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2009年12月25日

「全然たいしたことないでしょ」
横田一則インタビュー

12・31『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜』(さいたまスーパーアリーナ)にて行われるDREAMvsSRC対抗戦で、SRC代表として川尻達也と対戦する横田一則にインタビュー。22日の記者会見で川尻に猛口撃を仕掛けた横田が、改めて対抗戦への意気込みを語った。【取材日:2009年12月22日】

■「言われた相手とやればいいじゃねえかよ!」

──12・31『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜』(さいたまスーパーアリーナ)での川尻達也戦が決定しました。
横田 やっとですね。「待たされたなぁ」っていう感じです。
──「遅い!」と。
横田 そうですね。なんか相手がごねてたみたいなんで。「対抗戦なんだから、対戦相手なんて誰でもいいじゃねえか!」「言われた相手とやればいいじゃねえかよ!」って感じですね。「盛り上げていけばいいのに」って。対抗戦って言ってるのに「タイトルマッチをやりたい」っていう感情がわかんないんですよ。オレも本当はタイトルマッチだったけど、対抗戦をやると聞いてそういう気持ちに変わったんで、「そこらへんは切り替えろよ」っていう感じですね。
──今回、DREAMvsSRCの対抗戦をやると聞いたときは、どう思われましたか?
横田 「やってやる!」っていう感じですよね。最初はタイトルマッチという意識でやってきたけど、「対抗戦になるから」って言われたときには「よしやってやるか」っていう気持ちに変わったんで。ただ、モチベーションは上がらなかったですよね。相手がずっと決まんなかったんで、はい。もちろん、相手が決まった瞬間にはモチベーションも上がったんで、これまでは練習をただこなすだけだったけど、今は相手に合わせた練習もできるんでバッチリじゃないですかね。
──当初は、大晦日に有明コロシアムで廣田瑞人選手と戦極ライト級のタイトルマッチをやることがほぼ決まっていました。最初は納得いかなかったのでは?
横田 いや、そんなことは別にないですね。オレは今まで、主催者に言われたとおりに相手を選ばず、言われたとおりにやってきたんで。それに正直、チャンスじゃないですか。相手は知名度はありますから。民放のゴールデンタイムの一番いい時間で試合ができるっていうのも、こっちとしては凄くおいしい。自分は強いですけど知られていないという意味で、向こうにとってはオレなんかはおいしくないと思うんですけど、こっちのほうが強いんだっていうのを見せてやろうかなって思ってますね。
──タイトルマッチはなくなりましたが、それ以上に「おいしい」と。
横田 そうですね。戦極の選手のほうがモチベーションは高いんじゃないですかね。変な言い方をすれば、「テレビにも出れるし」っていう。「名前を売ってやるぞ!」っていう気持ちは強いんじゃないですかね。まあ、戦極ではイージーな相手とはやってないんですよ。きつい相手と常にきつい闘いをやってきたんで、弱い選手なんていうのは全然いない。そこらへんは見せていきたいですよね。「DREAMよりも強い中で凌ぎ合ってきた」っていうのは。オレなんかは特にきつい相手とばっかやってきてるんで、そこらへんの強さは見せていきたいですね。まあ、DREAMにもいい選手はいるし、強い選手はいっぱいいると思うけど、「オレらは常にきつい闘いをしてきてる」っていう、「イージーな相手とはやってないぞ」っていう、「本物だぞ」っていうのを見せたいですよね。
──「DREAMよりも強い」と。
横田 強い選手もいっぱいいると思いますよ。ライトは強いと思います。青木選手は本当に強いと思いますし。やっぱり一本を取るという力が凄くあるので、やるとすればちゃんと対策を立てないと。けど、その下はみんな横一線なんじゃないかなって。フェザーは戦極の選手のほうが強いかもしれないですけど、ただ、フェザーは体重が違うのでなんとも言えないですけどね。
──青木選手の下は「みんな横一線」というのは、川尻選手も含めて?
横田 そうですね。(エディ・)アルバレスにも負けてますし。逆に、青木選手は(アルバレスに)一発で勝ってるじゃないですか。そうやって考えると、青木選手の強さは抜けてると思います。ただやっぱり、寝技っていうのは伝わりづらいところがあるんで、オレはスタンドの強さを見せていきたいなっていうのはありますね。
──今年7月のK-1 MAXでの魔裟斗選手と川尻選手との対戦はご覧になられましたか?
横田 いや〜、全然たいしたことないでしょ。まあ、「オレなら(魔裟斗に)勝てる」とは言えないですけど、勝つのは厳しいけど、もっといいパンチも当てられたし、KOされることは絶対になかったですけどね。それぐらいの自信はあります。スタンドでは(川尻とは)相当差があると思いますね。

