- 2011年6月9日
笹原EPの7・16『DREAM JAPAN GP FINAL』見どころ解説②【山本篤vs大沢ケンジ】
- 笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの7・16FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』（有明コロシアム）見どころを解説、パート2！ 今回はバンタム級日本トーナメント3位決定戦、山本篤vs大沢ケンジだ！
■山本篤のバンタム級日本トーナメント1回戦、準決勝
──山本選手の1回戦の相手は中村優作選手でした。
笹原 序盤は中村選手のパンチを喰らって危ない場面がありましたが、見事なリカバリーでしたよね。山本選手をダウンさせても、そこでしっかり止めを刺せないと、山本選手はスタミナがあるので、この試合のように逆転を許してしまう。ダウンを喫して、そこで諦めてもおかしくないんですけど、リカバリーして勝ち切っちゃうところは山本選手の強さですよね。それは経験がなせるところでもあると思います。敗れはしましたが、中村選手もインパクトを残しました。将来が楽しみな選手です。
──準決勝は所英男選手と対戦。08年9月『DREAM.6』以来の再戦となりました。
笹原 前回はスタンドの打撃で所選手が圧されて、グラウンドでは常に下になる展開だったんですけど、今回は終始、所選手のペースになりました。前回の試合と大きく違ったのは、所選手がスタンドで劣勢になることがなかったこと。山本選手はK-1 MAXにも出たくらいですから、今回もスタンドで優勢に立つ自信があったと思うのですが、前回の山本戦以来、所選手はボクシング技術を強化していて、その成果が出た。山本選手のバックボーンはレスリングですけど、ポイントはスタンドでの打撃にあると思うんですよ。相手が打撃を嫌がってタックルに来る→当然、山本選手はタックルを切れる→上になってパウンド、という展開に持ち込めるかだと思うのですが、所戦ではそのパターンにはめることはできませんでした。しかし、山本選手は拳を怪我して一年半ぶりの試合だったわけですけど、ブランクをまったく感じさせない動きでしたよね。7月の3位決定戦も楽しみです。
■大沢ケンジのバンタム級日本トーナメント1回戦、準決勝
──大沢選手の1回戦の相手は大塚隆史選手。大沢選手のテクニックが際立った試合になりましたね。
笹原 老獪なテクニックを見せてくれましたよね。素晴らしかったです。大会前に大沢選手は「大塚君が何をやっていいか分からないような感じにさせたい」と言っていましたが、まさしくそのとおりになりました。すごく冷静で、立てたゲームプランをそのまま実行できる。頭の良い選手だと思います。一緒に練習したことのある選手から聞くのは、大沢選手は非常に理論的だということなんです。例えば、構えたときの足の位置の微妙な差を使い分け、それをきちんと説明できるそうなんですよ。ちなみに大沢選手は、「口から生まれたのか？」って言われるくらい話好きで、その話も面白い。男前のマスクですし、これでぼやきもできるようになったら、野村克也的な解説者として重宝されるのではないでしょうか？（笑）。
──準決勝の相手は今成正和選手でした。
笹原 大沢選手は試合後に一本負けした原因について「集中力がなかった」と言っていましたが、そのとおりなのかなと思います。一日の間に、大塚選手とフルタイム闘って、今成選手とも闘ったわけですからね。ハードだったと思います。それでも、1Rは今成選手が下になって大沢選手が上になる展開でしたけど、大沢選手はそこから展開を作ろうとしていましたからね。普通の選手なら今成選手を相手にその展開になると、まずスタンドに戻すことを選ぶじゃないですか。もしこれが一日2試合の2試合目ではなくワンマッチだったなら、また違う展開になっていたんじゃないかなと思います。
■決勝戦よりサバイバル
──3位決定戦の勝者は次の世界トーナメントに出場できるんですよね。
笹原 そうです。この試合に勝たないと次の世界トーナメントには進めないわけですから、実は決勝戦以上に勝負論のある試合です。所vs今成の勝者は「日本チャンピオン」「日本トーナメント優勝者」という称号は得られますけど、準優勝でも世界トーナメントには出られますからね。
