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2011年7月7日

「爆発します。早めにドンドン仕掛けていきたい」
藤原敬典インタビュー

7・16FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』(有明コロシアム)にて行われるバンタム級日本トーナメント3位決定戦に臨む藤原敬典にインタビュー。世界トーナメント出場の懸かった一戦に挑む心境を語ってもらった。【取材日:2011年6月20日】

■「ラッキーとプレッシャーとの狭間ですよね」

──バンタム級日本トーナメント3位決定戦への出場が決定しました。現在の心境から聞かせてください。
藤原 3位決定戦出場のチャンスをもらったのはすごく嬉しいですし、このチャンスをモノにする気ではいるんですけど、同時にプレッシャーもあるというか、「もしここで勝てなかったら……」とかなり追い込まれている感もあります。今回のトーナメントでは少なからず僕に対して「こいつ、もしかしたらしでかしてくれるかもしれないな」という期待はあったと思うので、次こそ勝たなければ「何のために出てきたの?」っていう感じですからね。
──「大ラッキー!!」という感じかと思ったら、そうでもないんですね。
藤原 大ラッキーは大ラッキーなんですけど、ラッキーとプレッシャーとの狭間ですよね。あと、ZSTの選手はみんな、外で結果を出しているじゃないですか。所(英男)選手だったり金原(正徳)選手だったり清水(俊一)選手だったり。ましてや僕はそのZSTでチャンピオンをやっているわけですから、外に行って勝てないんじゃ話にならないですからね。そういった部分でのプレッシャーもあります。ただ、このように追い込まれたときの自分というのは、きっと力を発揮すると思います。
──1回戦の今成正和戦を振り返ってみていかがですか?
藤原 いや〜〜〜、やっぱりもっと早く仕掛けるべきでしたよね……。
──判定に関して賛否両論ありますが。
藤原 う〜ん……結局、誰もが納得する結果ではなかったわけで、そこは明確に押していたというファイトを見せられなかった自分が悪いので、結果に対して文句はありません。自分みたいな新しい選手が今成選手のような実績のある選手を確実に打ち破るには、KOか一本での文句なしの状況で勝たないと難しいと思うんですね。所選手が最初に出たHERO'Sで(アレッシャンドリ・フランカ・)ノゲイラ選手に勝ったのも、文句なしのKOだったじゃないですか。そういう勝ち方ですよね。
──会見のときもおっしゃっていましたけど、5月の大会のあとは相当落ち込んだと。
藤原 DREAMで結果を残せなかったのはこれで2度目ですから、「次(のDREAM参戦)はだいぶ先になるんだろうな……」と。内容はもちろん大事ですけど結果がすべての世界でもありますから、結果を残せなかったことに対して悔しい気持ちでいっぱいでした。
──そんな悔しい思いをしていたところ、3位決定戦の話が届きました。一報を聞いたときはどんなことを思いましたか?
藤原 最初、全然状況が飲み込めなくて、「何を言っているんだろう?」って感じだったんですよ(笑)。試合がありそうだということを聞いて、「あっ、ワンマッチに出させてもらえるのかな?」って思っていたら、「3位決定戦だよ」って言うので、「えっ? どういうこと!?」って。でも、復活できるのであればどあんな形でもモノにしたかったですから、聞いたときは本当に嬉しかったですね。

■「実力的には藤原より大沢選手のほうが上。ただ……」(秋本)