■「スタンド勝負なら絶対にこっちが強い」

──勝負のポイントはどこにあると思いますか?
横田 オレはスタンドで勝負したいですけど、向こうはたぶんテイクダウンで来ると思うので、それをいかにスタンドに戻して勝負できるかっていうのがポイントだと思います。
──川尻選手の試合はすでにご覧になられていると思うのですが、トータルでの印象は?
横田 強いですよ。強いですけど、フィジカルの強さなんですよね。フィジカルが強くて、テイクダウンして上になってコツコツっていう。だから怖さはない。寝技で一本を取るとか、凄いパンチ力でっていう印象はないです。だったらアルバレスとかのほうがパンチ力はあると思うし、強さはあると思う。で、青木選手みたいに寝技が凄いかと言われれば、そうでもない。実際、オレもKOとか一本が少ないからそんなこと言えないですけど、「スタンド勝負なら絶対にこっちが強い」っていう自信はあるんで。向こうはフィジカルは強いっていう感じですよね。カラダがデカくて、強いっていう。
──横田選手の口ぶりから凄く余裕を感じます。
横田 まあ、普通にやれば。テイクダウンをされないでスタンド勝負になれば、川尻選手の負けパターンっていうのもそれなんでね。テイクダウンできなくてスタンド勝負になって、アルバレス、(ギルバート・)メレンデス、五味(隆典)君と、3つともスタンドで負けてる。ただ、テイクダウンされたら彼のペースになっちゃうと思うので、いかにテイクダウンされないか、されてもいかに対処するのかっていうのがポイントだと思うんですよね。そこだけですよ、正直。「スタンドでは全然レベルが違う」っていう自信があるんで。
──なるほど。それでは改めて、川尻戦に向けての意気込みを聞かせてください。
横田 戦極では“戦慄のマイクパフォーマー”っていうキャッチフレーズをもらってるんで、勝って、民放で映るかわかんないけど、戦慄のマイクパフォーマンスぶりを発揮したいと思います。

【『FieLDS Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~』対戦カード】
■DREAMvsSRC対抗戦
山本“KID”徳郁(日本/KRAZY BEE)vs金原正徳(日本/パラエストラ八王子/チームZST)
■DREAMvsSRC対抗戦
所英男(日本/チームZST)vsマルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
■DREAMvsSRC対抗戦
高谷裕之(日本/高谷軍団)vs小見川道大(日本/吉田道場)
■DREAMvsSRC対抗戦
川尻達也(日本/T-BLOOD)vs横田一則(日本/GRABAKA)
■DREAMvsSRC対抗戦
青木真也(日本/パラエストラ東京)vs廣田瑞人(日本/フリー)
■DREAMvsSRC対抗戦
桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)vs郷野聡寛(日本/GRABAKA)
■DREAMvsSRC対抗戦
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム)vs三崎和雄(日本/フリー)
■DREAMvsSRC対抗戦
柴田勝頼(日本/LAUGHTER7)vs泉浩(日本/プレシオス)
■DREAMvsSRC対抗戦
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)vs藤田和之(日本/藤田事務所)
■スーパーハルクトーナメント〜世界超人選手権〜 決勝戦
ミノワマン(日本/フリー)vsソクジュ(カメルーン/チーム・クエスト)
■SRCヘビー級ワンマッチ
吉田秀彦(日本/吉田道場)vs石井慧(日本)
■魔裟斗引退試合/K-1ルール(3分5R延長1R)
魔裟斗(日本/シルバーウルフ)vsアンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ)
■K-1ヘビー級ワンマッチ
西島洋介(日本/AK)vsレイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー ファイト アカデミー)
■K-1甲子園準決勝戦/K-1甲子園ルール
HIROYA(セントジョーンズインターナショナルハイスクール/3年)vs野杁正明(至学館高等学校/1年)
■K-1甲子園準決勝戦/K-1甲子園ルール
嶋田翔太(私立西武台高校/3年)vs石田勝希(初芝立命館高等学校/2年)
■K-1甲子園決勝戦/K-1甲子園ルール
HIROYA×野杁正明の勝者vs嶋田翔太×石田勝希の勝者
■K-1甲子園リザーブファイト/K-1甲子園ルール
藤鬥嘩裟(勇志国際高校/2年)vs日下部竜也(愛知県立豊田高校/2年)