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2010年9月19日

「なんとか見返したい気持ちがあります」
所英男インタビュー

9・25『DREAM.16』(日本ガイシホール)にて行われるDREAMフェザー級ワンマッチ、ヨアキム・ハンセン戦に臨む所英男にインタビュー。一矢報います──。逆境ファイターがハンセン戦への意気込みを語った。【取材日:2010年9月5日】

■「格闘家の方に会うとさげすんだ目で見られている気がするんです」

──ハンセン戦のオファーを聞いたときのお気持ちを聞かせください。
所 勝てるわけないっていうのと、勝ったら凄いっていう……はい。
──勝てるわけないんですか?(笑)。
所 勝てるわけないというつもりはないですけど……。普通に考えたら勝てないと思われますし、自分にもそういう気持ちは少しはあるんですけど、やっぱりやるだけなんで、やってやろうという気持ちが強いです。
──みんな勝てるわけないと思っている、と?
所 反応を見ていると、そういう感じはします……。ただ、そういうふうに見られるのは嫌ですね、負ける気はないので、はい。
──去年、いい形で終わって、今年初戦の前回『DREAM.14』では西浦“ウィッキー”聡生戦にKO負け。あの時はどんな気持ちだったんですか?
所 ウィッキー選手との試合は、バタバタしていたら負けちゃったんで、試合した感じがしないんですよね。悔しいです。ダメな自分が出た感じで。自分の中で高谷(裕之)さんとの試合は「引いたらそこまでだ」という覚悟で臨んだんですけど、ウィッキーさんとの試合ではそれを意識しないでやってしまったので、それが凄く悔しい……。負けたことよりもそれが悔しいです。このままでは終われないなという気持ちです。
──前田日明さんには何か言われましたか?
所 昨日も電話で話したんですけど……。
──怒られた?
所 はい。ウィッキー選手との試合のことで言われて。
──次のハンセン戦に向けては何か言われましたか?
所 とにかく誰も勝てるとは思ってないんだから、同じ負けるにしても、秒殺されるにしても、前に出て負けろ、と。
──その言葉を聞いて腹立たしい気持ちには……。
所 悔しいですよね。あと、ああいう試合をして格闘家の方に会うと、まあ被害妄想なんですけど、さげすんだ目で見られている気がするんです。なんとか見返したい気持ちがあります。
──見返すには今回のヨアキム・ハンセン戦というのは……。
所 最高の相手だと思います。
──勝利のイメージはできていますか?
所 一本取るとか、KOするイメージは湧かないです……。だからこそ頑張るしかないです。試合をする前からこういうことを言うのはあれですけど、判定でもいいから勝ちたいです。

■「勝って自分で道を切り開きたいと思います」

──でも、外国人選手には滅法強いですよね。
所 いや、強いわけじゃないですよ。ブラックマンバとかには負けてますし、たまたまここ2試合、外国人選手に勝ってるだけで。たまたま……本当にたまたま外国人に勝っているだけなので。できれば日本人にも負けないようにしたいんですけどね。でも、ハンセンも日本で頑張ってきている選手で、日本人みたいな人気もありますし……。でも、負けたくないので一矢報います。
──一矢報いる! いい言葉知ってますね。
所 昨日聞きました(笑)。
──夏は合宿を行ったんですか?
所 今年はボクシングの合宿ではなくて、金原弘光さんの紹介で日体大のレスリング部の合宿に5日間だけ行きました。バケモノの集まりというか、みんなKIDさんとか宮田さんみたいでしたね。
──みんなKIDさんと宮田さん(笑)。
所 レスリングじゃ何にもできなかったですけど、頑張って補強に付いていこうと、はい。でも、33歳にして知らないところに行って、経験できたので自信になりました。やって良かったです。
──現在のDREAMフェザー級が来年にはフェザー級とバンタム級に分かれるということなんですけど、所選手としてはどっちがいいですか?
所 本当を言うと、どっちにもいきたいという気持ちはあります。
──バンタムのほうはKID選手中心に組まれると思うんですよ。かねてから所選手はKID選手との対戦を望んでいます。
所 今回、ハンセンに万が一勝つことがあったら、ちょっと思い切ってでもやらせてもらいたいです。
──ハンセン選手に勝ったら、いろいろ発言権があるんじゃないか、と。
所 そうですね。あのヨアキム・ハンセンですからね。まあ、勝てる可能性のほうが少ないですけど、勝って自分で道を切り開きたいと思います。

【『DREAM.16』既報対戦カード】
■ライトヘビー級王座決定戦
ゲガール・ムサシ(オランダ/チーム・ムサシ)vs水野竜也(日本/フリー)
■ミドル級ワンマッチ
桜庭和志(日本/LAUGHTER7)vsジェイソン“メイヘム”ミラー(アメリカ/チーム・メイヘム・ミラー)
■ライト級ワンマッチ
青木真也(日本/パラエストラ東京)vsマーカス・アウレリオ(ブラジル/エリート・ミックスド・ファイターズ)
■フェザー級ワンマッチ
高谷裕之(日本/高谷軍団)vsチェイス・ビービ(アメリカ/HITスクワッド)
■フェザー級ワンマッチ
小見川道大(日本/吉田道場)vsコール・エスコベド(アメリカ/Pacific Martial Arts)
■フェザー級ワンマッチ
石田光洋(日本/T-BLOOD)vs西浦“ウィッキー”聡生(日本/STGY)
■フェザー級ワンマッチ
宮田和幸(日本/BRAVE)vsリオン武(日本/シューティングジム横浜)
■フェザー級ワンマッチ
所英男(日本/チームZST)vsヨアキム・ハンセン(ノルウェー/ヘルボーイ・ハンセンMMA )