──勝負のポイントはどこにあると思いますか？
笹原 老獪さで言ったら、大沢選手のほうが上のような気がします。1回戦の大塚戦同様、大沢選手は山本選手を分析して、その分析どおりに緻密なプランを立てて、そのプランを遂行してくると思うんですよね。ですから勝負のポイントは、山本選手が大沢選手の知らない動きをできるかどうか、これまで見せてきた以外のことをできるかどうか、だと思います。実力は拮抗しているので、どっちが圧倒的に有利とかはありません。何か一つが変われば、自ずと結果も変わってくるのではないかと思います。
★★★★★バンタム級日本トーナメント3位決定戦が行われる7・16『DREAM JAPAN GP FINAL』チケット一斉発売は6月12日（日）10時から!!★★★★★
【FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』対戦カード】
■バンタム級（-61キロ）日本トーナメント決勝戦
所英男（日本/リバーサルジム武蔵小杉 所プラス）vs今成正和（日本/チーム・ローケン）
■バンタム級（-61キロ）日本トーナメント3位決定戦
山本篤（日本/KRAZY BEE）vs大沢ケンジ（日本/和術慧舟會 HEARTS）
■DREAMライトヘビー級（-93キロ）タイトルマッチ
ゲガール・ムサシ（王者/オランダ/チーム・ムサシ）vs泉浩（挑戦者/日本/プレシオス）
■DREAMフェザー級（-65キロ）タイトルマッチ
高谷裕之（王者/日本/高谷軍団）vs宮田和幸（挑戦者/日本/BRAVE）
■ライト級（-70キロ）ワンマッチ
川尻達也（日本/T-BLOOD）vsヴィラミー・シケリム（ブラジル/ノヴァウニオン）
FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』
◎日時/2011年7月16日（土）開場16:00 開始17:00（予定）
◎場所/有明コロシアム
◎主催/（株）FEG、（株）リアルエンターテインメント
◎チケット料金/全席指定・消費税込
・VIP（ビップ）＝100,000円【特典：専用入場ゲート・グッズ付】
・RRS（ロイヤルリングサイド）＝22,000円
・スタンドS＝10,000円
・スタンドA＝5,000円
（※1歳より入場券が必要です）
◎チケット発売スケジュール/
・一斉発売＝6月12日（日）10:00〜
◎チケット発売所/
・DREAM webサイト（http://www.dreamofficial.com/）
・DREAM携帯サイト（iモード Yahoo!ケータイ EZweb）
・イープラス（http://eplus.jp/battle/） ※パソコン＆携帯
・チケットぴあ（電話0570-02-9999 ＜Pｺｰﾄﾞ=594-790＞）
・ローソンチケット（電話0570-084-003 ＜Lｺｰﾄﾞ=38170＞）
・CNプレイガイド（電話0570-08-9999）
・レッスル池袋店（電話03-3989-0056）（http://www.wrestle.jp/）
・書泉ブックマート（電話03-3294-0011）（http://www.shosen.co.jp/）
・フィットネスショップ格闘技（電話03-3265-4646）（http://www.fs-kakuto.com/）
・チケット＆トラベルT-1（電話03-5275-2778）（http://www.t-1.jp/tk/）
・後楽園ホール（電話03-5800-9999）（http://www.tokyo-dome.co.jp/hall/）
・公武堂（電話052-241-2511）（http://www.koubudo.co.jp/）
・バトルロイヤル（電話03-3556-3223）（http://www.battleroyal.jp/）
・Laughter7（電話03-6807-1770）（http://www.laughter7.com/）
・新日本プロモーション（http://www.shinnichi-pro.co.jp/）
◎お問合わせ/DREAM事務局03—5775—5065
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