──大沢ケンジ選手の印象を教えてください。
藤原 あの感じはなんて表現したらいいんですかね? ほんと落ち着いていますよね。
──そういう雰囲気を6月15日の記者会見で感じたんですね。
藤原 僕が何を言っても受け流しちゃう感じというか、「大人の対応をされちゃったな」みたいな。
──大沢選手は笑顔でハンデを強調したりと、ノラリクラリかわしていましたよね。
藤原 ハンデくれるならいくらでも欲しいんですけどね(笑)。ほんとに「クレバー」という表現がぴったりな選手だと思います。
──会見では「KOか一本しか考えていない」という藤原選手に対して、大沢選手は「判定でも勝てばいい」とコメントしていました。
藤原 ぶっちゃけ、「おっしゃるとおりです」と思いました(笑)。僕も勝てばなんでもいいと思います。でも、やっぱりその根本にはKOや一本を狙うものがないとダメだと思うし、僕のスタイルは判定狙いでいっても自分の良さは出ないと思うし、それにお客さんも面白い試合が見たいと思うんですよね。KO、一本を狙う姿を。
──そういう試合に対する考えというのは、やはり判定決着のないZSTで培われていったんですかね?
藤原 そうですね。ZSTではKOするか一本を取らないと勝つことはできないわけですから、そこはやはりZSTで培われていった部分だと思います。
──ファイターとしての大沢選手についてはどうですか?
藤原 トータルファイターですよね。あとはやっぱり、闘い方もクレバーだなと。大塚(隆史)選手との試合でも、大塚選手のタックルを潰して、大塚選手の良さを出させなかったですからね。勝ち方が巧いという印象です。僕との試合でもなにか勝つ手段を用意してくると思いますけど、それを僕はさせません。殴り倒します。
──1回戦の今成戦は「仕掛けが遅かった」ということをおっしゃっていましたが、その教訓というのを次の大沢戦で?
藤原 はい、最初から爆発します。僕はどちらかというとスロースターターで一本やKOするのは後半が多いんですけど、それを前に持ってくることは不可能ではないはずなので、自信を持って早めにドンドン仕掛けていきたいです。行かなければ勝てないでしょうし、早めに自分からドンドン行きたいですね。
──大沢選手との試合というのは秋本道場の皆さんも見たがっていた対戦だとおっしゃっていましたよね。
藤原 5月の大会前に道場で「準決勝で大沢選手と当たるといいね」という話が出ていて、大沢選手が準決勝に上がったんですけど、僕は1回戦負けという……(苦笑)。でも今回、こういう形で当たることになったのは、これは運命じゃないのかなと。また向こうはさらっと流すんでしょうけど、こっちは勝手にそう思っています。ただ、道場のみんなは、大沢選手との対戦以上に、3位決定戦に食い込めたことへの反応のほうが大きかったです。
──この3位決定戦に勝利すれば、次の世界トーナメントへの切符を手に入れることになりますからね。
藤原 そうなんですよ。
──これは大きなモチベーションになりますよね。
藤原 めちゃくちゃ大きいです。それは5月の大会のときも感じていて、1試合勝つだけで違っていたわけじゃないですか。
──たとえ準決勝で負けても、1回戦に勝てば3位決定戦への出場は確定されていたわけですもんね。
藤原 だから1回戦に勝つことだけに集中していて、あとのことは考えていなかったですからね。とにかく今成選手に勝つことだけを考えていて、あとは気合と根性しかないだろうと。今回も勝てば次の世界トーナメント出場は確定するわけですから、本当に大きなモチベーションになります。このチャンスは絶対に逃したくないです。
(※ここで藤原の師匠である秋本道場ジャングルジャンクションの秋本じん代表が登場)
秋本 どうもお疲れ様です。
──お疲れ様です! 師匠は今回の3位決定戦をどう見ているんですか?
秋本 大沢選手との試合ですか?
──はい。
秋本 私は藤原は勝てると見ています。相性はいいと見ました。
──もうちょっと詳しくお願いします!
秋本 詳しく言ってしまうと、そこは企業秘密になってしまうのですが、私も大沢選手と闘ったことがありますし、大沢選手の試合というのは結構見てきていますけど、実力的には藤原より大沢選手のほうが上だと思うんですよ。というか私は、藤原というのは今回のトーナメントで8人中8番目だと思っているんですね。ただ、それぞれの選手にいいところ、悪いところがあって、それをチャートみたいな形で表してみると、藤原にも飛び抜けている部分がある。もちろんその日のコンディションであったり試合中のインスピレーションも勝敗を分ける要因ですけど、単純にそのチャートだけを見て相性がいい悪いを見てみると、1回戦で闘った今成選手というのは、今回のトーナメントに出場した8人の中でも特に藤原が勝てる可能性があったと思うんです。そして、大沢選手も他の選手に比べて勝てる可能性が高いと私は見ています。今成選手も大沢選手も強いですけど、あの8人の中で藤原が勝てる可能性が一番高いのが今成選手で、その次が大沢選手。私はそう見ています。大沢選手本人も相手が藤原になって「楽になったな」とは思っていないと思いますよ。……まあ、これ以上は言えません。
──ということですよ、藤原選手!
藤原 いいお言葉をいただきました!(笑)。
──最後に改めてバンタム級日本トーナメント3位決定戦に向けての抱負をお願いします。
藤原 この前の試合が終わって、ブログにファンの方から僕がもっと行くところを見たかったという書き込みをいただいたんですけど、そうやって僕のことを見てくれている人がいるというのはありがたいことですし、刺激ももらえますし、そういうファンの方の気持ちに応えるためにも、バシッと行って勝ちたいと思います。

【FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』対戦カード】
■DREAMバンタム級(-61キロ)日本トーナメント決勝戦
所英男(日本/リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)vs今成正和(日本/チーム・ローケン)
■DREAMバンタム級(-61キロ)日本トーナメント3位決定戦
大沢ケンジ(日本/和術慧舟會 HEARTS)vs藤原敬典(秋本道場ジャングルジャンクション/チームZST)
■DREAMフェザー級(-65キロ)タイトルマッチ
高谷裕之(王者/日本/高谷軍団)vs宮田和幸(挑戦者/日本/BRAVE)
■DREAMライトヘビー級(-93キロ)タイトルマッチ
ゲガール・ムサシ(王者/オランダ/チーム・ムサシ)vs泉浩(挑戦者/日本/プレシオス)
■DREAMライト級(-70キロ)ワンマッチ
川尻達也(日本/T-BLOOD)vsドリュー・フィケット(アメリカ/Team Scrub)
■DREAMライト級(-70キロ)ワンマッチ
光岡映二(日本/フリー)vsブルーノ・カルバーリョ(ブラジル/CM SYSTEM)
■DREAMウェルター級(−76キロ)ワンマッチ
マリウス・ザロムスキー(リトアニア/LONDON SHOOT FIGHTERS/MMA Bushido)vs桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)
■DREAMライトヘビー級(-93キロ)ワンマッチ
水野竜也(日本/フリー)vsトレヴァー・プラングリー(南アフリカ/American Kickboxing Academy)
■DREAMヘビー級(+93キロ)ワンマッチ
トッド・ダフィー(アメリカ/グラッジ・トレーニング・センター)vsニック・ガストン(アメリカ/8 8 Striking System(エイトプラスエイト・ストライキング・システム))

