- 2010年3月22日
3・22『DREAM.13』横浜アリーナ大会
笹原EPの大会総括、スコット・コーカーCEOのコメント- 熱戦が続いた『DREAM.13』(横浜アリーナ)。笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの大会総括、そしてストライクフォースのスコット・コーカーCEOのコメントをお届けする。
■スコット・コーカー ストライクフォースCEOのコメント
コーカー ハロー! ストライクフォース代表のスコット・コーカーです。今日は初めて日本でDREAMを見ることができて、楽しかったです。ここ数年、テレビで見ていて、一度見たいと思っていました。私どものKJ・ヌーンが試合に出ることができて、とてもいい試合でエキサイティングでした。ビビアーノ・フェルナンデスのタイトルマッチも観ましたが、エキサイティングなチャンピオンだと思いました。ストライクフォースは4月17日にテネシーで、CBSで放送する大会を開催します。そして、スーパーファイトということで、DREAMのライト級チャンピオンの青木選手とストライクフォースのライト級王者である(ギルバート・)メレンデスの間で試合が行われることになりました。できれば日本でも放送できればと思っているのですが、それは今後話していくんですけど、素晴らしい試合になることを期待していますし、DREAMと良い関係が続けていければと思っております。私はアメリカでK-1のプロデューサーの仕事をして、関わってきました。誰がベストで、チャンピオンなのかを決めるのがMMAというスポーツだと思っています。DREAMにはいい選手もたくさんいますし、いいチャンピオンもたくさんいます。この機会にどんどんストライクフォースの選手を送っていきたいですし、DREAMの選手にもストライクフォースに来ていただきたいと思っています。もうひとつだけ付け加えたいのが、スポーツの真髄は競争することだということです。DREAMとは友好的な競争を行って、切磋琢磨していければいいと思っています。それから5月か6月になりますが、ニック・ディアスをDREAMに送り込んで、DREAMの同じ階級のファイターと試合が組めたらと思っております。
──先日、一部でエメリヤーエンコ・ヒョードル選手が吉田秀彦選手と闘うという報道がありましたが、M-1グローバルとストライクフォースの関係はどうなっているのでしょうか?
コーカー M-1グローバルとの関係ですが、ヒョードルとは3試合をする独占契約をしています。その試合をストライクフォースとM-1グローバルが共同プロモーションでやるという話をしています。既に昨年の11月にブレット・ロジャースとの試合をやりました。6月末だと思うんですが、ファブリシオ・ヴェウドゥムとやるという話になっています。噂についてはただの噂だと考えております。
■笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの総括
笹原 今日はイベント自体は、全7試合ということで、かなりコンパクトに終えられたんじゃないかなと思います。イベント全体を見まして、ひとつ今回大きな柱として、ストライクフォースというものを打ち出しました。オープニングVTRでも紹介されてましたが、ああいったストライクフォースの強豪選手が今年一年をかけてたくさん登場してくると思いますので、DREAMvsストライクフォースという対抗戦をどんどんやっていければなと。そこには当然ベルトが絡んできますので、ストライクフォースとの絡み、プラス、ベルトを賭けた闘いというのを、今年一年、打ち出していきたいと思います。その意味では、今年一発目の大会で今年のDREAMの方向性みたいなものは伝えられたんじゃないかなと思ってます。本日のイベントですが、前半はすごくテンポが良くて、今年一発目からいい大会になるなと思ってたんですけど、後半がなかなか爆発し切れずに終わったので、このくすぶった部分を次の大会で晴らせるようにしたいと思います。個人的に一番印象に残ってるのは、菊野選手ですね。日本人対決ですごくプレッシャーもあったと思うんですけど。僕は正直、6:4くらいで不利かなと思ってましたけど、それをはねのけて見事な勝利だったと思います。あとは、階級を変えて出てきた選手ですね。ハンセン選手とアンドリュース選手ですけど、やっぱり階級を変えて出てくることは大変だなと、簡単ではないなと実感しました。まだまだこの階級では通用しないということではなくて、彼らのチャレンジは始まったばかりなので、特にアンドリュース選手に関してはまだまだ経験が不足していると思いますので、積極的に試合を組んで経験を積ませて、ウェルター級のトップと絡んでいってほしいなと思います。
──モー選手がジョシュ選手との再戦を要求しましたが、その可能性は?
笹原 ファンの方がもう一回見たいという声があがれば、それは一番だと思います。個人的に言えば、ジョシュ選手はもっと先、アリスター選手もそうですし、当然ヒョードル選手という大きな目標があるので、そこに向けた試合を組んでいきたいなと。今年一年勝てて、ヒョードル選手という大きな目標にたどり着けるようなストーリーを描けれればと思っています。その中でモー選手とやることがそこに繋がっていくのであれば、全然再戦はあると思うんですけど。
──菊野選手が試合後に、次の対戦相手の候補としてヌーンvsジダの勝者とやるんじゃないかとおっしゃってたんですけど。
菊野 いいんじゃないですかね。必然かなと。KJ選手と菊野選手というのは、今の感じだとあまり違和感はないと思ってます。菊野選手も当然KJ選手は強い選手だと思ってるんでしょうけど、彼が目指してるのはその先だと思いますので、青木選手、川尻選手という不動の3、4番というか、DREAMの柱がいますので、そこに絡んでいくためにKJ選手という世界的に名前が上がってる選手を乗り越えていかないと、とは思っています。
──青木選手の他に、日本人選手が今後ストライクフォースに参戦する可能性は?
笹原 青木選手の結果によってだいぶ変わってくるとは思いますね。スコットからぜひストライクフォースに上げてもらいたいということで、具体的に名前が挙がってる選手はいるんですが、その中で一番多かったのが青木選手だったので、彼が4月に試合をして、その結果によってだいぶ変わってくると思いますね。スコットがイベントを見て「悔しい!」と言ってましたね(笑)。
──ミノワマン選手がメインでやりたいとアピールしてましたが?
笹原 でも、オープニングVからミノワマン選手というのが相当定着してると思いますので、逆に言うと、ミノワマン選手以外で第1試合を任せられる選手がすぐに思い浮かばないんですよ。本当にオープニングVからミノワマン選手がテーマ曲に乗って入ってくるというのはワンセットになっているので、いい意味ですごく完成されているので、現時点では第1試合以外で組むというのはちょっと考えられないんですけど。ただ、これはメインでやるべきだという相手がいれば、ミノワマン選手にふさわしい相手が出てくれば考えますけど。でも、確かにメインに出てくるミノワマン選手というのは見てみたいというか、新鮮だと思いますね。
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