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2011年6月10日

笹原EPの7・16『DREAM JAPAN GP FINAL』見どころ解説③【ゲガール・ムサシvs泉浩】

笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの7・16FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』(有明コロシアム)見どころを解説、パート3! 今回はDREAMライトヘビー級タイトルマッチ、ゲガール・ムサシvs泉浩だ!

■泉陣営にはなんらかの勝算がある?

──このカードが決定した経緯というのは?
笹原 3月11日の東日本大震災以降、ゲガール選手からは「自分にできることならばなんでもやりたい」という連絡をもらっていたんです。「できれば5月の大会(『DREAM JAPAN GP』)にも出場したい」とも言ってくれたのですが、カードがほとんど出尽くしていた中で、この階級だとすぐに相手を用意するのも難しい。ですから「今回は試合を組めないけど、日本に来てファンに挨拶をしてくれないか?」と伝えて今回の来場になったんですけど、「日本に来るまでの間に、次の大会での相手を調整しておく」とも伝えてあって、そういった中で出てきたのが泉選手だったんです。泉選手はキャリアは少ないですが、急成長を遂げていますし、現在4連勝中。タイトルマッチの挑戦者としたのは泉選手への期待の現れです。
──昨年大晦日にもゲガール選手の対戦相手の候補に泉選手の名前が挙がっていましたよね。
笹原 そうですね。でも、そのときは泉選手陣営が「まだ早い」と判断しました。大晦日のミノワマン戦を経て、半年の時間が経ち、その間にさらなる練習を積み、そして今回、ゲガール戦を受けたということは、ある程度やれると判断したからだと思います。なんらかの勝算が、司令長官(※泉のコーチを務める安生洋二氏のこと)と泉選手の中にはあるということでしょう。
──5月の『DREAM JAPAN GP』のリング上で両者が並びましたが、身長差が印象に残りました。
笹原 身長はゲガール選手のほうが高いですし、リーチもゲガール選手のほうが長いでしょう。だからゲガール選手にとっては打撃をしやすい相手だと思うんですけど、泉選手のグラウンドでの圧力は多分、ゲガール選手が今まで体感したことのないくらいのものだと思うんです。泉選手は柔道時代に自分より背の高い選手との対戦は何度もあったはずですから慣れているでしょうし、キング・モー選手がゲガール戦で見せたような、テイクダウンして上からパウンドを落とすような展開を作れれば、泉選手にも勝機があるんじゃないかと思います。泉選手にモー選手のようなタックルの技術があるのかは分かりませんが、四つに組んでからの倒す力は一級品ですし、オリンピック出場を目指すくらいにレスリングも猛特訓しているようです。甘く見ていると、ゲガール選手はベルトを失うことになるかもしれません。

■ムサシのゲームプラン

笹原 ただ、DREAMオフィシャルサイトに掲載されたゲガール選手のインタビューをご覧になった方はわかると思うんですけど、4月のストライクフォースでのキース・ジャーディン戦を振り返って、ゲガール選手は「次からはしっかりゲームプランを立てて、賢く闘う」と言っているんですよね。そうなったときのゲガール選手は怖いと思います。今、私が言ったようなことは、当然想定しているでしょう。あと、ヨーロッパではオリンピックのメダリストがMMAに転向するケースは、かつてPRIDEに上がっていたパウエル・ナツラ選手くらいで、ほとんどない。だから、ゲガール選手の中でそれはすごいことなんですよ。本人も「ボクシングで五輪を目指す」と言っていたことがありましたけど、オリンピックのメダリストのポテンシャルがどれだけすごいかというのも分かっているので、泉選手に対しては、当然リスペクトもしているでしょうし、おそらく警戒する部分も大きいと思います。そうすると、グラウンドには付き合わず、スタンド主体のゲームプランを考えてくるんじゃないかと思います。
──対する泉選手の勝負のポイントはテイクダウンにあると。
笹原 泉選手がチャンスを生かすのであれば、四つからのテイクダウンだと思います。泉選手は思い切りのいい打撃をしますし、今もドンドンレベルが上がっていると思うんですけど、ゲガール選手の打撃レベルはケタ違いです。K-1ルールで武蔵さんと、現K-1ヘビー級王者の京太郎選手と闘っても勝っちゃうわけですからね。軽量級の試合が並ぶ中、このライトヘビー級タイトルマッチはド迫力な攻防が繰り広げられると思います。ムサシ選手の防衛か? 泉選手が新王者となるのか? 楽しみな一戦です。

★★★★★DREAMライトヘビー級タイトルマッチが行われる7・16『DREAM JAPAN GP FINAL』チケット一斉発売は6月12日(日)10時から!!★★★★★

【FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』対戦カード】
■バンタム級(-61キロ)日本トーナメント決勝戦
所英男(日本/リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)vs今成正和(日本/チーム・ローケン)
■バンタム級(-61キロ)日本トーナメント3位決定戦
山本篤(日本/KRAZY BEE)vs大沢ケンジ(日本/和術慧舟會 HEARTS)
■DREAMライトヘビー級(-93キロ)タイトルマッチ
ゲガール・ムサシ(王者/オランダ/チーム・ムサシ)vs泉浩(挑戦者/日本/プレシオス)
■DREAMフェザー級(-65キロ)タイトルマッチ
高谷裕之(王者/日本/高谷軍団)vs宮田和幸(挑戦者/日本/BRAVE)
■ライト級(-70キロ)ワンマッチ
川尻達也(日本/T-BLOOD)vsヴィラミー・シケリム(ブラジル/ノヴァウニオン)

FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』
◎日時/2011年7月16日(土)開場16:00 開始17:00(予定)
◎場所/有明コロシアム
◎主催/(株)FEG、(株)リアルエンターテインメント
◎チケット料金/全席指定・消費税込
・VIP(ビップ)=100,000円【特典:専用入場ゲート・グッズ付】
・RRS(ロイヤルリングサイド)=22,000円
・スタンドS=10,000円
・スタンドA=5,000円
(※1歳より入場券が必要です)
◎チケット発売スケジュール/
・一斉発売=6月12日(日)10:00〜
◎チケット発売所/
・DREAM webサイト(http://www.dreamofficial.com/
・DREAM携帯サイト(iモード Yahoo!ケータイ EZweb)
・イープラス(http://eplus.jp/battle/) ※パソコン&携帯
・チケットぴあ(電話0570-02-9999 <Pコード=594-790>)
・ローソンチケット(電話0570-084-003 <Lコード=38170>)
・CNプレイガイド(電話0570-08-9999)
・レッスル池袋店(電話03-3989-0056)(http://www.wrestle.jp/
・書泉ブックマート(電話03-3294-0011)(http://www.shosen.co.jp/
・フィットネスショップ格闘技(電話03-3265-4646)(http://www.fs-kakuto.com/
・チケット&トラベルT-1(電話03-5275-2778)(http://www.t-1.jp/tk/
・後楽園ホール(電話03-5800-9999)(http://www.tokyo-dome.co.jp/hall/
・公武堂(電話052-241-2511)(http://www.koubudo.co.jp/
・バトルロイヤル(電話03-3556-3223)(http://www.battleroyal.jp/
・Laughter7(電話03-6807-1770)(http://www.laughter7.com/
・新日本プロモーション(http://www.shinnichi-pro.co.jp/
◎お問合わせ/DREAM事務局03—5775—5065