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2010年3月3日

「『60億分の1』を取り戻す!」
青木、4・17ストライクフォースでメレンデスとタイトルマッチ!!

3月3日(水)、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは、都内・DEEPオフィシャルジムIMPACTにて行われた記者会見で、4月17日(日本時間18日)にアメリカのテネシー州ナッシュビルで開催されるストライクフォースに、DREAMライト級王者の青木真也が参戦することを発表。この大会において青木は、ギルバート・メレンデスが保持するストライクフォース世界ライト級王座に挑戦する。
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これまでゲガール・ムサシやマリウス・ザロムスキーなど、DREAM王者も登場したストライクフォースだが、日本のファンにとってはいよいよ大本命の登場だ!!

会見には笹原EP、そして青木本人が出席。まずは、笹原EPが、「大きな発表をさせていただきます。噂には上がっていましたが、青木真也選手のストライクフォース参戦が正式に決定しました。4月17日にテネシー州のナッシュビルで開かれる大会で、メレンデス選手の持つストライクフォース世界ライト級王座に挑戦します」と発表した。会場となるのはソメットセンターで、アイスホッケーの試合では17,000人の収容が可能。日本では横浜アリーナに相当する規模の大会場だ。また、今大会はCBSでの地上波中継も決定。全米に青木の勇姿が流されることになった。

青木の参戦決定の経緯について、笹原EPは、「元々、ストライクフォースのスコット・コーカーCEOから『ぜひ、アオキをストライクフォースのケージに入れたい』というラブコールが、昨年の提携話を進めている頃からありました」と、以前から熱心なラブコールがあったことを告白。その後、コーカーCEOからの「4月の大会は全米で放送するので、強力なカードを組みたい。ぜひ、アオキを出してほしい」という正式なオファーを受け、年頭から話し合い、今回の決断に至ったという。DREAMも3月と4月に大会を予定しており、当然DREAMの大黒柱である青木の出場が望まれていた。しかし、青木自身の世界にチャレンジしたいという気持ちを尊重すると同時に、「世界に向けて発信していくいいきっかけ」と考え、派遣を承知したとのことだ。また、今回はストライクフォースのケージでの試合となるが、笹原EPはストライクフォースサイドに、この試合の勝ち負けに関係なく次はDREAMのリングでの再戦、つまり青木とメレンデスがホームアンドアウェーで2戦行うという提案もしているという。3・22『DREAM.13』(横浜アリーナ)にはストライクフォースの契約選手であるKJ・ヌーンの参戦が決定しているが、5月の大会(日時会場は未定)には同団体のウェルター級王者で、先の大会ではDREAMウェルター級王者のザロムスキーに勝利した、ニック・ディアスの参戦も予定しているなど、提携話は順調に進んでいるようだ。

一方、参戦する青木本人も「タイトルマッチでのオファーをありがたく思います。素直に嬉しいです」と喜びの表情。「DREAMのライト級チャンピオンが世界のトップだということを、パッと極めて、パッと勝って証明してきます。『60億分の1』を取り戻してきますよぉ! 次に会う時はベルトを持って会いましょう!」と自信の表れなのか口も滑らかだ。対戦相手のメレンデスとは2006年11月の『PRIDE武士道-其の十三-』で対戦予定だったが、メレンデスの負傷により対戦が流れた経緯がある。「4年前は縁がなくてできませんでしたが、世界でもトップの選手だと思います」とメレンデスの印象を語った青木。「でも、ボクも世界のトップです。日本のファンもアメリカのファンもお腹いっぱいで帰れるような魅力的な試合になると思います」と、立場が挑戦者になるとはいえ、一歩も気後れはしていない。

DREAMでの試合とはルールが異なってくるが、不安は一切なし。「ケージでは初の試合になりますけど、ケージの試合を観ているオタク度では誰もボクにかなわないと思います。それと、ボクの技術体系だとケージとかリングは関係ないですから。マニアックな話になりますけど、DREAMは5本ロープなんですね。それだと足が外に出ないし、壁に近いのでそんなに差がでないと思います」と、初のケージ出陣にもどこ吹く風。トレードマークのロングスパッツについても、ストライクフォースでは着用が禁止となるが、「脱ぐよ! ここ最近見せていない青木の生足を見られるのは魅力的だと思いますよ(笑)」と全く気にしていない様子だ。また、ストライクフォースでは解禁となるヒジ打ちについても、「出すタイミングがあれば出すけど、普通にやって普通に極めますよ」と意に介していない。

選手も燃えていれば、送り出す笹原EPも意気軒昂だ。「『60億分の1』を取り戻すっていうのは、口で言うほど簡単じゃないです。でも、DREAMはそれを目指していますし、青木選手が取り戻してくれるということなので、乾坤一擲の大勝負になると思います」と、青木の全米デビューをきっかけに、世界のMMA業界における覇権をもう一度日本に取り戻そうと躍起になっている。一方で、期待されながらも実現していない青木と川尻達也のDREAMライト級王座戦についても、時期は未定としながらも「必ず実現させる」と断言した笹原EP。青木自身も、「絶対にやります。DREAMを離れるわけじゃないし、DREAMのタイトルマッチはちゃんとやります」と明言した。なにはともあれ、世界が注目する大勝負、メレンデスvs青木のストライクフォース世界ライト級王座戦! 日本のMMAの未来が、いま青木の肩に託された!!

【スコット・コーカーストライクフォースCEOからのコメント】
2010年3月2日

我々は、4月17日のストライクフォースライト級王者、ギルバート・メレンデスと青木真也との試合が決定し、非常に興奮しております。このカードは、ストライクフォースとDREAMの強い協力関係により実現しました。今年は、KJ・ヌーンやニック・ディアスのような強力なストライクフォースの選手をDREAMに送り込みたいと考えております。

スコット・コーカー
ストライクフォース 設立者・CEO