ホーム>

ニュース


2010年7月10日

7・10『DREAM.15』さいたまスーパーアリーナ大会
出場ファイターの試合後のコメント PART.5

熱戦が続いた『DREAM.15』(さいたまスーパーアリーナ)。激闘を終えたファイター達の試合後のコメント、そして笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの大会総括をお届けする。
動画で見る

■青木真也「ありがとうという気持ちですね」

──アキレス腱固めは作戦ですか?
青木 いや、ひらめきですね。あ、いける。いっちゃおうっていう。
──いつひらめいたんですか?
青木 組んだ瞬間に。アキレスも打撃もチョークも一緒。ベストな選択だと思ったので、それでいきました。一回バリバリっと極めてタップしなかったんで、死闘になるなと。足首壊してやろうかなっていう感じでしたね。こいつ、タップしないなというのがあったんで、そうなったら折るしかないですよね。
──川尻選手の気持ちは十分に感じましたか?
青木 なかなか我慢できないでしょう、あそこまで。気持ちが強いですよ。
──コスチュームがスパッツじゃなかったんですが?
青木 別に理由はないですよ。逆にロングスパッツじゃないといけないですか?
──川尻選手とは試合後に何を話していたんですか?
青木 まあ、川尻達也だから一生懸命できたし、川尻達也だから試合ができたというのがあるので、ありがとうという気持ちですね。嫌いじゃないし、好きなファイターだし。ありがとうという感じです。
──試合が終わってから結婚を発表されていましたけど、前から考えていたんですか?
青木 まあ、4月に負けて、いろんな人がいろんなことを俺に言って、凄く悔しかったし、毎回そうですけど、そういう時に力をくれた、支えてくれたっていうのがあったし、だったらっていう。4月の負けが大きかったから。ウダウダ言っているヤツは殺してやろうと思ったし、青木vs川尻の予想で川尻勝利って並べたクソ雑誌見て殺してやろうと思いました。くたばれって感じです……って、質問の答えと変わっちゃいましたね(笑)。
──ご結婚はいつ頃?
青木 10月ぐらいに結婚したいなと思っています。
──プロポーズの言葉は?
青木 なんだろう? 前からそういう流れだったし、俺は格闘技しかないし、これで食わせていかないといけないという覚悟があるので。みんなと覚悟は違いますよね。
──ちなみにお付き合いのきっかけは?
青木 まあ、いろいろ面倒臭いんですけど、紆余曲折な感じです。
──何をされている方なんですか?
青木 公にできないです。
──目が腫れていますけど。
青木 異常がないと言われたんで、良かったなっていう感じです。
──川尻選手のかかとによるものですか?
青木 そうですね。かかと蹴りですね。
──これからの予定は?
青木 本当は菊野が勝ったらやりたかったんでけど、負けたので。相手どうこうじゃなくて、個人的な希望としては10月のDEEPに出たいですね。
──希望する対戦相手はいますか?
青木 いや、10月のDEEPに出ることが価値あることなので、10月のDEEPに出たいですね。


■川尻達也「※病院直行のためノーコメント」

■笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの総括

笹原 大会を迎えるまでにいろいろな、アリスター・オーフレイム選手の件だったり、今回のライトヘビー級の挑戦者決定戦のジェイク・オブライエン選手の体重の件だとか、まだ他にもトラブルが多すぎて、数え上げられないぐらいあったんですけど、最終的にはなんとか帳尻をギリギリ合わせられたかなと、そんな思いでいます。一番はやはりメインの青木vs川尻。格闘技の恐ろしさとか残酷さとか、そういう面をまざまざと見せつけられたというか、格闘技ってこういうことなんだなって本当に突きつけられたような試合だったと思います。負けた川尻選手の気持ちを思うと、ようやくたどり着いたチャンピオンシップでわずか数十秒で散ってしまう。これぞ格闘技という気がします。負けはしましたけど、まだまだ川尻選手の夢は続くだろうと思うので、ここから這い上がってこその川尻選手だと思います。青木選手も川尻選手という最大のライバルを退けたのだから、もう一回海を超えて、大きな借りがあると思いますので、そこに挑戦をしてもらえればなと思います。あと印象に残ったのは水野竜也選手ですね。多分、大抵の人はメルヴィン・マヌーフ選手にやられるでしょって思っていたと思いますけど、私はアップセットだとは思っていないです。水野選手ならばあの結果はあり得ると思っていました。それにしても気持ちを見せて、マヌーフ選手を退けた彼のまなざしというか、これがゴールじゃなくて先を見ている。重たいクラスの日本人が出てこない中で心強いですね。次はゲガール・ムサシ選手という本当に強い相手なので、もう一段階二段階レベルを上げないと太刀打ちできないですが、次まで時間があるので次の大一番に向けて一生懸命研鑽してもらえれば。あとは吉田道場勢ですね。二人(中村和裕&小見川道大)、見事に勝利して。ただ、彼らに私たちが望んでいるのは低いレベルではないんで。出ました、勝ちましたっていうレベルじゃない、観客を熱狂させて、しかも勝って、吉田道場勢は強いぞというのを見せてくれればなと思いました。
──宇野薫選手はいつ頃出るんですか?
笹原 次が9月に名古屋であるんですけど、早ければそこで。階級はフェザーです。これも改めて発表させていただくんですが、来年には階級を分けます。65キロと、61キロなのか60キロなのか、要はフェザー級とバンタム級で。そこに向けて、宇野選手みたいにライト級から落としてくる人もいるでしょうし、ますます闘いが激化してくると思います。
──フェザー級の件ですが、ビビアーノ・フェルナンデスというチャンピオンがいるんですけど、意思の疎通はできているんですか?
笹原 どのタイミングで分けるかなんですけど、来年分けることは明言しますが、まだビビアーノ選手にはきちんと伝えきれてないので、彼が61がいいって言うのか、65がいいって言うのかはわからないですけど、話をして、意志を確認しないといけないですね。
──いずれにしろベルトは決定戦をやるんですか?
笹原 そうですね。パッと思い浮かぶだけでも選手は結構いますしね。これを言ったらビビアーノは怒るかもしれないですけど、もう一回シャッフルしてやってもいいぐらいですから(笑)。小見川選手、石田選手、新しい選手も古い選手も、人が増えているので、面白い仕掛けを。ビビアーノ選手の希望に添えるようにしたいですが、それぐらい充実している階級になってきているので、面白い仕掛けを考えたいですね。