ホーム>

ニュース


2010年3月23日

ビビアーノ、エスコベド、菊野、KJ、長南、ジョシュ、ミノワマンが登壇
『DREAM.13』一夜明け会見

3月23日(火)、都内ホテルにて、前日に開催された『DREAM.13』(横浜アリーナ)の一夜明け会見が開かれた。会見には笹原圭一DREAMイベントプロデューサーと、昨日の試合で勝利したビビアーノ・フェルナンデス、コール・エスコベド、菊野克紀、KJ・ヌーン、長南亮、ジョシュ・バーネット、ミノワマンの7選手が登壇。一夜明けての感想と、次なる闘いに向けての抱負を語った。
動画で見る

2010年DREAMの幕開けとなった『DREAM.13』。大会から一夜明け、笹原EPは「昨日のオープニング映像でお伝えできたと思いますが、2010年DREAMの方向性は“ストライクフォース”と“ベルト”。ストライクフォースというところで言うと、今回はKJ・ヌーン選手に出ていただきましたが、スコット・コーカーさん(ストライクフォースCEO)がおっしゃっていたとおり、今後も続々とストライクフォースの選手が出てくると思います」と語り、今大会より本格開戦したストライクフォースとの交流を活発化していくことを改めて宣言した。そして、もう一つの方向性であるDREAMの“ベルト”。昨日はDREAMフェザー級タイトルマッチが行われ、王者ビビアーノが判定で勝利し見事初防衛に成功した。そのビビアーノについて笹原EPは、「ヨアキム・ハンセン選手ですら跳ね返した強さというのは、長期政権を築くんじゃないかというのを感じました」とその強さに感嘆すると、「当然、今後、第二、第三の刺客が登場してくると思うんですけど、フェザーらしい、スピード感とスリリングさが合わさったような試合を引き続きしてもらって、DREAMのベルトの価値を高めていってもらえればなと思います」とさらなる今後の活躍に期待を寄せていた。

ビビアーノは「昨日は私にとって最高の一夜でした。素晴らしいファイトができて、そして、ヨアキム・ハンセンというタフで非常に素晴らしいファイターと闘えて、ハンセンに感謝したいです」と喜びのコメント。しかし、「昨日起きたことは、昨日のこと。今日でもうそれは忘れて、家に戻ったらまた練習を再開したいと思います」と気を引き締め直すと、次の防衛戦の相手については「それはDREAMが決めること。私はDREAMが出してきた名前の選手と闘うだけです」と誰が相手でも構わない姿勢を見せていた。

そして昨日、そのビビアーノの保持するフェザー級王座奪取を掲げていた前田吉朗を衝撃ハイキックで破ったコール・エスコベドは、「今回、DREAMに参戦できたこと、そして、エキサイティングな試合ができたことを非常に光栄に思います。このような舞台に出られたことだけでも謙虚な気持ちになるのに、そこで勝てたということを嬉しく思います」と感想。「これまでは国内でしか闘ったことがなくて、国外で試合をしたいと思っていた私にとって、日本で、DREAMで闘うことは大チャンスでした。皆さんが私の試合を楽しんでくれたことを望みます。また日本で試合ができたらと思っています。DREAMで闘いたい相手ですか? またオファーをしていただけるのであれば、そのオファーしてくれた相手と闘いたいと思います」とDREAM再参戦を熱望していた。

また、ライト級ワンマッチで三日月蹴りからの右の一撃で弘中邦佳を下した菊野は、「生き残れたという感じでほっとしています。でもまだ、DREAMでようやく足場ができたかなという段階だと思うので、ここからが勝負だなという気持ちで、気が引き締まっています。また頑張ります」と安堵の声。同大会で行われた同級ワンマッチでアンドレ・ジダを破ったKJの闘いぶりについて問われると、「予想どおり、アグレッシブにパンチを出す、ハートの強い選手だなと思いました。もちろん意識しています。すごいナイスガイというか、いい方なんですけど、近いうちにやるんじゃないかなという気持ちで見ていました」と明かしていた。一方のKJも「菊野選手のスタイルは好きです。あと、笑顔が素敵だなと思いました(笑)。選手としてリスペクトしていますし、アスリートとしても優れていますし、コンペティティブな方だと思います。私は常々、ベストなファイターと試合をしたいと思っているので、ファンが望むなら自分は菊野選手と闘ってベストなショーを見せたいと思います」と意欲。「これからもDREAMとストライクフォースがお互いにいい選手を出し合って、いい闘いを見せていけたらいいなと思っています。またこの場に帰ってきたいと思います」と意気込みを語った。

そして、ジミー・アンブリッツとの無差別級ワンマッチをアンクルホールドで制したスーパーハルクトーナメントチャンピオン、ミノワマンは「昨日はいい極限状態に自分自身を持っていくことが出来まして、いい新感覚を手にすることができました。これをいい経験として次に繋げて、いい試合をしていきたいと思います」とコメント。昨夜は「DREAMのタイミングでいいので、メインイベントをやらせていただきたい」と語っていたミノワマンだが、「誰とだったらメインを張れると思うか?」との質問には戸惑いの表情を見せ、「え〜……具体名を言ってしまいますと、事が早く進みそうで(苦笑)。今は一度精神状態をゼロに戻して、もう一回作り上げることを優先的にしたいと思います。今答えてしまうと闘いがすぐに始まってしまうので、今答えるのはストップしたいと思います」と答えていた。

長南とジョシュは、この日の会見に遅れて到着。DREAM初参戦でアンドリュース・ナカハラを破った長南は、「昨日はなんとか勝つことができたんですけど、勝ったことは昨日で終わりで、次に向けて体調を整えて、また勝てるよう頑張りたいです」とすでに気持ちを切り替えていることを明かすと、「笹原さんもそうですし、昨日一緒に試合したミノワさんとかも、(PRIDE)武士道を思い出すような感じがして、昨日は嬉しかったです」とDREAM初参戦の感想を語っていた。また、ジョシュは昨夜遅くまで仲間と勝利の美酒を味わっていたようで、実に眠そうな表情で登場。昨夜のマイティ・モー戦を振り返り「昨日、バックステージでモーと試合のことや今後のトレーニングについて話をしたよ。モーとの再戦に笹原EPは消極的? 僕としても再戦はあってもなくても構わない。ただ、モーが再戦を望む気持ちは分かるけどね」と語ると、今後のDREAM参戦については「DREAMといい話し合いが出来れば、また試合したいと思うよ」と前向きな姿勢を示していた。