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2009年3月26日

「僕がDREAMフェザー級の流れを変えます」
DJ taikiインタビュー

4・5『OLYMPIA DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦』（日本ガイシホール）で行われるDREAMフェザー級GP1回戦で所英男と対戦するDJ taikiにインタビュー。フェザー級GPへの意気込みを語ってもらった。【取材日：2008年3月19日】

■「このままじゃあ日本のMMAは終わるなと思いました」

──DREAMフェザー級GP出場権の懸かった2・20『新春！DEEP＆CMAファン感謝祭』での昇侍戦は物凄い試合となりました。
DJ　今までやってきた試合の中で一番ダメージの残る試合でしたね。
──怪我の状態はいかがですか？
DJ　ボチボチって感じですかね。練習は結構上げてできてますんで、はい。試合当日までできる限り万全の状態にしてきます。
──元・同門対決となった昇侍戦に勝利し、DREAMフェザー級GPへの出場権を手にされたわけですから、GPに懸ける思いというのも以前より強くなったんじゃないかと思うのですが？
DJ　他の出場選手よりも厳しい道を歩んできましたからね。昇侍の分までという思いもありますし、思い入れは他の選手よりはあると思います。
──昨年12月の植松直哉戦に続き、昇侍戦にも勝利し、この階級トップの日本人選手を相手に連勝。非常に勢いに乗っている感じがするんですが、DJ選手自身はどう感じられていますか？
DJ　コンスタントに試合ができているんで、そういう意味ではいい感じだと思いますけど、特別“勢い”というのは感じませんね。
──先日の『DREAM.7』でフェザー級GPが開幕しましたが、他の一回戦を見た感想を教えてください。
DJ　このままじゃあ日本のMMAは終わるなと思いました。テレビであれを見た一般の人たちは、絶対に「MMAって面白い」って思わないですよね？　もう一回MMAを見ようとは思わないでしょう。このままじゃあ終わりますよね。
──気になった選手はいましたか？
DJ　一番ガタイがよかったのはジョー・ウォーレン。あとはぁ……結構みんな調子悪かったなと思いました。一本・KOが2試合だけでしたから、あまりインパクトは残らないですよね。
──そんな中、自分がフェザー級GPを盛り上げようという思いは？
DJ　僕がDREAMフェザー級の流れを変えます。今までどおりの僕の試合をすればいいと思ってるんで。今までのどおりの熱い試合を見せます。
──今までどおりの試合というのは……？
DJ　打撃ですよね。
──以前、インタビューで「今回のメンバーの中で僕が一番打撃がうまいと思う」とおっしゃっていました。
DJ　僕より打撃のうまい人はいないっすね。打撃の強い人はいますけど。KIDは僕よりか打撃が強いと思いますよ。ただ、うまくはないです。フォーム、試合の組み立てなどのうまさは僕が一番だと思います。野球で言うと、KIDとかは多分、全部がホームラン狙い。僕はバント、スクイズ、エンドランとか、そういうタイプですね。

■「所さんの知らない技をいくつか用意しています」

──対戦相手の所英男選手とは一緒に練習したこともあると聞きました。
DJ　やりくいですね。今回のGPに出る15人の中で一番闘いたくなかったんですけどね（苦笑）。まあ、お互い怪我していたのでしょうがない、こればっかりは。まあ、昇侍ともそういう身内対決をやったんで、もう腹はくくってます。
──練習で実際に肌を合わせた所選手の印象は？
DJ　あの人、三味線引きますからね（笑）。本番に強いタイプなので、練習で極めたりしてもそれは参考にはならないんです。練習と試合ではまったく動きが違うんで。本番に強いんですよね。なかなかそういう選手はいないんで凄いと思います。“練習では強くても、試合では弱い”という選手がほとんどですからね。しかも、大舞台でもいい動きができる。緊張しても固くならないで滑らかに動けるんでしょう。あとは思い切りのよさ。まあ、気持ちが強いんでしょうね。
──気持ち以外で凄いと思うところは？
DJ　スタミナですね。常に動き続ける。なかなかああいうふうに動き続けられる選手はいないですからね。
──所選手の試合を見て研究されたりは？
DJ　一番見ているのは去年の山本篤戦ですね。あと最近の中村大介戦とか。最近のほうが多いですね。
──所選手はDJ taiki選手のことを「小さいマンバという感じに思っています」と言っていたのですが、ブラックマンバ戦というのは参考になりますか？
DJ　ブラックマンバ戦はぁ……そんなに参考にならないですね。1試合目は早い時間で終わっちゃったというのもあるし、階級も違いますからね。しかも、手足が長いって言っても、ブラックマンバのほうが僕より全然長いですから（笑）。同じ階級の試合のほうが参考になります。
──タイプ的に言ったら、所選手はやりにくいタイプですか？　それともやりやすいタイプですか？
DJ　やりにくいタイプです。間違いなく。僕はとにかく、打撃の選手と相性がよくて、寝技の選手とは相性よくないんで。
──昨年から所選手も打撃で勝負するシーンが目立つんですが、今回はどう来ると予想されていますか？
DJ　最終的には寝技に来ると思いますよ。予想どおり昇侍も寝技に来ましたから。
──先程、少し練習を拝見させていただいたんですけど、「見せたくない技がある」とおっしゃっていましたが？
DJ　いくつか用意してありますよ。所さんの知らないものを。
──今まで所選手と練習してきたときも見せたことのない技ですか？
DJ　出してないですね。誰にも見せたことないです。一つではないです。いくつかあります。
──DREAMルールの対応についてはいかがですか？
DJ　う～ん、特徴的なのは四点ヒザですよね。あと1R10分。この前の『DREAM.7』を見ても、初参戦の選手はみんな慣れてなかったですからね。みんな行かなかった。人を倒すのって、トータル15分じゃ足りないと思うんですよ。それなのに1R10分という長さにビビッてみんな行かなかった。
──15分じゃ足りないのに抑えめのペースで行ったと？
DJ　そう。だから、ああいうつまらない大会になったんだと思います。僕は時間に負けません。1秒たりとも無駄にせず、15分の間に相手を仕留めます。
──初のメジャーイベントということで、いつもと違った心持ちはありますか？
DJ　「絶対に緊張するだろうな」と思っています。そこは諦めています。「どうせ緊張する」って。緊張は絶対にしないほうがいいです。動けないですからね。だから、所さんは凄いなと思うんです。よく「いい意味での緊張」と言いますけど、絶対に緊張はしないほうがいいと思います。
──凄い試合になることを期待してます！
DJ　こればっかりはやってみないと分からないですけど、今までのどおりの熱い試合を見せます。