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純白の空手衣を身にまとい報道陣の前に姿を現した菊野は、関係者と談笑するなどリラックスした様子。しかし、公開練習開始定刻となり菊野が黙想を始めると、ALLIANCE-SQUARE内はピーンと張り詰めた空気に。関係者から「今日は初心に返り、空手の型を行います」とアナウンスがあると、“平安五（ピンアンゴ）”の型を披露した。そして、その後、2分間のスパーリング。菊野独特の“三戦立ち（さんちんだち）”の構えで相手にプレッシャーを掛け、鋭いパンチ、そして必殺技の三日月蹴りを繰り出していた。

公開練習終了後、師匠であるALLIANCEの首領・高阪剛氏とともに囲み会見に応じた菊野。高阪氏は菊野にとって今回が初のケージ挑戦となることについて、「『DREAM.12』は網での闘いということで、本当ならばリングでの闘い方、網での闘い方と変わるのですが、今回、作戦を立てる上で、菊野克紀の場合、あまり影響はないなと思いました。もちろん、網際で組み付かれる、網際で倒されるという、網際でのオフェンス、ディフェンスの対処はしっかりしますが、菊野が倒すところはそこではないんです。一撃で倒す、相手の光を消す、ということに重点を置いて練習しています」とコメント。高阪氏から見て菊野のコンディションは「いつもどおりいい感じに仕上がっている」とのことで、「10月25日に菊野克紀を100％表現できるようにするのが私の役目。いい状態に持っていけるようにします」と愛弟子の大一番に向けALLIANCE一同でバックアップする所存だ。

そして、菊野は「初めての金網という不安はなく、むしろ金網の雰囲気というのが凄く楽しみです。早く試合がしたいです。（アンドレ・）ジダ戦よりも強い自分を見せられると思います」と意気込み。相手のエディ・アルバレスの印象について、改めて「パンチが強くて、回転が速くて、レスリングも強い。そして、それらの繋ぎが巧い、という印象です」と語ると、「隙のない相手ですが、叩き潰します。巧い打撃にはより巧い打撃をかぶせ、レスリングには柔道で対応し、総合で上回るつもりです。KOするイメージですか？　あります。2Rまで行かないんじゃないですかね？　もし向こうが打ち合うならば、2Rまで行かないでしょう。ナメてきたら、間違いなく倒せます」と打倒アルバレスに自信を見せた。

今後闘ってみたい選手について問われた菊野は、「この前のヨアキム・ハンセン選手との試合を見て、改めて青木選手は凄いなと思いました。これまでも厳しい闘いを続けてきて、今回タイトルマッチで、しかも一本勝ちですからね。魅力的な選手だと思います。皆さんが一番望んでくれたタイミングで、強い青木選手と闘って、そして勝ちたいです」と、かねてから公言しているとおり青木真也との対戦を希望。そして、目標の一つとしている大晦日出場が決定した場合には、「この前の試合が終わった後、青木選手は『疲れた』と連呼していましたが、休ませてあげたほうがいいと思うんですよ。そうしたら、川尻選手の相手が空きますよね？　ボクがアルバレス選手を倒したら、その相手にボクとなったら面白いと思うんです。青木vs川尻ができないときは、（川尻に）ぜひお相手してほしい。見えないふりをされているので、見てほしいですね」と、川尻達也との対戦を熱望した。そのためには、アルバレスを撃破するのが絶対条件。ライト級GPベスト4ファイターのアルバレスを破り、大晦日参戦をアピールすることはできるか？　菊野のファイトに注目だ!!

ちなみに、なんと高阪氏の第二子が、今日の明け方に誕生したとのこと！　出産予定が遅れればこの日の公開練習に来ることも難しかった状況だが、無事元気な男の子が誕生し、ほとんど寝ていない状態で高阪氏はこの日の公開練習に臨んでくれた。高阪さん、おめでとうございます!!

【『DREAM.12』決定対戦カード】
■ミドル級ワンマッチ
メルヴィン・マヌーフ（オランダ/ショー・タイム）vsゼルグ“弁慶”ガレシック（クロアチア/チーム・トロージャン）
■ミドル級ワンマッチ
パウロ・フィリオ（ブラジル）vsユン・ドンシク（韓国/チーム・ユン）

【『DREAM.12』既報対戦カード】
■フェザー級ワンマッチ
前田吉朗（日本/パンクラス稲垣組）vsチェイス・ビービ（アメリカ/HITスクワッド）
■DREAMライト級ワンマッチ
エディ・アルバレス（アメリカ/エリートXC/ファイト・ファクトリー）vs菊野克紀（日本/ALLIANCE）
■DREAMライト級ワンマッチ
弘中邦佳（日本/マスタージャパン）vsパーキー（韓国/CMA Korea）

＜参戦予定選手＞
ペ・ミョンホ（韓国/CMA kOREA）、中村大介（日本/U-FILE CAMP.com）

関連選手：

青木　真也、アリスター・オーフレイム、アンディ・オロゴン、アントニオ・バヌエロス、アンドリュース・ナカハラ、アンドレ・ジダ、池本　誠知、石井　慧、石田　光洋、泉　浩、今成　正和、イマニー・リー、ヴィラミー・シケリム、宇野　薫、エイブル・カラム、エディ・アルバレス、エメリヤーエンコ・ヒョードル、大沢　ケンジ、大塚　隆史、大山　峻護、小見川　道大、金原　正徳、川口　雄介、川尻　達也、カール・アモーゾ、菊野　克紀、キコ・ロペス、北岡　悟、キム・ジョンマン、京太郎、ギルバート・メレンデス、KJ・ヌーン、ゲガール・ムサシ、ゲーリー・グッドリッジ、コール・エスコベド、桜井“マッハ”速人、桜庭　和志、柴田　勝頼、昇侍、白井　祐矢、ジェイク・オブライエン、J.Z.カルバン、ジェイソン・ハイ、ジェイソン“メイヘム”ミラー、ジェラルド・ハリス、ジェロム・レ・バンナ、ジェームス・トンプソン、ジミー・アンブリッツ、ジョシュ・トムソン、ジョシュ・バーネット、ジョン・ヨンサム、ジョー・ウォーレン、鈴川　真一、ソクジュ、高谷　裕之、ダレン・ウエノヤマ、チェイス・ビービ、長南　亮、DJ.taiki、所　英男、トレヴァー・プラングリー、ドリュー・フィケット、中村　和裕、中村　大介、中村　優作、長島☆自演乙☆雄一郎、西浦“ウィッキー”聡生、ニック・ディアス、ハレック・グレイシー、バル・ハーン、パーキー、廣田　瑞人、弘中　邦佳、ビビアーノ・フェルナンデス、福田　力、藤原　敬典、古木　克明、ブルーノ・カルバーリョ、ホドルフォ・マルケス・ディニス、ボブ・サップ、前田　吉朗、松本　晃市郎、マリウス・ザロムスキー、マーカス・アウレリオ、三崎　和雄、水野　竜也、光岡　映二、ミノワマン、宮田　和幸、メルヴィン・マヌーフ、山崎　剛、大和　哲也、山本　篤、山本“KID”徳郁、ヤン・カブラル、ユサップ・サーデュラエフ、ヨアキム・ハンセン、横田　一則、リオン　武、ロブ・マックロー、渡辺　一久

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