HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ 2008 決勝戦
試合前
ライト級GP準決勝・第一試合。主催者推薦枠でこのトーナメント2回戦よりの参戦となった宇野は、石田光洋をチョークスリーパーで破り快勝。一方の青木は、2度にわたるJ.Z.カルバンとの死闘を制して2回戦では永田克彦をフットチョークで危なげなく葬り完勝。はたして、決勝に駒を進めるのはどちらか?
『バカサバイバー』で入場の青木は大阪のファンに大きな歓声を浴びながらリングイン。一方の宇野も壮大なオーケストラを前奏にいつもの『スメルス・ライク・ティーンスピリット』で登場。感極まってか宇野は顔をクシャクシャに涙を流しながらリングイン。青木のスパッツはくいだおれ人形を意識した赤白の大阪バージョンだ。
試合結果詳細
1R、お互い距離を取りながらの静かな立ち上がり。宇野の右ローが青木の右ヒザにヒット。これに対し青木は右ハイで宇野をけん制する。青木が飛びヒザからの組み付きでテイクダウン、マウント奪取に成功。だが、宇野は態勢を入れ替えることに成功し、上からパンチを入れようとするが、青木も宇野の右腕、右足を極めんとさまざまな動きを見せる。そして、宇野の右足をヒールホールドに捕らえる。これは極まったかにみえたが、なんとか宇野は脱出に成功。ここで5分が経過。青木は胴締めの態勢から、宇野の左腕を狙うが、懸命にディフェンスをする宇野を動かしてバックマウントからのチョークスリーパーを取りにいく。これも極まらず、宇野は一瞬にスキを突いて態勢を入れ替えようと試みるが、この機に青木は即座に三角締めに移行。完全に極まったかにみえたが、宇野は気迫で振りほどく。会場は大「カオル」コールが巻き起こる。
2R、疲れのみえる宇野に青木は組みついてからのテイクダウンに成功する。宇野の左ヒザを固めながら、上からパウンドを打ち落としていく。バックにまわり、1R同様胴締めの態勢からチョークスリーパーを狙いにいく青木。宇野は青木の右腕を取りにいくが、バックをキープする青木が態勢的にはやはり有利。そのまま試合は終了。
判定は、3-0で終始主導権を握った青木の勝利。宇野はリング中央に頭を下げて退場、青木はファンとハイタッチをしながら花道を引き上げていった。