- 2011年9月21日
TK式『DREAM.17』直前講習【四時限目】
DREAM初参戦!! 北岡悟とはどんなグラップラーなのか??- 開催直前特別企画! DREAMのPPV中継でおなじみの“世界のTK”こと高阪剛氏が、9・24FIGHT FOR JAPAN『DREAM.17』(さいたまスーパーアリーナ)を観戦する上でのチェックポイントを徹底レクチャー! 当企画最後となる四時限目は、同大会でDREAM初参戦を果たす北岡悟について。北岡悟とはいったいどんなグラップラーなのか? かつて戦極のPPV中継の解説も務めていた高阪氏が、初代戦極ライト級王者の魅力に迫る!!
★Check Point:パワー型グラップラー★
──初代戦極ライト級王者である北岡悟選手が『DREAM.17』でDREAM初参戦を果たします。北岡選手は日本でも指折りのグラップラーとして評価されるわけですけど、北岡選手というのはどういった特色を持ったグラップラーなのでしょうか?
TK 北岡の寝技の特徴をあげるとすると、まずは“力”ですね。大雑把に分類すると、パワー型グラップラーと言えると思います。
──パワー型グラップラー! ご説明お願いします!
TK 例えば、アキレス腱固めとフロントチョーク。この2つが北岡の得意技として知らていますけれど、もちろんその技を極めるにはポイントも大事なんですけど、ポイント云々の前に力がないと、あの階級(ライト級)では極めきれないと思うんですよ。重量級だと体の肉付き、肉が多いので、極めるために差し込んだ腕は抜けにくい。しかし、ライト級となると相手の肉が少ない中に、自分の体を合わせて極めないといけないので、そうするとやはり極めるポイントがズレてくるんですよ、アキレスやフロントなどの絞る系の技は。じゃあ、ズレないためにはどうすればいいかというと、正直、力ですよ。もちろん入るときのポイントの取り方だったり、手首の使い方とか、細かいことを言い出すとキリがないんですけど、最終的には力がないと極まらない。力がないと絶対に極まらないわけではないのですが、極めづらい技なんです。
──なるほど〜。
TK もう一つ、北岡の特色を挙げるとすると、あの手足の短さ。クラップラーで自分の威力を発揮できるライトの選手の中で、あの体型というのは珍しい。同じグラップラーでも青木は手足が長いじゃないですか。それに比べて北岡は手足が短く、身長も高いほうじゃない。相手にしてみたら捕らえどころがないんですよね。しかも、そういった体型の選手というのは、逆に相手を捕らえやすい。もちろん、そういう体型だからこそのデメリットもありますよ。手が短いということは、パンチが届きにくいということでもありますから。そういったメリット、デメリットをちゃんと理解した上で練習して試合に臨んでいるから、北岡はライト級のトップ選手として結果を残せているんですね。
──北岡選手の盟友であるDREAMライト級チャンピオン、青木真也選手も指折りのグラップラーです。両者の寝技にはどういった違いがあるのでしょうか? もちろん、先程おっしゃった体型の違いというのもあると思うんですが。
TK 青木というファイターはいろいろな技術、仕掛けが用意されてあって、例えばトップポジションを取ったときに、その仕掛けをちょっとずつ出していって、相手を詰ませていって、最終的に極めるという持って行き方。だけど北岡は、もちろんいろんなものを用意しているんですけど、どっちかというと、流れの中にあるチャンスを瞬間的にキャッチして一気にバチンと極めるというやり方。打撃で言うと、ジャブとローのコンビネーションで詰めていって最後に左フックを当てて倒すのが青木ならば、豪快な右フック一発で倒すのが北岡。そんなイメージですね。
★Check Point:相手の懐に入っていくタイミング★
──北岡選手はDREAM初参戦で前修斗世界ウェルター級王者のヴィラミー・シケリム選手と対戦します。
TK 楽しみですよね。シケリムは今、伸び盛りの選手。遠藤雄介戦(09年5月、修斗)ではラウンド終わりにフロントチョークを極めて、次に来日したときの冨樫健一郎戦(09年10月、VTJ09)では打撃もできるよってところを見せて。今は試合を重ねる毎にドンドン成長していっている状態だと思いますよ。
──注目ポイントはどこにありますか?
