- 2010年9月18日
「お茶濁しは絶対にしたくなかった」
青木真也インタビュー- 9・25『DREAM.16』(日本ガイシホール)にて行われるDREAMライト級ワンマッチ、マーカス・アウレリオ戦に臨む青木真也にインタビュー。DREAMライト級チャンピオンにアウレリオ戦に向けての意気込みを聞いた。【取材日:2010年9月5日】
■「お客さんにどう捉えられるかということが気になるんです」
──『DREAM.18』マーカス・アウレリオ戦が決定しました。
青木 僕自身、次の試合は厳しい試合にしたくて、マーカス・アウレリオというのは候補の中では厳しい相手というか、テーマのある盛り上がる試合だと思います。川尻達也vs青木真也という試合があった後だからこそ厳しい選択をしたつもりで、それは川尻達也に勝った責任というのもあるし、DREAMの看板の階級っていうのは間違いなくライト級だし、その階級を生き残った責任ですよね。今できる一番厳しい選択をしたと自分の中では思っているんですけど、お客さんにどう捉えられるかということが気になるんですよね。「青木、ぬるま湯に浸かりやがって」って思わないでほしいなと。正直、それをすごく気にしています。だからこそ、ジョシュ・トムソンというカードをやりたかったんですけどね。
──アウレリオ選手も相当厳しい対戦相手だと思います。
青木 僕もそう思います。お茶を濁したくなかったんですよ。7月に生き残ったから、これで茶を濁すことは誰にでもできると思うんです。でも、お茶濁しは絶対にしたくなかった。
──お茶を濁したくないというのは、川尻選手に勝った責任に加え、世界を見据えているからというのもありますか?
青木 世界を見ているっていうのはあまりないですね。度量の狭い人間なんで、川尻さんに勝ったという責任感ですね。
──今年の大晦日というのは?
青木 見据えていません。次がどうこうとかはまったく頭に入れてなくて、『Dynamite!!』のこととかも考えていません。それよりも次の9月は試合場所があるということに感謝して、厳しい試合ができるっていうことに感謝したいですね。
──どんな決着を見せたいですか?
青木 必死です。必死にやることしかできないので、必死の中で決着ができるようにやります。……でもみんな、アウレリオと闘うってなると、五味隆典を通して見るんだろうな、きっと。
■「もっと物欲しそうな顔をさせたいです」
──五味選手は先月、UFC初勝利をあげましたが、あの試合はどう見ますか?
青木 タイグリ(タイソン・グリフィン)戦っすか? やっぱり当たれば誰でも倒れるんで、あのロケットパンチは。やったじゃんっていう気持ちと悔しい気持ちもある。嬉しいけど悔しい。すごく複雑な感じですよね。あと、まだ僕自身、五味選手に対して憧れの気持ちが強いから、等身大の五味隆典が見えてない部分があるのかもしれないし。
──まだ憧れの気持ちが強い?
青木 やっぱ強いっすよ、正直。だから、ネタにしている部分もあると思うんですけどね。でも、特別なカードだと思うから、いつかやりたいですね。
──『ゴング格闘技』の五味選手のインタビューはご覧になりましたか?
青木 なんか僕のことをちょっとだけ喋ったみたいですね。でも、あんな五味隆典は別に……。「あんな」って言ったら失礼だけど、もっとトゲトゲしていてほしいですね。昔、僕は「青木選手が僕とやりたいなら、明日道場に来てくれればいいですよ」って言われましたからね(笑)。ビックリするでしょ? 僕、まだそんなレベルですかって(笑)。でも、あんないい感じで喋られるとちょっとショックですよね。「僕はもっと上見てますから」って言われていたんで、そういう意味ではもっとすっ飛んでいてほしいですね。
──五味選手は『DREAM.15』を観に来られていました。
青木 らしいですね。どんな顔してました?
──喜んで観てたいたように見えました。
青木 それはそれでムカつきますね(笑)。なんか悔しい感じを見せてほしいですよね。それを聞くとやる気が出ます。もっと物欲しそうな顔をさせたいです。
──今回の試合を楽しみにしているファンにどんなところを見せたいですか?
青木 僕は格闘技を一生懸命やっているので、それ以上でもそれ以下でもないので、それを見せたいだけですね。
──奥様の親御さんにはどんな試合を見せたいですか?(笑)。
青木 いい質問しましたね(笑)。今回ってゴールデンですよね? 向こうの母ちゃんは、中指立てた青木真也で止まっていますからね(笑)。
──じゃあ、ちゃんとしたところを見せたいですね(笑)。
青木 中指で終わらせるわけにはいかないんで、止まっている時を動かしますよ(笑)。
【『DREAM.16』既報対戦カード】
■ライトヘビー級王座決定戦
ゲガール・ムサシ(オランダ/チーム・ムサシ/レッドデビル・インターナショナル)vs水野竜也(日本/フリー)
■ミドル級ワンマッチ
桜庭和志(日本/LAUGHTER7)vsジェイソン“メイヘム”ミラー(アメリカ/チーム・メイヘム・ミラー)
■ライト級ワンマッチ
青木真也(日本/パラエストラ東京)vsマーカス・アウレリオ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
■フェザー級ワンマッチ
高谷裕之(日本/高谷軍団)vsチェイス・ビービ(アメリカ/HITスクワッド)
■フェザー級ワンマッチ
小見川道大(日本/吉田道場)vsコール・エスコベド(アメリカ/Pacific Martial Arts)
■フェザー級ワンマッチ
石田光洋(日本/T-BLOOD)vs西浦“ウィッキー”聡生(日本/STGY)
■フェザー級ワンマッチ
宮田和幸(日本/BRAVE)vsリオン武(日本/シューティングジム横浜)
■フェザー級ワンマッチ
所英男(日本/チームZST)vsヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
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