- 2010年11月20日
菊野克紀が地元・鹿児島の高校で講演会!
「子供たちの目が輝いてくると『頑張らなきゃ』と思います」- 去る11月4日(木)、5日(金)に、菊野克紀が地元・鹿児島の中・高等学校で講演会を行った。
地元・鹿児島に戻った際は様々な社会活動に励む菊野。今回は『DEEP50』を終えた3日後の10月27日に鹿児島に入ると、31日には障害者の自立支援を積極的に行う薩摩工房さんを訪問。そこで働く障害者の方たちと親交を深めると、11月4日には菊野の母校でもある鹿児島県立鶴丸高等学校で高校2年生を、5日には鹿児島県育英館中・高等学校では全校生徒を前に講演会を行った。
母校の鶴丸高校には「自分が教えを受けた先生もいらっしゃいますし、自分の同級生もそこで教師をしている」ため度々オファーを受けるとのことで、同校での講演は今回で3度目。「最初はめちゃくちゃ緊張しました。慣れていない頃は『ちゃんとやろう』とか『うまくやろう』と思って念入りに準備するんですけど、そうするとうまくいかない場合にパニックになってしまうんです(笑)。今は話す内容の柱だけ考えて、あとは自分らしく熱く、かしこまらないように話をしています」と心掛ける菊野は、「今はそれなりに伝わってくれて楽しんでくれているかなと思います」と回を重ねるごとに生徒たちとの親交に手応えを感じているようだ。
講演会ではまず「鹿児島では総合格闘技に触れる機会が少ないので」過去の試合映像を上映し、ド派手なKO劇で生徒を驚かせた後、DEEPライト級王座のベルトを持って菊野が登場。「生徒からしたら格闘家というのは身近な存在ではないので、いつも最初に映像を観てもらって、興味を持ってもらってから話をするんです」と生徒たちの興味をひかせてから、「中学生や高校生は、これからの人生に対して考え始め、悩む時期。先生方からは『人生や夢に対しての僕なりの考えを語ってほしい』と言われています。背中に僕の大切にしている言葉を羅列してあるTシャツを作ったんですけど、その中のいくつかの言葉をテーマにして話をしています」と自ら教訓にしている言葉を題材に講演を行う。
もちろん生徒からの質問も受け、今回は一人の生徒から「夢を叶えるための努力。それを継続することは難しいと思うのですが、菊野選手はどう考えますか?」と問われた菊野は、「例えば、僕たち格闘家には減量があるので、減量とダイエットは全然違うのですが、よくダイエットについて聞かれるんです。ダイエットは継続しないと意味がありません。そこで重要になってくるのは、ダイエットの仕方ではなくて、『なんのために痩せるのか?』という『思い』だと思うのです。例えば、『恋愛して好きな人を振り向かせるために痩せる』とか『家族を守って行くには健康でなくてはいけないから痩せる』とか。なんのためにその夢を叶えたいのかという思いを明確にすることが重要だと思うのです。それが心の底からの思いであれば継続もできますし、あとは勝手に道が開いてくれると思います。逆に心の底からの思いがなければしんどいことは継続できないですよ。僕は格闘技以外は三日坊主です。(笑)」と返答。子供たちと言葉を交わすことに対しては、「人と会うとエネルギーをもらいますが、特に子供達からはそうなんですよね。僕が話をして、子供たちの目が輝いてくると、それだけで『頑張らなきゃ』と思います。彼らにかっこいいところを見せたいとも思いますしね」と自らのプラスにもなっているようだ。
学校での講演会の他にも、菊野は高齢者施設や障害者施設を訪ね演武を披露したり、また、街興しイベントに参加するなど、積極的に社会活動を行っている。
「一般の方々の中には格闘技に対して野蛮なイメージを持つ人も多いですが、実際の格闘家は優しい人ばかり。バイオレンスで非日常を感じられるところが格闘技のいいところでもあるのですが、その分、社会的に認められるような活動をしていくべきだと思うのです。メジャースポーツでは当然のようにやっているこのことを、選手、関係者、マスコミの皆さんも巻き込んでやっていけたら、新しい流れが起きるんじゃないかなと思います。今の格闘技界は、一時期のブームと比べると元気があるとは言えません。その状況を改善するために、僕なりに頑張りたいと思っています」
そんな菊野は「出る前提で心も体も磨いておきます。大晦日は全国ネットで放送されますから、鹿児島の人たちにも自分の活躍する姿を見せたいです」と12・31『Dynamite!!』(さいたまスーパーアリーナ)出場を狙う。
菊野の公式ブログ(http://ameblo.jp/kikuno-katsunori/)のタイトル──ROAD TO HERO。世界一のヒーローを目指す菊野は、リングの上だけでなく、リング外でも闘い続ける。
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