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2010年5月24日

『DREAM.14』出場の桜井“マッハ”速人が公開練習でディアス戦に臨む心境を告白
「最高のパフォーマンスを出せなかったらやる資格はない」

5月24日(月)、都内・マッハ道場 巣鴨支部にて、5・29『DREAM.14』(さいたまスーパーアリーナ)でDREAMウェルター級ワンマッチ、ニック・ディアス戦に臨む桜井“マッハ”速人が公開練習を行った。
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ストライクフォースウェルター級チャンピオン、ニック・ディアスとの決戦を5日後に控えたマッハはこの日、3分5Rのミット打ちを公開。4日後の計量を見据えサウナスーツを着込んだマッハは、「落とすだけ落としたい」と黙々とミットに打撃を叩き込み、たっぷりと汗を流していた。アメリカ・シアトルにあるマット・ヒューム氏主宰のジムで2ヵ月間の長期トレーニングを行っていたマッハは、3日前の今月21日に帰国。「アメリカでの練習のときは、減量のことは考えませんでした。向こうはみんなデカくて強いので、(体重を)落とすと殺されると思ったんですよ。落とすと当然、体は小さくなるじゃないですか。(練習)内容が殺し合いみたいだったので、減量よりも殺されないことを考えていたので、日本に帰ってきてから調整を始めたって感じですね」と帰国後に調整を開始したマッハは現在、「朝の時点で80キロ。今、体を動かしたから1キロくらい落ちていると思う」とのことで、計量までの4日間でDREAMウェルター規定の76キロまで落としていく目論見だ。

そのアメリカでのトレーニングは「朝起きてごはん食って練習して寝て、ごはん食って練習して寝て、練習して寝て練習して寝て……って、ほんとそんな感じだったんすよ(苦笑)。疲れて寝ちゃうから、どこに行く気もしない。向こうにも知り合いがいるんだけど、行けないから逆に申し訳ないなって。一番重い練習相手? 140キロくらいですね。ジョシュ(・バーネット)も来て練習しました。昔はよくボブ(・サップ)も来てたんですけど、まあ向こうではボブといつもやってるような感じですよ。試合はいいけど、練習はキツイですよ」と非常にハードな内容だった模様。「この2ヵ月はほんと戦争でした。グリーンカードもらいたいくらい(笑)」というアメリカ特訓を終え、改めて「殺らなきゃ、殺られる」と闘争本能に磨きが掛かったようだ。

今回『DREAM.14』がホワイトケージで行われることになった一因としてマッハからの直訴があったが、マッハは「もう、なんでもいいんですよ。関係ない。やること一緒ですから。相手の土俵でもなんでも、自分のパフォーマンスが出せれば結果は付いてくると信じてますから。10年近く前にUFCでもやったけど、あのときのイメージとはまた違うだろうし。まあ、早く試合終わらせておいしいメシ食いたいです」とコメント。もう一つの要因となった4・17ストライクフォースでの青木真也の敗戦については、「う〜ん、人は人ですから。格闘技って個人競技だし、自分は個人競技が好きだからやってるし。人がどうだって関係ないです。ましてや違う階級なんで」と語っていた。

また、先月8日にこのカードが発表された際、アメリカから「もしこの試合に負けるようなことがあれば、今回が最後になるかもしれない」というメッセージを寄せたことについて問われると、「格闘技をやるにおいて、それは一生あること。オレくらいの歳になるといろいろ考えますよ。自分の最高のパフォーマンスを出せなかったらやる資格はないと昔から思ってましたから。年齢を重ねれば心拍数も落ちるってのは科学的にも言われていることだし、ということは身体能力もそうだってこと。自分は100%、120%で一生懸命やっていても8割くらいの試合しかできないのであれば、そんな試合見せたくないですから。一応、(「今回が最後になるかもしれない」と)言いましたけど、いろいろ考えますよ」とその真意を告白。そういう意味でもニック・ディアスというのは恰好の相手と捉えており、「彼もトップの一人ですからね。そこ(トップ)にいないとやる資格ないですよ。イヤなんですよ、いつもそこにいたつもりだから。人それぞれ考えがあるだろうけど、オレは自分を下げてまで見せたくない」と胸の内を明かしていた。

並々ならぬ覚悟で臨むストライクフォース王者との一戦。いつも以上に勝利を求め、求められる一戦だが、「対策? ない! いつもそうだけど、対策があると自分らしさが出せないですからね。膠着してクソつまらない試合してもしょうがないでしょ?」といつもの豪快なファイトスタイルで打倒ディアスを果たす所存だ。『DREAM.14』注目のDREAMウェルター級ワンマッチ、桜井“マッハ”速人vsニック・ディアス──決戦のゴングは5日後に鳴る!!!!

【『DREAM.14』対戦カード】
■ワンマッチ
ミノワマン(日本/フリー)vsX
■DREAMミドル級ワンマッチ
桜庭和志(日本/ Laughter7)vsハレック・グレイシー(ブラジル/グレイシー柔術)
■DREAMウェルター級ワンマッチ
桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)vsニック・ディアス(アメリカ/シーザー・グレイシー柔術)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
高谷裕之(日本/高谷軍団)vsヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
山本“KID”徳郁(日本/KRAZY BEE)vsキコ・ロペス(アメリカ/チーム・クエスト)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
所英男(日本/チームZST)vs西浦“ウィッキー”聡生(日本/STGY)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
宮田和幸(日本/Brave)vs大塚隆史(日本/AACC)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)vs大沢ケンジ(日本/和術慧舟會A-3)