TK 北岡が相手を掴んだ瞬間というのは、みんな「おっ、極めるか!?」って期待すると思うんですけど、その掴み方ですよね。おそらく、やみくもに行っても、シケリムからテイクダウンを取るのは難しいと思うので、多少、肉を切らせないとテイクダウンできないと思うんです。だから、打撃をもらう覚悟で相手の懐に入っていくタイミングはどこなのか? その瞬間に注目したいと思います。そこからはもう、北岡の中には「一回、触ったらなんとかなる」という意識があると思うんですよ。両足タックルでも片足タックルでも、相手に組み付ければ、そこからなんとするだけの能力は持っていますからね。
──ファンだけでなく関係者からも期待される中、北岡選手は今回、DREAM初参戦を果たすわけですが、当サイトの『DREAM.19』見どころ解説(http://www.dreamofficial.com/free/news/detail.php?id=1314597085)で笹原EPが危惧していたのが、今年4月の『DEEP53』での中尾受太郎戦も半年ぶりの試合で期待される中、本人も気合十分で試合に臨んで、後半……。
TK バテましたよね。そういうことが今回も起こり得なくもないんじゃないか、と。
──ええ。
TK そこは北岡本人も意識して気負いすぎないようにすると思いますよ。でも、これまでの試合を見ていると、正直、北岡はスタミナが最後まで残るタイプではないと思います。一回の仕掛けが力強いから、そこに使うエネルギーは大きいですからね。だから、仕掛けを凌がれた後にどうしてもカバーする時間が必要になるんですけど、そこは自分、北岡らしくていいなと思うんですよ。一発一発を思いっきり仕掛けて行くというあのスタイル、魅力的じゃないですか。豪腕パンチのファイターが思いっ切りパンチを振るって後半失速するということがありますけど、でもそれがヒットしたらドッカーンってなるじゃないですか。
──間違いないですね。
TK そういうタイプの選手ってもう、貴重な存在になりつつあると思うんです。しかもそれをグラップリングの中で見せる選手というのは、あまりいない。だからこそ魅力的だと思うんですよね。ガッと掴んでバチンと極める。今回も期待したいですね。
【FIGHT FOR JAPAN『DREAM.17』全対戦カード】
■第11試合/DREAMライト級(−70キロ)ワンマッチ(5分3R)
青木真也(日本/パラエストラ東京/Evolve MMA)vsロブ・マックロー(アメリカ/ハンティントン・ビーチ アルティメットトレーニングセンター)
■第10試合/DREAMフェザー級(−65キロ)ワンマッチ(5分3R)
川尻達也(日本/T-BLOOD)vsヨアキム・ハンセン(ノルウェー/ヘルボーイ・ハンセンMMA)
■第9試合/DREAMフェザー級(−65キロ)ワンマッチ(5分3R)
宇野薫(日本/UCS)vsリオン武(日本/シューティングジム横浜)
■第8試合/DREAMウェルター級(−76キロ)ワンマッチ(5分3R)
桜庭和志(日本/Laughter7)vsヤン・カブラル(ブラジル/チーム・ニューユニオン/MMAバルセロナ)
──休憩──
■第7試合/DREAMライト級(−70キロ)ワンマッチ(5分3R)
北岡悟(日本/LOTUS)vsヴィラミー・シケリム(ブラジル/ノヴァウニオン)
■第6試合/DREAMミドル級(−84キロ)ワンマッチ(5分3R)
中村和裕(日本/吉田道場)vsジェラルド・ハリス(アメリカ/ゴースト・ドッグ)
■第5試合/DREAMバンタム級(−61キロ)世界トーナメント1回戦(5分3R)
所英男(日本/リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)vsアントニオ・バヌエロス(アメリカ/ピット・ファイト・チーム)
■第4試合/DREAMバンタム級(−61キロ)世界トーナメント1回戦(5分3R)
大塚隆史(日本/AACC)vsビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/ファイト・チーム・ビビアーノ)
■第3試合/DREAMバンタム級(−61キロ)世界トーナメント1回戦(5分3R)
今成正和(日本/チーム・ローケン)vsエイブル・カラム(アメリカ/Cullum Ground Fighting)
■第2試合/DREAMバンタム級(−61キロ)世界トーナメント1回戦(5分3R)
ユサップ・サーデュラエフ(ロシア・ダゲスタン共和国/Uflacker Academy)vsホドルフォ・マルケス・ディニス(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
■第1試合/DREAM無差別級ワンマッチ(5分3R)
