夜明けての感想と、次なる闘いに向けての抱負を語った。

会見の冒頭、まずは谷川代表が「昨年は苦しい、バタバタした一年でしたが、最後にいい大会になりました。高谷選手がフェザー級のチャンピオンになりましたけど、この階級にはいい選手がたくさんいるので長期政権を築くのは難しいことですが、鎬を削り合ってフェザー級を盛り上げていってほしいです。あと、ゲガール選手、ウィッキー選手はK-1でも活躍できるいい選手だと思いました。今年は復活の年にしたいと思います。おかげさまでPUJIとの投資の準備も整ってきています。3月から豪華に大会を開いていって、それまでに新体制を整えます。必ず格闘技が復活するよう盛り上げていきたいと思います」と総括。そして笹原EPからは、昨日右耳を負傷した桜庭和志の状態について「右耳のカリフラワー状になっている内側の部分が取れ掛けていたので、昨夜、3〜4時間掛けて血管を繋げる手術を行いました。無事手術は終わり、2〜3日安静して退院するようです」との説明。「桜庭選手は体調がよかったようで、異常なまでに悔しがっていました。ウェルター級という階級に手応えを感じているようなので、今後も頑張ってくれると思います」と桜庭の再起に大きな期待を寄せていた。

昨日のメインでビビアーノ・フェルナンデスを破り、見事DREAMフェザー級新チャンピオンとなった高谷裕之は、「ベルトのおかげで最高の年明けを迎えられました。今年も、しっかりベルトを守って、フェザー級を盛り上げていきたいと思います」とコメント。今年から現在63キロ規定のDREAMフェザー級が、65キロのフェザー級と60or61キロのバンタム級に分かれるが、高谷は明言こそしなかったものの65キロ規定のフェザー級を選択することが濃厚だ。高谷は自身が選択した階級のチャンピオンになるわけだが、その最初の挑戦者にフェザー級転向後、K-1 MAXでの1試合を含め7連勝中の宮田和幸はどうかとの質問が飛ぶと、「決められた相手なら誰でもいいです」との姿勢。その宮田は「高谷選手は(タイトルを)獲ったばかりなのでいきなりというのはないと思うので、もう1試合くらい強い選手とやって、待ちたいと思います」と語っていた。

高谷がフェザー級を選択した場合、バンタム級はトーナメントGPによって初代チャンピオンが誕生する運び。昨日、渡辺一久を腕十字で下した所英男は、「バンタム級のトーナメントがあると思うので、そこにエントリーできたらいいなと思います」と、早くもDREAMバンタム級GP出場に名乗りを挙げていた。

また、青木真也とのDREAM特別ルールに勝利した長島☆自演乙☆雄一郎は、「ミックスルールという形なんですが、相手のルールで勝つことができました。家に帰って(試合の)Vを観たんですけど、作戦通りやなと思って嬉しかったです」と勝利の喜びを語ると、「掛け逃げって反則じゃないんですか? なので、ないな、と思いました」と1Rの青木のファイトに苦言。今後MMAに挑戦するかについては、「やるんであれば、僕個人としては、しっかり一から練習してやっていきたい。けど、DREAMからオファーがあれば、それとこれとは別かなと。プロとして自分が必要とされるなら、出場する可能性があると思います」と含みを持たせていた。

そして、谷川代表から「相手の土壌でも活躍できるいい選手」と評価を受けたゲガール・ムサシと西浦“ウィッキー”聡生はそれぞれ、「勝ちました。2週間前のオファーということに対してあのパフォーマンスで満足しています。今年もベストを尽くします」(ムサシ)、「今年も頑張ります。今年、とりあえず2試合くらい勝って、大晦日あたりでベルトに挑戦できるくらいになれたらいいなと思います」(ウィッキー)と、2011年の抱負。会見後の囲み取材で谷川代表は、ムサシのK-1出場について「日本で闘うということを考えると、K-1に上がったほうが知名度が上がります。山本“KID”徳郁選手や須藤元気君がそうだったように、そういう形でK-1にも上げたいです。有名にさせたいです」と打診していく意向を示していた。

