- 2010年6月30日
カルバン戦勝利の鍵はイメージトレーニング!!
菊野克紀がかつての宿敵・松本晃市郎と合同公開練習- 6月30日(水)、都内・ALLIANCE-SQUAREにて、7・10『DREAM.15』(さいたまスーパーアリーナ)でJ.Z.カルバンと対戦する菊野克紀が、7・3『DEEP48 IMPACT』(ディファ有明)で大塚隆史の保持するDEEPフェザー級王座に挑戦する松本晃市郎とともに公開練習を行った。
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練習するのは今回が初めてという両者は、3分1Rのマススパーを公開。両者ともに得意の打撃の攻防を見せ、大一番を前に互いに順調な仕上がりぶりをアピールした。菊野と松本といえば、昨年4月の『DEEP41』でDEEPライト級王座を懸け激突。そのときは菊野がKOで勝利しその後DREAM参戦を果たし、一方、松本はその後階級をフェザー級に下げ現在3連勝中。練習をともにするわけでもない両者が、なぜ今回の合同公開練習を行ったのか? その理由は一冊の本、『No.1理論』(西田文郎著)にあった。それまでも連勝はしていたものの「誰が相手でも菊野をイメージしてしまい踏み込めず、スランプ状態だった」(佐伯繁DEEP代表)という松本は、今年5月のBarbaro戦前に菊野が専門誌で薦めていた『No.1理論』を読み、「いいメンタルで試合に臨めて勝てたんです」とBarbaroにKO勝ち。「菊野さんにメンタルを壊されて、菊野さんに治してもらったと(笑)。だから一度、お話がしたかったんです」と今回の合同練習に至った経緯を説明した。
菊野は今年3月『DREAM.13』の弘中邦佳戦前にこの本を読んで試合に臨む上で適したメンタルの構築法を見出し、日本人対決という大きなプレッシャーの掛かる中、弘中戦に勝利。その前の試合となる『DREAM.12』でのエディ・アルバレス戦の敗戦と合わせ、「成功された方、偉いと言われている方はみんな言っていることが一緒で、『思いは実現する』ということがこの本には書いてあるんです。アルバレス戦のときは同じ『勝つ』という思いでも薄っぺらで単純なものだったのですが、弘中戦のときは弘中選手のアゴを打ち抜いてマイクアピールするところまで具体的にイメージして臨んだんです。それまで『気持ちが一番大事』ということを言われていてもあまりピンと来ていなかったのですが、気持ちがこんなにも試合を左右するんだということを実感しました」と、試合前に行うイメージトレーニングの重要性を説いた。
今回のJ.Z.カルバンとの一戦に際しても、「それがすべてだというくらい」重要なのはそのイメージトレーニングにあると説く。「皆さんも同じイメージだと思うんですけど、カルバン選手は打撃もできて寝技もできるトータルファイター。そんな強い選手に勝つイメージというのは、イメージしづらいです。今はその闘いです」と語る菊野は、「相手のいいところ、自分の弱いところも認めてイメージします。当然、(カルバンに)テイクダウンされてからのイメージもしていますし、その練習もしています。練習もした上で、そうなる前にカルバン選手のアゴかテンプルかレバーを打ち抜いて倒すイメージを作り上げます」と現段階の具体的なイメージ内容も告白。「まだイメージしている段階なのですが、当日までにそのイメージを作り上げます」とカルバン戦勝利のイメージを作り上げた上で決戦当日を迎える姿勢だ。
同大会で行われる青木真也vs川尻達也のDREAMライト級タイトルマッチも、「それどころじゃないです。どっちが勝とうがどっちでもいいです。自分が勝つことしか考えていません。今はカルバン戦しか見えないです」と眼中になし。カルバン戦に全神経を集中している様子だ。5月には2年半交際している女性と入籍し、「僕の場合、背負うものがあったほうが頑張れる。責任を持って守る人ができたことをいいイメージにしています」と気持ちも新た。「当日は勝つという強い気持ちを持って、絶対に勝ちます」とカルバン戦勝利を誓っていた。
一方の松本も、DREAMでも活躍する大塚隆史との対戦に際し、「まだ完成していないですけど、試合までに完全にイメージを作って試合に臨みたいと思います」とイメージ重視。「去年、自分との試合前に菊野さんが“DEEPライト級チャンピオン”という名刺を作っていたんですけど、すごいなと思ったんですよね。もし負けたこと考えたら、そんなことできないじゃないですか。今回は自分もそのくらいの気持ちで試合に臨みたいと思います。菊野さんが去年の4月に見た景色を自分も見ます」とDEEPフェザー級王座奪取の瞬間を思い描いていた。
【『DREAM.15』既報対戦カード】
■DREAMライト級タイトルマッチ
青木真也(王者/日本/パラエストラ東京)vs川尻達也(挑戦者/日本/T-BLOOD)
■ライト級ワンマッチ
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム)vs菊野克紀(日本/ALLIANCE)
■ライトヘビー級ワンマッチ
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム)vs水野竜也(日本/U-FILE CAMP.com)
【『DEEP48 IMPACT』開催概要】
◎日時:2010年7月3日(土) 15時開場 15時30分開始
◎会場:東京・ディファ有明
◎チケット料金:VIP(最前列)=15,000円、ステージ席=10,000円、SRS=10,000円、指定A=8,000円、指定B=6,000円 ※当日券は500円UP
◎問い合わせ・チケット販売所:DEEP事務局(電話052-339-0303)
◎決定対戦カード
■第12試合/DEEPフェザー級タイトルマッチ(5分3R)
大塚隆史(王者/AACC)vs松本晃市郎(挑戦者/今田道場)
■第11試合/74キロ以下契約(5分3R)
上山龍紀(U-FILE CAMP)vsパーキー(CMA KOREA)
■第10試合/無差別契約(5分2R)
誠悟(フリー)vs田澤和久(THUG LIFE香和)
■第9試合/77.1キロ以下契約(5分2R)
岩瀬茂俊(T-BLOOD)vsキム・ドンヒョン(CMA KOREA)
■第8試合/77.1キロ以下契約(5分2R)
石川英司(GRABAKA)vsクォン・アソル(CMA KOREA)
■第7試合/62キロ以下契約(5分2R)
堀友彦(フリー)vs中村“アイアン”浩士(東京イエローマンズ)
■第6試合/65.8キロ以下契約(5分2R)
長倉立尚(吉田道場)vs加藤友弥(BONDS)
■第5試合/70.3キロ以下契約(5分2R)
伊藤有起(ALLIANCE)vs川崎泰裕(R-BLOOD)
■第4試合/62キロ以下契約(5分2R)
原田ヨシキ(マッハ道場)vs小林聖人(総合格闘技津田沼道場)
■第3試合/70.3キロ以下契約(5分2R)
近藤定男(BLUE DOG GYM)vs梅田恒介(R-BLOOD)
■第2試合/70.3キロ以下契約(5分2R)
植田豊(GRABAKA)vsオ・インソク(CMA KOREA)
■第1試合/65.8キロ以下契約(5分2R)
片岡誠人(リバーサルジム)vsキルヨンボック(韓国/AM FORCE)
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