ミノワマン(日本/フリー)vsバル・ハーン(モンゴル/チーム新日本)
★★★9・24『DREAM.17』チケット発売中!!★★★
FIGHT FOR JAPAN『DREAM.17』
◎日時/2011年9月24日(土)開場15:00 開始16:00(予定)
◎場所/さいたまスーパーアリーナ
◎主催/(株)FEG、(株)リアルエンターテインメント
◎協力/さいたまスーパーアリーナ
◎チケット料金/全席指定・消費税込
・VIP(ビップ)=100,000円【特典:専用入場ゲート・グッズ付】
・RRS(ロイヤルリングサイド)=22,000円
・スタンドS=10,000円
・スタンドA=5,000円
(※1歳より入場券が必要です)
◎チケット発売所/
・DREAM webサイト(http://www.dreamofficial.com/)
・DREAM携帯サイト(iモード Yahoo!ケータイ EZweb)
・イープラス(http://eplus.jp/battle/) ※パソコン&携帯
・チケットぴあ(電話0570-02-9999 <Pコード=594-790>)
・ローソンチケット(電話0570-084-003 <Lコード=33418>)
・CNプレイガイド(電話0570-08-9999)
・レッスル池袋店(電話03-3989-0056)(http://www.wrestle.jp/)
・書泉ブックマート(電話03-3294-0011)(http://www.shosen.co.jp/)
・フィットネスショップ格闘技(電話03-3265-4646)(http://www.fs-kakuto.com/)
・チケット&トラベルT-1(電話03-5275-2778)(http://www.t-1.jp/tk/)
・後楽園ホール(電話03-5800-9999)(http://www.tokyo-dome.co.jp/hall/)
・さいたまスーパーアリーナ(電話048-600-3027)(http://www.saitama-arena.co.jp/)
・公武堂(電話052-241-2511)(http://www.koubudo.co.jp/)
・バトルロイヤル(電話03-3556-3223)(http://www.battleroyal.jp/)
・Laughter7(電話03-6807-1770)(http://www.laughter7.com/)
・新日本プロモーション(http://www.shinnichi-pro.co.jp/)
◎お問合わせ/DREAM事務局03—5775—5065
★★★スカパー!、J:COM等で9・24『DREAM.17』をPPV完全生中継!!★★★
【『DREAM.17』スカパー!放送概要】
■スカパー!の「スカチャン162」で完全生中継!
①9月24日(土)16:00〜@Ch.162(初回放送)
②9月24日(土)24:00〜@Ch.173(再放送)
③9月26日(月)20:00〜@Ch.179(再放送)
④9月27日(火)20:00〜@Ch.181(再放送)
⑤9月28日(水)13:00〜@Ch.172(再放送)
⑥9月29日(木)10:00〜@Ch.181(再放送)
⑦9月30日(金)15:00〜@Ch.162(最終回)
視聴料金:3,150円/番組(税込) ※各放送の視聴に対して毎回3,150円が掛かります。
■「スカチャン195HD」(ハイビジョン)でも完全生中継!
①9月24日(土)16:00〜@Ch.195(初回放送)
②9月27日(火)20:00〜@Ch.191(再放送)
③9月29日(木)10:00〜@Ch.181(最終回)
視聴料金:3,150円/番組(税込) ※各放送の視聴に対して毎回3,150円が掛かります。
■スカパー!e2 もハイビジョン、「スカチャン804」で完全生中継!
①9月24日(土)16:00~@Ch.804(初回放送)
②9月27日(火)20:00~@Ch.801(再放送)
③9月29日(木)10:00~@Ch.801(最終回)
視聴料金:3,150円(税込) ※視聴チケットのお申し込みで3回ともご覧いただけます。
☆8/15(月)〜9/23(金)、視聴チケットの事前購入申し込みを受け付け中!
スカパー!ユーザーの方で、チューナーに電話線を接続されていない場合でも、電話やWEBから事前にPPV・PPSがお申込みいただけます。なお、チューナーに電話線を接続されている方は、放送当日でも番組購入を申し込めます。
■ケーブルテレビの「J:COM」や「エラボ」、スカパー!光でも完全生中継!
※詳しくは、スカチャンホームページをご覧ください。
www.sukachan.com/battle/
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