- 2009年9月14日
「勝って勝って勝ち続けて、次期挑戦者になりたいと思います」
DJ.taikiインタビュー- 10・6『HEIWA DREAM.11 フェザー級グランプリ2009決勝戦』(横浜アリーナ)で行われるDREAMフェザー級GPリザーブマッチ、宮田和幸戦に臨むDJ.taikiにインタビュー。宮田戦に向けての意気込みを語ってもらった。【取材日:2009年9月10日】
■「試練ですよね。苦手な相手に勝つという」
──10・6『HEIWA DREAM.11 フェザー級グランプリ2009決勝戦』(横浜アリーナ)まで1ヵ月を切りました。
DJ 今は追い込みの時期なので、凄い“鬱”ですね。身体の疲れから来る“鬱”です。今の時期はみんなそうだと思うんですけどね。
──4月の『DREAM.8』で行ったフェザー級GP1回戦の所英男戦に勝利したものの右目眼窩底骨折を負い、2回戦は欠場となってしまいました。所戦を振り返ってみていかがですか。
DJ 勝ってほっとはしましたけど、試合中は、所さんが何をしたかったのか分からなかったという、それを一番に思っていましたね。「なんでここで来ないのかな?」って、「何をしたいのかな?」ってことを思ってました。
──「なんで勝負に来ないのか?」と。
DJ なんか意志が……、何をしたいのかよく分からなかったですね。
──現在の右目の具合はどうですか?
DJ 手術はしていないんで良くなることはないんですけど、現状維持ってところですね。特に悪くなることもなく。
──勝利したにも関わらず、2回戦を欠場しましたが、そのときの心境というのは?
DJ う〜ん……、出ようかどうか悩みましたけどね。ただ、何というか、「失明してもいいから出たい、優勝したい」という思いはありませんでした。やっぱり失明はしたくないですからね。大事を取りました。
──そのような状況の中、2回戦の試合をどのような思いでご覧になっていましたか?
DJ 「ジョー・ウォーレン強いな」とか「やっぱり所さんは本番に強いな」とか、あとは「高谷さんは寝技できないな」とか、いろいろ思いました。
──DJ選手が負傷欠場して、代わりに所選手が2回戦に出場しました。所選手の2回戦での活躍についてはどんな思いでしたか?
DJ 所さんとは一緒に練習していたので、「勝ってもらわなければ困る」と思ってましたね。やっぱりマンツーで練習したりすると感情は入りますので、「負けてほしくない」と思っていました。
──今回、リザーブマッチ出場が決定したときはどんなことを思いましたか?
DJ 元々、「もしかしたらリザーブに回るかも」とは言われていたので、出ることについてはあまりないんですけど、一番ビックリしたのは相手が宮田選手だってことですよね。
──どのような部分でビックリしたんですか?
DJ (宮田は)トーナメントに出ていなかったから、「何でだろ?」という。それを一番思いましたね。
──宮田選手がリザーブに選ばれるのおかしくないかと?
DJ おかしいですよね(苦笑)。
──宮田選手の印象を教えてください。
DJ 身体ですよね。パワー、瞬発力、それが一番インパクト大きいです。
──宮田選手はタイプ的に言ったら、やりやすいですか? やりにくいですか?
DJ 僕は今までレスラーを相手に一回も勝ったことないので、相性は良くないですよね。しかも、相手は寝技の選手に弱くてストライカーに強いんですよ、戦績を見ていると。なので、向こうは相性が良くて、僕は悪いんですけど、これを乗り越えないとタイトルマッチとかは無理なので……試練ですよね。苦手な相手に勝つという。
■「僕、打撃できて、寝技とレスリングできないんで、打撃で来てください」
──試合が決まって宮田選手の試合を見て研究したりとかは?
DJ 今回はいつもより研究していないんですよ、忙しくて(苦笑)。相手の映像はいつも物凄い見るんですけど、なんか最近凄い忙しくて、今までで一番見ていないかもしれませんね。一番最近の試合は見ましたけど。
──6月30日に開催された『DEEP42 IMPACT』での山崎剛戦ですね。
DJ はい。あの試合は、宮田選手が勝ったというよりも、「山崎選手が宮田選手を助けたな」という印象がありましたね。なんて言うんですかね、僕も会場で観ていたんですけど、普通、試合って相手のイヤなところイヤなところを付くのに、山崎選手はその逆をやっていたという印象があります。
──宮田戦に向けどこか強化している部分はありますか?
DJ 特に宮田戦に向けてというわけではないんですけど、トレーナーがスタミナを凄く重視するので、そこですよね。トレーナーにはまだまだ満足してもらっていないので、もっとスタミナを上げないとと思っています。
──それは宮田選手はスタミナに難があると見ているからですか?
DJ それも、う〜ん……、いや、基礎体力の面はずっと前から言われていることなんですよ。最近、歳を感じるというか、体力の衰えを感じるんですよね(苦笑)。さっき「忙しい」って言いましたけど、それは疲れて忙しいというか、練習以外に何もできないという。遊ぶ気力もない、何にもする気がないということなんですよね。疲れの取れ方とかは、二十歳のときとは明らかに違いますから。でも、スタミナはやれば上がるんで、しぼられながらやっています。
──宮田選手は「フィジカル的に圧倒的な差がある。僕は打撃も寝技もできる。だから問題ない」ということを言っているのですが、この言葉に対して何か思うところはありますか?
DJ (口を尖らせて)じゃあ、打撃できてください!
──ハッハハハ!
DJ じゃあ、打撃で来てくださいよ(笑)。僕、打撃できて、寝技できなくて、レスリングできないんで、打撃で来てください。
──リザーブマッチですので、勝てば決勝戦進出という可能性もあります。
DJ 可能性はありますけど、それよりも現実的に考えて、勝ち続けて次期挑戦者になるってことですよね。本気で(タイトルを)狙っているので、勝って勝って勝ち続けて、挑戦者になりたいと思います。ベルトを獲らないと何もないんで。
──そういう意味でも、いつも以上に今回は負けられないという思いも?
DJ ここで勝たないと、「DJ.taikiはレスラーには勝てない」ってことになりますからね。今のDREAMの流れは、僕のスタイルとは逆行していて、寝技の選手が多いですから。これを乗り越えないとチャンピオンにはなれないと思っています。
──宮田戦勝利の一番のポイントは?
DJ “我慢”ですよね。
──我慢!
DJ “我慢”に尽きます。向こうのほうがフィジカル強くて、レスリングも超一流で、テイクダウン能力も本当に高いので、やっぱり粘んなきゃダメですよね。明らかに強い相手とやるので、精神力です。耐えて耐えて耐えて我慢すれば、勝機が芽生えるんじゃないかなという……。
──そして、打撃で仕留めると。
DJ 寝技で極めたら嬉しいですけどね(笑)。本当は極めたいんですけど、まあ、無理なんで、はい。
──ファンにメッセージをお願いします。
DJ MMAの打撃を見せるんで、期待してください!
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