以下、一夜明け会見に登壇した選手のコメント。

■宮田和幸
「昨日は65キロの中でビッグネームの宇野選手に勝ててよかったです。まだ足りないところもいっぱいありますが、今年も全勝でいきたいと思います。自分の試合は観てないんですけど、毎回ああいう感じのグダグダなんで(苦笑)。とにかく負けたらもう後がないと思って、2008年に干されたのも思い出しながら、チャンピオンになるまではあの闘い方で行かせてもらいます。すみません。(バンタム級かフェザー級か、どちらの階級で闘っていくか決められましたか?)65(フェザー級)です。(次はタイトルマッチにしたいですか?)僕が決めることではないので、どちらでもいいです。まあ、高谷選手は(タイトルを)獲ったばかりなのでいきなりというのはないと思うので、もう1試合くらい強い選手とやって、待ちたいと思います」

■所英男
「『Dynamite!!』のような素晴らしい大会に出られて、とても嬉しく思っています。今年も呼んでいただけるように精一杯頑張ります。(高谷選手がチャンピオンになったことを受けて、今年の抱負をお願いします)バンタム級のトーナメントがあると思うので、そこにエントリーできたらいいなと思います」

■西浦“ウィッキー”聡生
「今年も頑張ります。(高谷選手がチャンピオンになったことを受けて、今年の抱負をお願いします)今年、とりあえず2試合くらい勝って、大晦日あたりでベルトに挑戦できるくらいになれたらいいなと思います」

■川尻達也
「昨日勝って、なんとか首の皮一枚繋がったと思うので、今年はもう一回、てっぺん目指して、アメリカでも日本でもどこでも構わないので、強いヤツを倒して一番を目指したいと思います」

■ゲガール・ムサシ
「勝ちました。2週間前のオファーということに対してあのパフォーマンスで満足しています。今年もベストを尽くします」

■大和哲也
「昨日の試合は勝てなかったので、世間の方が観て『格闘技って凄いな』って思われるような試合を選手はするべきだと思うので、今年は一つ一つできるように頑張ります」

■長島☆自演乙☆雄一郎
「あけおめ、ことよろ! 昨日はいい勝ち方ができて最高です。『Dynamite!!』でK-1ファイターの成績が最近よくなかったので、ミックスルールという形なんですが、相手のルールで勝つことができました。しかも自分が目指しているKOという最高の形で。あまりK-1ファイターをナメないでください……と魔裟斗さんが怒っていましたよ(笑)。K-1 vs DREAMの対抗戦という形で見られていたと思うんでけど、正直、一般のお客さんはそんなこと分からないと思います。格闘技一緒くたです。そのお客さんが、格闘技の中身は分からへんけど、格闘技ってほんま凄いんやなと、格闘技の素晴らしさを分からせるようなファイトを……おっと失礼、コスプレをしていきたいと思います。家に帰って(試合の)Vを観たんですけど、作戦通りやなと思って嬉しかったです。1Rは、正直な話、ないな、と思いました。僕がK-1の日本トーナメントのときに、魔裟斗さんとは違う方法でK-1を盛り上げていくと言ったのですが、その最たるものではないでしょうか。2011年、もっともっと、自分なりのやり方で、格闘技、そしてK-1を盛り上げていきたいと思います。(1R、青木選手の攻撃は時間稼ぎのように見えたのですが、そんな青木選手に対してレフェリーはイエローカードを出すべきだったと思うのですが、長島選手はどのように感じていますか?)イエローカード出てなかったんですね。出てるもんやと思ってました。正直、掛け逃げって反則じゃないんですか? なので、ないな、と思いました。(長島選手はMMAの経験がありますよね? これからMMAの試合をしていくつもりはありますか?)総合格闘技は、やったことがあるレベルです。実際練習したのは、池本誠知選手のジムで1年やってないと思います。MMAを行うかどうかですが、今回はミックスルールという形でしたけど、自分はMMAのファイターとしては白帯だと思っています。やるんであれば、僕個人としては、しっかり一から練習してやっていきたい。けど、DREAMからオファーがあれば、それとこれとは別かなと。プロとして自分が必要とされるなら、出場する可能性があると思います」

■マリウス・ザロムスキー
「昨日はあのような形で終わってしまいました。怪我で終わってしまうという、ほんとに試合は何が起こるか分からないと思いました。戦略は立てていたんです。ハイキックで相手をフィニッシュするつもりでした。ところが、実際の終わり方は、アクシデントの怪我でした。次はもっと長い時間闘って、選手同士が光るようにしたいと思います」

■高谷裕之
「ベルトのおかげで最高の年明けを迎えられました。今年も、しっかりベルトを守って、フェザー級を盛り上げていきたいと思います。頑張ります。(宮田選手が挑戦者としてベルトに挑むというのは?)多分、僕も65に行くと思うんですけど、決められた相手なら誰でもいいです」