- 2010年7月11日
青木真也、石田光洋、小見川道大、中村和裕、水野竜也が登壇!
『DREAM.15』一夜明け会見- 7月11日(日)、都内ホテルにて、前日に開催された『DREAM.15』(さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け会見が開かれた。会見には笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーと、昨日の試合で勝利した青木真也、石田光洋、小見川道大、中村和裕、水野竜也の5選手が登壇。一夜明けての感想と、次なる闘いに向けての抱負を語った。
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会見の冒頭、まずは笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーが昨夜の『DREAM.15』を振り返り、「『DREAM.15』に至るまでSRC、ストライクフォース、UFC、K-1 MAXがあって熱のある大会が続いていたんですけど、ある意味、トリを務めたDREAMがその大役を果たせたんじゃないかなと思ってほっとしています」と感想。そして、昨日の大会で負傷した選手の状況について、「メルヴィン・マヌーフ選手は目の中でコンタクトレンズが破れてしまったということで、それを除去して安静にしている状況です。ひとまず大きな怪我ではないようです。ジョン・ヨンサム選手は左腓骨骨折で全治3ヵ月。川尻選手は、ちょっとまだ細かい状況は伝わっていませんが、ひとまず大丈夫そうです。本人からもコメントが届いていまして、『丈夫に生んでくれた両親に感謝します』と。詳細が分かればまた皆さんにまたご報告したいと思います」と説明した。
昨日、川尻達也を破りDREAMライト級王座初防衛に成功した青木真也は、試合について「試合自体は短かったんですけど、その短い攻防の中で、お互い決着を付ける武器があった試合で、川尻選手もノーダメージではなかったし僕もノーダメージではなかった試合だったので、短い時間だったんですけどすごく内容が濃かったと思います」と振り返ると、「川尻選手の怪我がそこまでひどくないと聞いて、まず安心しています。いつも相手が怪我してもなんとも思わないんですけど、こんな気持ちになるのは初めてで、不思議な感じがしています。4月に負けてからいろいろ言われることがあって、自分もいろいろ思うことがあって、その中で自分を変えずに今回の試合に挑んで自分を貫けたので、自分の信じてきたものがまた形になってよかったと思います。また今日から新しいスタートになるんですけど、一生懸命頑張っていきたいと思います」と現在の心境を告白。そして、「これからはPRIDEというものに比較されることなく、PRIDEというものを思い出すことなく、『あの頃はこうだったよね』と言われることがないように、青木と五味って比べられることのないように、青木は青木だし、川尻選手は川尻選手だし、僕ら自身が信じたものを貫いていきたいと思います」と信念を語ると、ストライクフォースへのリベンジについては「DREAMの意見は僕にとって非常に重要なことで、僕自身『行け』と言われればいつでも行くし、心の中で『やり返してやるぞ』という気持ちは常に持っています。だけど、じゃあ4月に負けて一回勝ったから『もう一回、やらせろ』って言える立場ではないと思うので、ちゃんと実績を積み上げてもう一回挑戦したいと思います」と意欲を見せていた。
DREAM初参戦を白星で飾った吉田道場の中村和裕と小見川道大は、「DREAMに出られて、またDREAMに出たいなと強烈に思いました。PRIDEの頃から知っている人たちに『おかえり』って言ってもらえたり、すごく嬉しい気持ちでした。ただ、第1試合を任されたんですけど、ちょっとその働きは果たせなかったのかなという部分があるので、また出る機会があったらよろしくお願いします」(中村)、「昨日はチームメイトの中村とともに勝つことができてとても嬉しかったです。自分のスタイルを信じて、試合に出せたことが勝因だと思います。これからも世界最高峰、頂を目指して頑張りたいと思います」(小見川)とコメント。DREAM初参戦の感想については、小見川が「自分としては最初は“外敵”として捉えていたんですけど、会場に入った瞬間、ファンの皆様が暖かい声援を送ってくれて、それで熱い試合ができたと思います」と語ると、中村も「自分もまったく一緒です」と頷いていた。また、フェザー級の小見川に対しては昨日発表された宇野薫のDREAMフェザー級戦線参入について質問が飛び、小見川は「総合格闘技界においてはレジェンドで素晴らしい選手だと思っています……が、俺が勝ちます。(宇野選手との対戦は望むところ?)自信はありますが、俺が今やりたい選手はただ一人、ビビアーノ選手です」と語っていた。
宇野のフェザー級転向については、昨日DJ.taikiを相手にフェザー級転向初戦を白星で飾った石田光洋にも質問が飛び、石田は「宇野さんがフェザー級に落とすということで、この階級はまた層が厚くなると思うので、今後DREAMフェザー級は盛り上がっていくと思います。(宇野選手との対戦は望むところ?)笹原さんが組んでくれれば、僕はいつでもやります。いつでもやる準備はできています」と力強くコメント。「フェザーという新しい階級で試合をして、課題がたくさん見つかったので、その課題をプラスにしてフェザーの中で生き残っていきたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします」とフェザー級での活躍を誓っていた。
DREAMフェザー級については、昨日の大会終了後の大会総括でも語られていた「現在のDREAMフェザー級は、来年より65キロのフェザー級と61キロ付近のバンタム級に分けます」ということが、改めて笹原EPの口から発表されている。
また、昨日メルヴィン・マヌーフとのライトヘビー級王座挑戦者決定戦に勝利し、今大会のベストバウト級の活躍を見せた水野竜也は、「昨日はずっと興奮していたんですけど、今日やっとほっとしています。半年間ずっと頑張ってきたので、その結果が出るのが本当に怖くて、でもいい結果が出たのでほっとしています。応援してくれたファンの皆さんに感謝しています。ありがとうございました」と安堵の表情を浮かべていた。水野は次回9・25『DREAM.16』(日本ガイシホール)で、ゲガール・ムサシと初代DREAMライトヘビー級王座を懸け激突する。
なお、その『DREAM.16』について、笹原EPは「ムサシvs水野のライトヘビー級タイトルマッチ、そしてPPV中継の解説席では否定していましたが桜庭選手、宇野選手、KID選手、所選手、ミノワマン選手。また、前回の『DREAM.14』で勝った選手も『次、出たい』となるでしょうから、例えばウィッキー選手や宮田選手。それをうまく組み合わせていきたいなと思っています」と語っている。
■『DREAM.15』一夜明け会見・動画
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