★★★7・16『DREAM JAPAN GP FINAL』、チケット絶賛発売中!!★★★
FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL -2011バンタム級日本トーナメント決勝戦-』
◎日時/2011年7月16日(土)開場16:00 開始17:00(予定)
◎場所/有明コロシアム
◎主催/(株)FEG、(株)リアルエンターテインメント
◎チケット料金/全席指定・消費税込
・VIP(ビップ)=100,000円【特典:専用入場ゲート・グッズ付】
・RRS(ロイヤルリングサイド)=22,000円
・スタンドS=10,000円
・スタンドA=5,000円
(※1歳より入場券が必要です)
◎チケット発売中!!

◎チケット発売所/
・DREAM webサイト(http://www.dreamofficial.com/
・DREAM携帯サイト(iモード Yahoo!ケータイ EZweb)
・イープラス(http://eplus.jp/battle/) ※パソコン&携帯
・チケットぴあ(電話0570-02-9999 <Pコード=594-790>)
・ローソンチケット(電話0570-084-003 <Lコード=38170>)
・CNプレイガイド(電話0570-08-9999)
・レッスル池袋店(電話03-3989-0056)(http://www.wrestle.jp/
・書泉ブックマート(電話03-3294-0011)(http://www.shosen.co.jp/
・フィットネスショップ格闘技(電話03-3265-4646)(http://www.fs-kakuto.com/
・チケット&トラベルT-1(電話03-5275-2778)(http://www.t-1.jp/tk/
・後楽園ホール(電話03-5800-9999)(http://www.tokyo-dome.co.jp/hall/
・公武堂(電話052-241-2511)(http://www.koubudo.co.jp/
・バトルロイヤル(電話03-3556-3223)(http://www.battleroyal.jp/
・Laughter7(電話03-6807-1770)(http://www.laughter7.com/
・新日本プロモーション(http://www.shinnichi-pro.co.jp/
◎お問合わせ/DREAM事務局03—5775—5065

★★★スカパー!、J:COM等で7・16『DREAM JAPAN GP FINAL』をPPV完全生中継!!★★★
【『DREAM JAPAN GP FINAL』スカパー!放送概要】
■スカパー!の「スカチャン162」で完全生中継!
①7月16日(土)17:00~@Ch.162(初回放送)
②7月16日(土)25:00~@Ch.179(再放送)
③7月19日(火)18:00~@Ch.180(再放送)
④7月20日(水)10:00~@Ch.162(再放送)
⑤7月23日(土)9:00~@Ch.180(再放送)
⑥7月25日(月)23:00~@Ch.173(再放送)
⑦7月27日(水)26:00~@Ch.172(最終回)
視聴料金:3,150円/番組(税込) ※各放送の視聴に対して毎回3,150円が掛かります。
■「スカチャン190HD」(ハイビジョン)でも完全生中継!
①7月16日(土)17:00~@Ch.190(初回放送)
②7月19日(火)18:00~@Ch.190(再放送)
③7月23日(土)9:00~@Ch.190(最終回)
視聴料金:3,150円/番組(税込) ※各放送の視聴に対して毎回3,150円が掛かります。
■スカパー!e2 もハイビジョン、「スカチャン800」(HD)で完全生中継!
①7月16日(土)17:00~@Ch.800(初回放送)
②7月19日(火)18:00~@Ch.800(再放送)
③7月23日(土)9:00~@Ch.800(最終回)
視聴料金:3,150円(税込) ※視聴チケットのお申し込みで3回ともご覧いただけます。
☆初回放送前日7/15(金)、視聴チケットの事前購入申し込みを受け付け中!
スカパー!ユーザーの方で、チューナーに電話線を接続されていない場合でも、電話やWEBから事前にPPV・PPSがお申込みいただけます。また、チューナーに電話線を接続されている方は、放送当日でも番組購入を申し込めます。
■全国規模のケーブルテレビ局「J:COM」で初めてDREAMを完全生中継!
①7月16日(土)17:00~@Ch.930(初回放送) ※スカチャン162
②7月20日(水)10:00~@Ch.930(最終回) ※スカチャン162
視聴料金:3,150円/番組(税込) ※各放送の視聴に対して毎回3,150円が掛かります。
■その他、スカパー!光、ケーブルテレビチャンネルの「エラボ」でも完全生中継!
詳しくは、スカチャンホームページをご覧ください。
www.sukachan.com/battle/